香川県に入っても楽しい「四国まんなか千年ものがたり」号の旅【JR四国バースデイきっぷの旅⑦】

「四国まんなか千年ものがたり」号は坪尻駅と讃岐財田駅の間で県境をまたぎ、香川県に入ります。旅の後半ですが、「四国まんなか千年ものがたり」号には香川県側でも見どころがたくさんあります。

 

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(琴平駅に停車する「四国まんなか千年ものがたり」号)

 

讃岐財田駅から香川県に入る

 阿波池田駅を出ると、次は坪尻駅に運転停車します。坪尻駅は勾配が急な区間にあるため、駅のための平坦な土地がうまく確保できませんでした。そのため、現在でもスイッチバック式の駅として存在しています。

 

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(「四国まんなか千年ものがたり」号は坪尻駅でも停車します)

 

普通列車でも通過する便があるほどの秘境駅であるため、坪尻駅に停車するのは貴重な経験です。坪尻駅でもホームに降りることができました。ちょうどこの時雨が降っていたので、さっさと写真を撮ってすぐに車内に戻ります。

 

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(峠を越えると水田が広がります)

 

 坪尻駅を過ぎると、徳島県から香川県に入り、次の讃岐財田駅にも停車します。この駅も普通列車のみの停車駅ですが、近くに鉄道写真の撮影スポットである「財田カーブ」があり、鉄道マニアの間では有名な駅です。讃岐財田駅に着くころには雨が上がっていました。山を越えて向こう側に来たからですかね。

 

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(鉄道マニアの間では有名な讃岐財田駅)

 

 讃岐財田駅を出ると、次は琴平駅に着きます。琴平駅まで来ると、「四国まんなか千年ものがたり」号の旅も終盤です。上りの「四国まんなか千年ものがたり」号は、琴平駅善通寺駅多度津駅で下車することができます。私はもちろん終点の多度津駅まで乗車します!

 

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(趣ある琴平駅の駅舎)

 

琴平駅には「四国まんなか千年ものがたり」号利用者専用の待合室があり、ここでジェラートをいただくことができました。また、様々な展示物もあり、このような休憩をはさむことで、飽きさせない工夫が凝らされていると感じました。琴平駅は金毘羅山への玄関口として、1889年に開業した歴史ある駅です。現在の駅舎は1936年に竣工したもので、この駅舎も洋風建築で趣があり、登録有形文化財に指定されています。駅舎を見て回るだけでも楽しいものです。

 

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(改札口から豪華列車が見えるとテンションが上がります)

 

 琴平駅で、添乗員さんの多くも下車し、「四国まんなか千年ものがたり」号の出発時にはお見送りしてくれました。こちらも手を振って応えます。観光列車に乗っていて手を振られたら、なるべく振り返すようにしましょう。これは「藍よしのがわトロッコ」号の車掌さんにも言われました。琴平駅から先は、先ほどまでの山の景色とは打って変わって、平野部を走ります。善通寺駅にも留まり、すぐに多度津駅に到着しました、17:14多度津駅着。大歩危駅から3時間近く乗車していましたが、全く飽きが来ない素晴らしい列車の旅でした!

 

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(「四国まんなか千年ものがたり」号と8000系、多度津駅にて)