大間々駅にはわたらせ渓谷鉄道の本社があり、車庫などもあって運行の拠点になっています。わたらせ渓谷鉄道の車両も展示されており、なかなか見どころがあります。また、大間々地域のの博物館である「コノドント館」もなかなか面白かったです。
大間々駅にはわたらせ渓谷鉄道の車庫と本社があり、駅舎もなかなか味があります。ホームにはすでに、私が乗車する「トロッコわたらせ渓谷」号が入線していました。
(「トロッコわたらせ渓谷」号はすでに入線済み)
また、車庫には、もう1本のトロッコ列車である「トロッコわっしー」号が留まっていました。「トロッコわたらせ渓谷」号はディーゼル機関車DE10型によって牽引される客車列車ですが、「トロッコわっしー」号は気動車列車です。
(「こうしん」号)
駅前の広場には、すでに引退したわたらせ渓谷鉄道の車両が展示されていました。「こうしん」や「わたらせ」といったヘッドマークを掲げています。現役の気動車にも、「こうしん」、「わたらせ」などとメインとされており、わたらせ渓谷鉄道ではそれぞれの車両に愛称をつけているようです。
(「わたらせ」号)
「トロッコわたらせ渓谷」号の発車まで時間があったので、駅近くの「コノドント館」を訪問しました。「コノドント館」またの名を「みどり市大間々博物館」と言います。ただの市立博物館と侮ってはいけません、別名にもなっているコノドントのほか、足尾地域で産出される鉱物や、地域の習俗を彩る農具や生活道具など、様々なものが展示されていました。
(地域の習俗物を集めた展示)
コノドントとは、カンブリア紀から三畳紀 (6億年前から1億8千万年前) の地層から発見される歯状の化石で、大きさは 1 mm 以下です。長い間正体不明でしたが、決まった年代の地層から多く見つかるため、示準化石として重宝されてきました。現在では進化初期の脊椎動物の歯の化石とされています。
(アパトサウルスの化石もありました、コノドントって小さな化石じゃなかったんですか…)
コノドントは日本でも見つかっており、日本で最初の発見例は、大間々出身の林信悟氏によるものであり、これにちなんでみどり市大間々博物館は「コノドント館」と呼ばれています。展示の中で目を引くのは、やはりコノドントをはじめとする化石でしょう。これだけ豊富な化石が展示されている市立博物館はなかなかないと思います。
(コノドント館の外観)