元南海「ズームカー」で川根温泉笹間渡駅下車。川根温泉ふれあいの泉へ、大井川を渡るSLを撮影【大井川鉄道「川根温泉ふれあいの泉クーポン」②】

新金谷駅から元京阪「ズームカー」の普通電車に乗って川根温泉笹間渡駅に移動しました。川根温泉を満喫しつつ、堤防で、大井川を渡るSL「かわね路」や、元東急7200系を撮影しました。

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(元南海「ズームカー」、川根温泉笹間渡駅にて)

 

・新金谷→川根温泉笹間渡

SLに夢中になっていると、私が乗る予定の電車が入線してきました。入線してきたのは元南海21000系「ズームカー」でした。「ズームカー」の由来は、一説には、加速性能が従来の車両よりも優れていたことをカメラの「ズームレンズ」にたとえたからということですが、大井川鉄道では電化方式の都合上、性能を落として運転されています。大井川鉄道を走る他の形式も、同じ理由で古巣にいた頃よりも性能が落とされており、のんびりと走っています。現役時代は「急」のヘッドマークを掲げて走っていたそうですが、今回は「普」のヘッドマークで入線してきました。

 

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(元南海16000系「ズームカー」が入線してきました。「普」のヘッドマークが印象的です)

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(中はボックスシート仕様、なかなか年季が入っています)

11:09新金谷発、車内は年季の入ったボックスシートでした。地元の方もそれなりに乗車しているようでしたが、鉄道マニアの方も多数乗車されており、地元の方と鉄道マニアの方が半々ずつという感じ。大井川鉄道はSLだけでなく、普通列車も魅力的だということでしょうか。新金谷駅付近の住宅街を抜けると、線路は大井川に並走するようになり、車窓から大井川の雄大な景色を楽しむことができます。

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(大井川の車窓は変化に富んでいます)

30分ほど列車に揺られて、11:42川根温泉笹間渡駅着。川根温泉笹間渡駅は一面一線のいかにもローカル線という雰囲気のホーム、一方でSL停車駅 (上りのみ) なためか、駅舎にカフェが併設されていました。ここで一日のんびり過ごすのもいいかもしれませんね。

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(駅舎にはカフェが併設されています)

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(駅前には茶畑が広がっています。さすが静岡県)

川根温泉ふれあいの泉

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(川根温泉ふれあいの泉は内装もいい雰囲気)

しかし私は温泉に入るという使命がありましたので駅舎を後にし、「川根温泉ふれあいの泉」へ。駅からは徒歩5分ほどです。「川根温泉ふれあいの泉」は、こちらも複合施設で、道の駅、温泉、温水プール、宿泊施設が併設されています。川根温泉静岡県内ではトップクラスの湯量を誇ります。また、温泉と温水プールからは大井川鉄道の線路を見ることができ、「SLが見える温泉」、「SLが見える温水プール」としてアピールされています。「川根温泉ふれあいの泉」裏の堤防もSLの撮影スポットそして紹介されています。私は先にそちらに移動してポジションを確保しようと思ったのですが…、誰もいなくて拍子抜けしました。これなら難なくSLを撮影することができそうです。ちょうど大井川を渡る鉄橋のところを撮れるので非常にいい撮影スポットだと思うのですが…。

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(鉄橋を試し撮り、SLがよく映えそうです)

今度のSLは「かわね路1号」、時刻表によると12:25家山、12:45下泉となっているので、鉄橋通過は12:35頃になるでしょうか。大井川鉄道のSLは定期列車が下り11:52新金谷発「かわね路1号」と上り14:53千頭発「かわね路2号」で、時期によってはその他に臨時列車も運転されます。ゴールデンウィークなどの繁忙期には4往復運転されることもあるようです。

SL通過まで時間があったので「川根温泉ふれあいの泉」のレストランで昼食をとることにしました。建物は比較的新しいようで、とてもきれいでした。選んだのはチキン南蛮定食、780円でした。なかなかのボリュームで味もよく、節約旅行の昼食としては大満足でした。

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(チキン南蛮定食はボリューム満点)

チキン南蛮定食を食べ終わるとSLの通過予定時刻が迫っていたので、急いで堤防に出てカメラを構えました。カメラを構えて待っているとSLの汽笛が聞こえてきて、続いてSLが吐く煙が見え、その後にSLが鉄橋の上に姿を現しました!鉄橋を疾走するSL、いいものを見ることができました。

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(SLから吐き出される蒸気がカッコいい!!)

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(今日の牽引機関車はC10型でした)

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(SL急行「かわね路1号」は大井川を渡っていきました)

真冬にカメラを構えてじっとしていたのでかなり体が冷えました。SLを撮影して満足したので、冷えた体を温泉であたためることにしました。温泉には、金谷駅で購入した「川根温泉ふれあいの泉クーポン」で入ることができます。露天風呂に出ようとするところで、ちょうど鉄橋を渡る普通列車を見ることができました。13:21川根温泉笹間渡着上り普通電車だと思われます。露天風呂からは浸かったままで列車を見ることができず、列車を眺めるには立ち上がる必要があります。いい大人が温泉で立ち上がるには抵抗があるので、露天風呂に出る途中で自然に列車を見ることができてよかったと思います。帰りの列車は15:31発で余裕があったので、温泉にはかなりゆっくり入ることができました。1時間ほど長湯して上がり、休憩所で休むことにしました。自販機でコーヒー牛乳を買って一気飲み、温泉といえばコーヒー牛乳ですね。

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(「ふれあいの泉」では随所にSLがあしらわれています)

休憩所で時刻表を眺めていると、15:09川根温泉笹間渡駅着の上り普通電車があることに気づきました。特に他にすることもなかったので、これを撮影しようと思い、先ほどの堤防に移動しました。鉄橋を眺めていると、線路がカーブしていることに気づきました (電車で鉄橋を渡っている時にもカーブしているなと思ったのですが、ここで気づくまですっかり忘れていました)。これは反対側から撮影した方がいい写真が撮れるのでは??と思い、鉄橋の反対側に移動して、普通列車を撮影。やってきたのは元東急7200系でした。やはりこちら側から撮ったほうがよかったような気が…、SL狙いの撮り鉄の方はこちらに集まっていたのかもしれません。

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(鉄橋を渡る元東急7200系)

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(鉄橋を渡る元東急7200系)

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(やはりこちら側から撮影した方がいい写真になったかもしれません)