鹿児島市観光のためのフリー切符紹介【1泊2日JR九州周回の旅③】

鹿児島市を観光するにあたって様々なフリー切符が発売されていますが、「CUTE ( キュート)」を買っておけば間違いないでしょう!

 

(「キュート」で鹿児島市電にも乗れます)

・鹿児島観光に便利な切符

 鹿児島市は人口60万人を誇り、福岡市、北九州市熊本市に次ぐ九州第4の都市です。そのため、鹿児島市内には路面電車や路線バスといった交通インフラが整備されており、加えて、桜島も市域に含まれることから、市街地と桜島とを結ぶ市営のフェリーも運行されています。これらの交通インフラをうまく利用すれば、鹿児島市内を効率的に観光することができます。

 

(鹿児島中央駅前からも桜島が噴煙を上げているのが見えます)

 

 鹿児島市では市内を観光する旅行者向けに、多数のフリー乗車券が発売されています。鹿児島市内の観光地を巡るバスは、いわさきコーポレーション鹿児島市交通局という2つの運営主体によって運行されています。「まち巡りバス」はいわさきコーポレーションによって運行されている路線バスで、城山展望所、仙厳園、いおワールド鹿児島水族館といった鹿児島市内の主要観光地を廻ります。1回の乗車で170円、一日乗車券は500円であり、3回乗ると元が取れる計算になります。「まち巡りバス」は1時間に1本の運転で、鹿児島中央駅から出て1時間で戻ってきます。20234月現在、土休日限定で1時間に1本の運転ですが、コロナ禍前は20分に1本の運転間隔で、後述の「カゴシマシティビュー」と観光客を取り合っていたようです。

 

(カゴシマシティビュー)

 

 主要観光地を廻る周遊バスは鹿児島市交通局によっても運転されており、こちらは「カゴシマシティビュー」と言います。こちらは1回の乗車で190円であり、30分に1本、鹿児島中央駅から出て80分で1周して戻ってくるというダイヤです。こちらも一日乗車券があり、価格は600円です。また、24時間乗車券というのもあり、こちらは800円でモバイル限定発売です。鹿児島市に午後着いて、翌日も観光の時間がある場合には24時間乗車券が便利かもしれませんね。

 

(鹿児島市電)

 

 ここまでの情報だけだと、いわさきコーポレーションの「まち巡りバス」と鹿児島市交通局の「カゴシマシティビュー」のどちらを利用するか迷いそうですが、鹿児島市交通局の一日乗車券・24時間乗車券は、「カゴシマシティビュー」だけでなく、その他の路線バスや路面電車に乗車する際にも利用できます。鹿児島市内の観光スポットは市街地に点在しており、路線バスからでもアクセスできる事が多いので、目的の観光地に直行したい場合や周遊バス沿線の観光地以外にも行きたい場合にはこちらのほうが便利そうですね。

 

(桜島フェリー)

 

 前述のように著名な活火山である桜島鹿児島市の市域に含まれており、鹿児島市交通局では桜島を廻る周遊路線バス「サクラジマアイランドビュー」を運行しています。こちらは30分間隔の運行で距離別運賃となっており,桜島の主要観光スポットを結んでいます。「サクラジマアイランドビュー」にも1日乗車券があり、500円で購入することができます。桜島で1か所でも途中下車するなら1日乗車券を買ったほうがお得になります。

 

(CUTE)

 

 鹿児島市の本土側と桜島を両方廻ろうとすると、「カゴシマシティビュー」や「サクラジマアイランドビュー」といった周遊バス、路面電車、路線バスに加え、本土と桜島を結ぶフェリーを利用することになります。鹿児島市交通局の一日乗車券(600円)と「サクラジマアイランドビュー」の1日乗車券(500円)は、両方買っても1100円とリーズナブルですが、鹿児島市交通局では2枚を網羅したフリー切符として「キュート (CUTE)」を発売しています。こちらは、鹿児島市内の路線バス、路面電車、「カゴシマシティビュー」、「サクラジマアイランドビュー」に加え、本土と桜島を結ぶ桜島フェリー1日乗り放題で1200円、2日間有効なタイプもありそちらは1800円です。鹿児島市の本土側と桜島を両方見てまわりたい場合は「キュート」を買うのがよいでしょう。