真岡駅にはSLキューロク館という展示施設が併設されており、無料で見学することができます。帰りの列車まで1時間ほどここを見学することにしました。
(まるでSLのような真岡駅舎)
・SLキューロク館を見物
SLキューロク館は、真岡駅前の施設で、国鉄時代の気動車や機関車などが展示されています。貴重な車両が多数展示されていますが、無料で見学することができます。
(SLキューロク館という名前ですがSL以外も多数展示しています)
「キューロク館」という名称は、施設内に展示されている車両の1つである9600形蒸気機関車に由来します。9600形蒸気機関車は1913年から1926年まで製造された日本初の純国産貨物用テンダー式蒸気機関車であり、日本の鉄道史を語るうえで貴重なものです。
(キューロク館の目玉である9600形472号機)
SLの中でも有名なD51は1935年以降、「SLもおか」号として活躍しているC12は1932年以降の製造であり、9600形蒸気機関車はそれよりも前の世代になります。SLキューロク館に展示されている472号機は、主に北海道で活躍し、函館桟橋の右カーブに対応するために運転台が右側に移設されていることが特徴です。SLキューロク館では、同じく北海道で活躍したスハフ44形客車と連結された状態で展示されています。9600形蒸気機関車もスハフ44形客車も内部に立ち入れるように開放されており、鉄道マニアにとってはうれしい限りです。
(かの有名なD51もいます)
そのほかにも、屋外にはD51やキハ20、DE10といったおなじみの国鉄車両のほか、貨物車や車掌車といった珍しい車両も展示されていました。ここまでたくさんの車両を無料で見せてもらって申し訳ない気分になります。そういう方は売店で販売されているグッズを買いましょう笑。
(真岡駅の駅舎はSLをモチーフにしているそうです)
屋外の車両を見ていると、真岡駅構内では「SLもおか」号の片付け作業が行われていました。まずはC12 66号機を切り離して、転車台で方向転換の上車庫に入れます。SLが蒸気を上げて自走する姿はかっこいいですね。その間に客車のほうも車内点検が行われていました。ちょうど日が沈んで、夕暮れを背景にした客車はとても趣がありましたね。
(夕暮れ時の車庫はいい雰囲気)