Aシートは関西青春18きっぷ旅の強い味方【青春18きっぷで行く博多―大津⑤】

岡山駅まで来ると関西圏まではもう一息です。特に新快速が走る区間の移動は速く、Aシートが付いている便だともう最高ですね!

 

(1日6往復しかないAシート付きの新快速)

岡山駅から姫路駅へ

 岡山駅から乗った列車は、普通列車相生駅行きです。この辺りは山陰方面に直通する特急列車の他には、普通列車しか運転されていません(笑)。今回の列車も115系です。岡山地区では新型の227系が導入されることがニュースになりましたが、2023年の夏の時点では、まだ115系が主力のようです。約1時間の乗車で相生駅に着きます。1718相生駅着、ここまで来ると関西圏に入ったなという気がします。

 

(115系からの車窓)

 

 乗り継ぎの列車は225系、これを見ると完全に関西圏の気分ですね(笑)。1719相生駅発、時間帯によっては相生駅から一気に滋賀県野洲駅米原駅まで直通する列車もあるのですが、今回乗車したのは姫路駅行きでした。姫路駅には1739着、わずか20分で着いてしまいます。

 

(姫路駅まで乗った225系)

 

Aシートで京阪神を快適に移動

 姫路駅で再び乗り継ぎです。乗り継ぎは新快速で、これで一気に目的地の大津駅まで行きます。新快速電車には、2019年の春から有料の指定席である「Aシート」が連結されるようになりました。ただし、全ての新快速に連結されるわけではなく、2023年夏の時点では16往復だけです。Aシートが連結される新快速は「新快速〇号」と列車番号が付いています。JRの列車には、指定席を連結する列車には愛称をつけるという決まりがあるようです。列車の便名が限定できないと、席を指定できないですからね。

 

(リクライニングできて快適なAシート)

 

Aシートに使用される車両は223系か225系で、通常の新快速に使われるものと同じですが、2扉車になっているため見た目が少し異なります。塗装も青色のラインが入っており、外から見たときに特別な車両だとわかりやすいようになっています。Aシートは快速列車の普通車指定席であるため、青春18きっぷで利用することができます。ちなみに、青春18きっぷで利用できる課金席としては、普通列車グリーン車自由席 (←首都圏で多数運行) か、快速列車の普通車指定席 (←新快速のAシート、瀬戸大橋線の快速「マリンライナー」号、および全国各地の観光用快速列車の指定席) があり、快速列車のグリーン車指定席 (←快速「マリンライナー」号指定席の2階席) は利用できません。

 

(Aシートから眺める明石海峡大橋は格別です)

 

 というわけで、今回はAシートを利用します。青春18きっぷで長距離を移動すると単調な旅になりがちなので、このようなスパイスは積極的に利用しましょう。Aシートの料金は840円です。新快速12号は1741に姫路駅を出発、ここから途中駅をどんどん通過して、加古川駅西明石駅神戸駅とテンポよく進んでいきます。ちなみに神戸駅山陽本線が終わり、東海道本線に乗り入れました。出発から約1時間して、1843大阪駅に到着。ここでAシートからも何人かのお客さんが降りて、それよりも多くのお客さんが乗ってきました。やはり大阪中心部からの仕事帰りの方が多く利用するのでしょうか。

 

(神戸駅山陽本線から東海道本線に入ります)

 

大阪駅を出ると、新大阪駅高槻駅と停車し、約30分で京都駅に到着します。京都駅でまたAシートのお客さんが入れ替わります。京都駅で少し空いたでしょうか。京都駅を出るとすぐに大津駅に到着します、大津駅1926着、大津駅ではあまり降りませんでした(笑)。新快速の最高時速は130 km と速く、Aシートは最近導入された新しい座席なこともあり、同じ路線を走る特急列車 (はまかぜスーパーはくと、はるか、サンダーバード) よりも快適な気がします。これらの特急列車は山陽本線東海道本線の輸送というより、京阪神圏と各目的地間の輸送を担うものなので、京阪神圏内の利用者が選択するものではないかもしれません。Aシートが今後、首都圏の普通列車グリーン席のように定着していくとよいですね。