舞鶴公園とももち浜海浜公園【100円で行く福岡市内バスの旅③】

大濠公園からお隣の舞鶴公園にかけてを散策し、その後はバスで百道浜 (ももちはま) のほうに移動しました。どちらも福岡市の観光・アミューズメントスポットです。

 

(サザエさん通りから福岡タワーを望む)

 

舞鶴公園でお花見

 舞鶴公園大濠公園に隣接する形で設定されています。元々は福岡城の本丸跡であり、戦前には福岡城址には陸軍の駐屯地が置かれました。第二次大戦後に、福岡城址と駐屯地跡地をまとめる形で舞鶴公園が設置されました。現在では大濠公園と一体的に運営されており、大濠公園とともに福岡市民の憩いの場になっています。

 

(福岡城の石垣と桜。ちょうど桜の時期でした)

 

 舞鶴公園には約500本の桜が植えられており、桜の時期には大勢の花見客でにぎわいます。私が訪れたのはちょうど桜が満開のタイミングで、大勢の人出がありました。2023年春はコロナ禍の自粛モードも薄れ、レジャーシートを敷いて多くの方がお花見宴会を楽しんでいました。昼間は無料で入ることができますが、夜は桜がライトアップされ、有料になるようです。無制限に人が入って混雑すると、大混乱になってしまいますものね。

 

(福岡市のビル群と桜)

 

 福岡城の石垣の上にも、高い目線から桜を眺めようとたくさんの人が集まっていました。桜とともに眺める福岡市の都市群の眺めは素晴らしいものです。私は人混みが苦手なので、写真をとったら早々と降りて次の目的地に向かいます…。

 

・バスで百道浜地区へ

 次に乗車するバスは6-1系統「福岡タワー」行きです。「にしてつバスアプリ」では1208と出てきましたが、15分遅れとも出ており、実際に15分ほど遅れてやってきました。「にしてつバスアプリ」では運転中のバスの現在地情報も調べることができ、時刻表ベースではなく実際の運転状況ベースで、利用に適したバスを探してくれます。路線バスは鉄道に比べてどうしても遅れやすいので、このようなシステムは素晴らしいですね。「福岡城NHK放送センター入り口」からバスに乗り、「福岡タワー」まで行きます。乗っていたのは15分ぐらいでしょうか。

 

(画角いっぱいの福岡タワー)

 

 「福岡タワー」といえば、1989年のアジア太平洋博覧会 (よかトピア) のモニュメントとして建設された、高さ 234 m を誇る日本一の高さを誇る海浜タワーですが、バス停の方の「福岡タワー」はTNC放送会館の前にあり、バス停の名前も正確には「福岡タワー (TNC放送会館)」となっています。TNC放送会館は、その名の通り、4階から7階までがテレビ西日本 (TNC) の放送局施設、1階から3階までが商業施設、8階より上が賃貸オフィスとなっている高層ビルです。TNC放送会館は高さが 100 m あり、なかなか高いので、これが「福岡タワー」かと思ってしまいますが、「福岡タワー」は別にあります。TNC放送会館の1階には「サザエさん」のモニュメントがありました。1階には飲食店も多く、ここで昼食をとることにしました。たくさん歩いてお腹が空いていたので、担々麺がとてもおいしく感じました。

 

(「サザエさん」作者の長谷川町子先生は福岡に長く住んでいました)

 

 TNC放送会館の近くには、RKB毎日放送の局舎である「RKB放送会館」もあります。こちらは放送局施設の性格が強く、商業施設は食堂ぐらいしかありませんが、それも休業していました…。RKB放送会館の1階には、「機動戦士ガンダム 水星の魔女」のポスターが展示されていました。

 

(「サザエさん」に対抗する「ガンダム」)

 

 福岡タワーは、TNC放送会館とPKB放送会館に隣接しています。こちらは東京タワーなどと同じく電波塔であり、様々な放送局やラジオ局の電波を送信しています。TNC放送会館、RKB放送会館、福岡タワーのトライアングルはややこしいですが、福岡タワーを目印にすれば場所はわかりやすいですね ()

 

(RKBのモニュメント)

 

 福岡タワーの裏側はきれいな砂浜になっており、「シーサイドももち海浜公園」として整備されています。百道浜 (ももちはま) 地区は埋め立て地であり、この砂浜も人工ビーチです…。砂浜の先には桟橋が伸びており、ここから海の中道方面に向けて遊覧船が発着しています。

 

(この先の桟橋から海の中道方面に船が出ています)

 

 百道浜地区は1977年の「第4次福岡市総合計画」にしたがって開発された埋め立て地であり、1982年に工事開始、1989年のアジア太平洋博覧会 (よかトピア) の閉幕後に開発がすすめられました。福岡タワーは「よかトピア」のモニュメントとして建設されたものであり、福岡市博物館は「よかトピア」のテーマ館を改装して開館したものです。周辺には福岡市総合図書館などもあり、百道浜地区は福岡市の文化・観光スポットになっています。

 

(福岡市博物館はもともと「よかトピア」のテーマ館でした)

 

福岡市博物館は、このような背景から、建物自体が一つの展示物であり、また、歴史の教科書にも出てくる「漢委奴国王」の金印が展示されてたりと、展示の内容も充実しています。福岡市博物館福岡市美術館と同じく、常設展200円のところを「福岡市内1日フリー乗車券」で150円で入ることができます。こちらも展示内容の写真は控えますが、1時間半たっぷり見させてもらいました!