上越線と高崎線を南下して東京に帰ります。ちょうど「SLぐんまみなかみ」号に乗車することができました。
(新前橋駅に停車する「SLぐんまみなかみ」号)
・上越線を南下
小千谷駅から再び上越線に乗車し、ひたすら南下します。やってきたのはE129系の4両編成でした。E129系電車は、JR東日本新潟支社向けに開発された車両で、新潟の雪に対応した機構を持っています。新潟支社管内は主に115系電車で運転されていましたが、信越本線の一部が越後トキめき鉄道に編入されるのに伴って115系も転属となり、車両が不足することになりました。これを補うために導入されたのがE129系電車です。
14:06小千谷駅発、小千谷駅からは高校生が大量に乗車しましたが、小出駅で只見線に、浦佐駅で上越新幹線に、六日町駅で北越急行に乗り換えたのか、徐々に降りていき、六日町駅を過ぎると高校生の歓声は聞こえなくなりました…。この辺ではいつもこうなのでしょうか。
この列車は水上行きなのですが、上越線は複線で、行き違いのための長時間停車がないため、食べ物や飲み物を買いに行くタイミングがありません…。
(雪景色を楽しめることだけが救い)
おかげで昼食をとるタイミングを逃してしまいました。ただ、車窓は素晴らしく、小千谷駅を出てから六日町駅あたりまでは標高が高いのか、一面の雪景色でした。この日は、青海川駅のあたりでは結構気温が高かったので、雪を見てびっくりしてしまいました。雪景色を眺めて空腹を紛らわしながら、15:46水上駅に到着です。
(水上駅から211系に乗り換え)
水上駅では7分の乗り換えです。水上駅に精通していれば、ここで買い物もできたのでしょうが、あいにく水上駅には一度降りたことがあるだけで、それほど詳しくありません。これから乗る211系電車の写真を撮っていると、出発の時間が迫ってきました、15:53水上駅発。水上駅―渋川駅間には一度乗車したことがありますが、その時は夜だったので、昼間乗車するのは初めてです。この区間の車窓もなかなか美しく、眺めていて飽きませんでした。約30分して、16:30に渋川駅に到着しました。
(水上駅から乗車した211系)
・「SLぐんまみなかみ」号に追いつく
「SL ぐんまみなかみ」号は高崎駅―水上駅間で運転される快速列車で、SLによって牽引される列車です。似たような列車に、高崎駅―横川駅間の「SL ぐんまよこかわ」号もありますが、「SL ぐんまよこかわ」号が、先頭にSL、後ろにDLを連結したプッシュプル方式で運転されるのに対し、「SL ぐんまみなかみ」号は先頭にSLを連結するのみで、DLは繋ぎません。これは、水上駅に転車台があり、水上駅でSLの方向を転換させて先頭に付け替えられるためです。したがって、「SL ぐんまみなかみ」号に乗車すれば、水上駅でSLの転車作業を見学することができます。
(渋川駅で「SLぐんまみなかみ」号に追いついた!)
上りの「SL ぐんまみなかみ」号は、渋川駅で14分間の停車時間があり、この間に後から来た普通列車に追い抜かれます。「SL ぐんまみなかみ」号は、老朽化したSLをいたわってゆっくりと走るため、通過運転を行っているにもかかわらず、普通列車に追いつかれてしまい、後がつかえるためです。私は、この、「SL ぐんまみなかみ」号を追い抜く普通列車に乗ってきたのでした。せっかくなので「SL ぐんまみなかみ」号に乗車します。「SL ぐんまみなかみ」号は全車指定席なので、事前に「えきねっと」で座席を指定して指定券を発券しておくことを忘れずに!
(旧型客車はいい雰囲気です)
この日の「SL ぐんまみなかみ」号は、D51 498 の牽引で、後ろには旧型客車を連ねたレトロ編成でした。「SL ぐんまみなかみ」号は、通常は12系客車で運転されますが、たまに旧型客車を使って運転されることもあります。旧型客車なんて大井川鉄道ぐらいでしか乗れないと思っていたので、ここで乗れるなんて嬉しいですね。
(ブラインドもきれい)
16:35渋川駅を出発、相変わらずゆっくりとした走りです。車窓には、赤城山が見えます。また、ブラインドにもきれいな模様が描かれており、見ていて飽きません。新前橋駅でも少々停車時間があったので、編成全体を撮影しておきます。旧型客車を連ねたSLはかっこいいですね。
(旧型客車を従えたSLはかっこいいですね)
新前橋駅を出てしばらく走ると終点の高崎駅に到着です。17:13高崎駅着。40分ほどの短い間でしたが、旧型客車によるSLの旅を満喫することができました。旅の締めくくりにはちょうど良かったですね。高崎駅では多くの乗客やギャラリーがSLを撮影していました。
(高崎駅まで乗車した旧型客車)