新潟駅から新津駅へ移動【週末パスで行く新潟福島旅行④】

1日目は新潟の市街地を回りましたが、2日目は「SLばんえつ物語」号、「フルーティアふくしま」号と観光列車に乗りまくります。さしあ

たって、「SLばんえつ物語」号の始発駅である新津駅に向かいました。

 

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(国内のSL列車として最長編成を誇る「SLばんえつ物語」号)

 

・「SLばんえつ物語」号に乗るため新津駅に移動

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(新潟駅には先日引退したE4系Maxの展示がありました)

 

 翌朝はホテルを9時ごろに出発し、新潟駅から信越本線で新津駅に向かいました。 新潟駅から乗車したのはGV-E400系気動車でした。GV-E400系は、キハ40系気動車を置き換えるためにこの区間に投入された車両で、ディーゼルエンジンで発電した電気を使ってモーターを動かす電気式気動車です。この方式のほうが、電車と整備を共通化出来て便利だそうです。昨日新幹線で新潟駅について、いきなり気動車に乗ると一気に田舎に来たような感じがしますが、乗っていると気動車特有のエンジン音の唸りがあまり聞こえず、電車に乗っているかのようです。20分ほどで新津駅に到着しました。

 

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(新潟駅に到着するGV-400系気動車)

 

 新津駅には、「SLばんえつ物語」号が既に停車していました。出発まで時間があるので、一度駅前に出てみます。新津駅は、かつては広大な操車場を有する「鉄道の街」でしたが、現在は規模が縮小されています。とはいえ、新津工場からの伝統を持つ総合車両製作所新津事業所や、機関車や気動車の基地である新津運輸区は現存し、今でもそれなりの規模を保っています。駅舎には「SLばんえつ物語」号の垂れ幕が張られ、駅前広場にはSLの車輪が展示されるなど、現在でも「鉄道も街」としてアピールしているようです。

 

・C57 180号機とは

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(新津駅には「SLばんえつ物語」号の垂れ幕が掲げられていました)

 

 「SLばんえつ物語」号は、新津駅―会津若松駅間を結ぶ臨時快速列車で、蒸気機関車C57 180号機によって牽引されます。客車は12系客車7両編成 (普通車2両、展望車2両、グリーン車1両) で、現在SL単独で牽引される列車としては最長の編成を誇ります。これは、C57 180号機が、良好な状態で保存されていたからこそできたことでしょう。C57は、1750 mm の大きな動輪を持ち、それと比較して細いボイラーを装備しており、その見た目の優美さから「貴婦人」の愛称を持ちます。C57は全国の優等旅客列車の運用につき、SL時代の最終盤まで使用されました。C67 180号機は1946年に製造されて新潟機関区所属となり、1963年に新津機関区に転属しました。

 

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(新津駅舎の外観からもSLを推していることがわかります)

 

1969年に廃車されるまで、一貫して新潟地区の列車を牽引し、廃車後も約30年にわたって地域の方々によって年2回の油差し、清掃が行われ、丁寧に保存されていました。1999年に「SLばんえつ物語」号として復活する際にも、修繕費用の半分を地域で支援しました。このような背景のためか、「SLばんえつ物語」号には、JR東日本のほかの列車にはないファンクラブ「SLばんえつ物語ファンクラブ」もあります (2020年度末で新規入会受付終了)。「SLばんえつ物語」号は、首都圏からもファンを引き付ける列車でありながら、地域にも愛されている列車であるといえそうです。