桐生のパンカフェで朝活【東武本線乗り放題デジタルきっぷでまわる北関東の旅④】

早朝の新伊勢崎駅を出発し、桐生駅に向かいました。桐生駅周辺は古い建物が多く残り、早朝でも見どころがたくさんあります。

 

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(早朝の相老駅に停車するわたらせ渓谷鉄道気動車)

新伊勢崎駅から列車を乗り継いで桐生駅

 2日目は新伊勢崎駅からスタートします。昨晩は暗くてよく見えませんでしたが、新伊勢崎駅舎は現代的な雰囲気です。

 

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(なかなか都会的な新伊勢崎駅舎)

 

伊勢崎線のこの区間は電化こそされていますが、単線であり、やってくる列車は2両編成か3両編成の普通列車がほとんどです。私も普通列車に乗車し、まずは太田駅を目指します。この辺りは畑作がメインなのか、水田よりも畑が多く見えました。早朝の畑の景色がさわやかな雰囲気です。

 

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(やってくる列車は短編成です)

 

 太田駅伊勢崎線小泉線桐生線の分岐駅であり、高架化されていてなかなか都会的です。太田駅から桐生線に乗り換え、相老 (あいおい) 駅を目指します。相老駅わたらせ渓谷鉄道との乗換駅です。わたらせ渓谷鉄道桐生駅間藤駅間を結ぶ路線で、国鉄足尾線を前身とします。

 

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(相老駅前にはロータリーがあります)

 

国鉄足尾線は、足尾銅山から採れる鉱石を輸送するための足尾鉄道が国有化されたものであり、もともとは貨物輸送が主体でした。国鉄足尾線が第三セクターわたらせ渓谷鉄道になってからは、観光列車にも力を入れ、トロッコ列車を走らせるなどしています。これには後ほど乗車しますが、まずは相老駅から桐生駅に向かいます。わたらせ渓谷鉄道は非電化であり、ここからは気動車での旅になりました。

 

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(東武桐生線は電化、わたらせ渓谷鉄道線は非電化です)

 

 相老駅で「わたらせ渓谷一日フリーきっぷ」を購入します。1880円で、その名の通り、わたらせ渓谷鉄道線が一日乗り放題になります。例によって今回もあちこちで途中下車するので、こういう切符はありがたいですね。相老駅から桐生駅まではすぐに着きます。

 桐生駅はJR両毛線との乗換駅であり、わたらせ渓谷鉄道ももともと国鉄だったこともあり、ホーム及び改札はJRと共用です。朝から短編成の電車や気動車ばかり見てきたので、同じホームに211系電車なんかが留まっているのを見ると不思議な感じですね。桐生駅には7時過ぎに到着しました。

 

・桐生にて朝活!

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(思わず撮影してしまった趣ある建物)

 

 桐生市は古くから絹織物の産地として知られ、発展してきました。群馬県で3番目に市制を施行し、市内には多くの産業遺産があり、その多くは登録有形文化財などに指定されています。そのような背景もあり、桐生市には4路線もの鉄道が通っています。私が乗車した東武桐生線わたらせ渓谷鉄道線のほかに、JR両毛線と上毛鉄電気鉄道があります。しかしながらそれぞれの鉄道が個別にターミナルを持っており、桐生駅ではJR両毛線わたらせ渓谷鉄道線、相老駅ではわたらせ渓谷鉄道線と東武桐生線赤城駅では東武桐生線上毛電気鉄道の乗り換えができますが、3社以上が連絡できる駅はありません。

 

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(目指すはレンガ造りのパン屋さん)

 

 私は桐生駅で途中下車し、朝の桐生の街を散策してみることにしました。確かにメインの大通りには歴史のありそうな建物がちらほら見られました。「散策」といいながら、きちんと目的地があり、今回の目的地は「ベーカリーカフェ レンガ」というパン屋さんです。桐生駅から徒歩25分ほどのところにあり、店は織物工場を改装して利用しているようです。

 

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(三角屋根がオシャレ)

 

三角屋根から差し込む日光が気持ちいいですね。ここで朝食をとることにしました。たくさん歩いたのでおなかが空いていて、パンがおいしいです。パンとコーヒーで目を覚まし、桐生駅に戻って、再びわたらせ渓谷鉄道に乗車します。ここから、トロッコ列車の始発駅である大間々駅に向かいます。

 

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(パンはとてもおいしかったです)