「トロッコわたらせ渓谷」号は、わたらせ渓谷鉄道の看板列車で、客車4両と機関車1両の5両編成で運転されます。トロッコ客車からは、渡良瀬川に沿って走るわたらせ渓谷鉄道の車窓を、風を感じながら楽しむことができます。
(この日の「トロッコわたらせ渓谷」号はわたらせ渓谷鉄道カラーの機関車で運転)
・「トロッコわたらせ渓谷」号とは
「トロッコわたらせ渓谷」号は、大間々駅―足尾駅間で土休日と一部平日に1日1往復運転されるトロッコ列車です。牽引はDE10型で、客車と同じ茶色に塗装されたものと、JRなどでよくみられる赤色の塗装の2両のうちどちらかが担当します。私が乗車した日は、茶色に塗装されたDE10型が充当されており、赤いDE10型は車庫で休んでいました。
(赤いDE10型は車庫で休んでいました)
客車は4両つながれており、真ん中の2両がトロッコ仕様です。乗車券+トロッコ整理券で乗車することができ、大間々駅始発の下り「トロッコわたらせ渓谷」3号は、当日の大間々駅で座席指定を受けます。1号車と4号車は普通客車の自由席で、トロッコ車両の乗客が雨天時などに移動したり、途中駅からのお客さんが利用したりします。JR四国のトロッコ列車の控え車両に近いですね。
ただし自由席なので、着席が保証されているわけではありません (満員になることはまずないと思いますが…)。ちなみに、足尾駅始発の上り「トロッコわたらせ渓谷」4号は全車自由席で、乗車した人から席を自由に選ぶことができます。ただし、団体客は事前に席を指定します。
(「トロッコわたらせ渓谷」号の後ろ側)
・「トロッコわたらせ渓谷」号に乗車
「トロッコわたらせ渓谷」号に乗車すると、車両の入り口で駅弁を売っていました。トロッコに乗っている間にランチができるといいなと思っていたので迷わず購入します。トロッコ弁当 (1000円) とやまと豚弁当 (1100円) がありますが、今回はやまと豚弁当にしました。やまと豚弁当には特製手拭いが付いています。
(珍しい手ぬぐい付きのお弁当)
温泉に入れということでしょうか笑。「トロッコわたらせ渓谷」号では、左右どちらからでも渡良瀬川の景色を見ることができますが、今回は進行方向右側の席を指定しました。
「トロッコわたらせ渓谷」号は10:54に大間々駅を出発しました。大間々駅から神戸 (ごうど) 駅までは進行右側に渡良瀬川が見えます。基本的に川沿いを走りますが、植物などで遮られて川が見えないところも多いです。それでも所々で渡良瀬川が見られて楽しいです。窓ガラスがないので風を浴びることができるのもいいですね。
(晴れているので風が気持ちいいです)
この日は良く晴れて気温が上がっていたので、風が心地よかったです。「トロッコわたらせ渓谷」号は、川に沿って曲がりくねりながら進んでいきます。機関車を含めると5両編成なので、カーブのところで前の車両が見えていい雰囲気ですね。
(線路は曲がりくねっています)
神戸 (ごうど) 駅 (←こうべ駅じゃないです!) で停車時間があったので、ここで「やまと豚弁当」を食べることにしました。トロッコ列車は走行中は常に風があるので、走行中にお弁当を食べるのは至難の業です…。
(「トロッコわたらせ渓谷」は曲がりくねった線路を走り続けます)
神戸駅-沢入 (そうり) 駅間は長いトンネルで、トンネルを抜けると渡良瀬川は進行方向左側に移ります。足尾銅山の施設跡が見える区間もあり、左側も楽しそうです。12:23に通洞 (つうどう) 駅に着き、私はここで下車しました。
(通洞駅を発車する「トロッコわたらせ渓谷」号)