越生梅林は「関東三大梅林」の一つです。どこの梅林が「関東三大梅林」に入るかはっきりしないのですが、水戸偕楽園と越生梅林は間違いなく入るようです。越生梅林は、梅の季節になると多くの観光客でにぎわいます。
(越生梅林はちょうど満開でした)
・越生梅林へ
越生梅林は「関東三大梅林」の一つとされています。日本人は「三大〇〇」が大好きだといわれますが、「関東三大梅林」の三つは何かという点は諸説あり、水戸偕楽園 (水戸市)、越生梅林 (埼玉県越生町)、と、後の一つは秋間梅林 (群馬県安中市)、曽我梅林 (神奈川県小田原市)、熱海梅園 (静岡県熱海市) などが候補になるそうです。
(越生梅林の白梅)
「関東三大梅林」がはっきりしない理由の一つは、水戸偕楽園以外の梅林はいわゆる観光梅林ではなく、梅生産のためのものであり、水戸偕楽園以外は積極的に「関東三大梅林」をアピールしていないことが挙げられます。いずれにしても、越生梅林は「関東三大梅林」に含まれるようです。越生梅林は、南北朝時代に太宰府天満宮を分祀した際、梅を植樹したことが起源で、明治時代には佐々木信綱や田山花袋などが訪れて、その風情を叙述しています。梅林は約2ヘクタールあり、1000本以上の梅の木が植えられています。
(越生梅林の紅梅)
越生梅林では毎年3月に「越生梅林梅まつり」が開催され、ミニSL運転をはじめとする様々な催し物が行われますが、2021年は新型コロナウイルス感染対策のため、規模を縮小して行われていました。梅林に入ってみると確かに多数の梅が咲いており、白梅から紅梅まで様々な梅の花を楽しむことができました。
(梅はちょうど満開でした)
・温泉で汗を流して帰宅
越生梅林から徒歩20分ほどのところに、「ニューサンピア埼玉おごせ」というホテルがあり、日帰り入浴施設も併設しています。その名も「梅の湯」!「梅の湯」では、「おごせ散策切符」を提示するとフェイスタオルをプレゼントしてくれますので、手ぶらで温泉を楽しむことができます。
(梅の湯)
温泉から越生駅までも、1時間か2時間に1本ながらバスがありますので、これに乗って越生駅まで戻ります。越生駅から越生線の普通列車に乗り、坂戸駅で接続の川越特急に乗れば、越生駅から1時間ほどで池袋駅まで帰ることができます。というわけで、川越観光バスのダイヤに合わせて、うまく路線バスを利用すれば、「おごせ散策切符」で越生の街を満喫することができます。