越後湯沢駅からバスに乗り、日本大大峡谷の一つである清津峡を観光しました。清津峡渓谷トンネルには現代アートが展示されており (トンネル自体が現代アート?)、インスタ映えスポットになっています。越後湯沢駅で温泉に入り、新幹線で高崎に抜けて東京に帰りました。
(帰りは越後湯沢から上越新幹線「とき」号に乗車しました)
・バスで清津峡へ
越後湯沢駅と言えば駅舎内のきれいなショッピング施設のイメージが強いですが (私だけ?)、外観は時代を感じさせます。ここからは、路線バスに乗って、清津峡を目指します。
(昭和感のある越後湯沢駅の駅舎)
清津峡は、信濃川の支流である清津川に沿って形成された峡谷です。このあたりは昔、火山だったようで (だから温泉が湧いている?)、マグマが冷えて固まった後である柱状節理 (ちゅうじょうせつり) が見られます。柱状節理は断面が六角形の柱上の岩で、幾何学模様のようで美しいです。この柱状節理の美しさから清津峡は国の名勝および天然記念物に指定されており、また、清津峡を含む一帯は上信越高原国立公園に指定されています。加えて、清津峡は、富山県の黒部峡谷、三重県の大杉峡谷と合わせて、日本三大峡谷の一つに数えられています。
(柱状節理と清津川のエメラルドグリーンが美しいです)
越後湯沢駅から、清津峡の最寄のバス停である清津峡入口までは25分ほどです。そこから清津峡の入り口ともいえる清津峡渓谷トンネルまでは、また25分ほど歩く必要があります。徒歩の道中も、清津川の美しい流れを楽しむことができます。
(道中の清津川も美しいです)
清津峡の柱状節理を観察するために、清津峡渓谷トンネルが掘られているのですが、このトンネルが近年の清津峡の人気の秘密です。清津峡渓谷トンネルは、2018年の「大地の芸術祭 越後妻有アートトリエンナーレ」の一環で現代アートとして整備され、この現代アートが芸術祭終了後も継続して展示され、多くの観光客を集めています。というわけで、このトンネルでは柱状節理と現代アートの両方を楽しむことができます。
(現代アートと柱状節理)
私もトンネルの中や外で写真を撮って、40分ほど過ごしました。そこから再び徒歩でバス停まで戻り、バスで越後湯沢駅に戻ります。越後湯沢駅からバスで25分、さらに徒歩で25分、合計50分かかりますが、清津峡は一見の価値ありだと思います。
(水鏡アート)
(トンネルだけでも絵になります)
・温泉で疲れを癒し、新幹線で快適に帰宅
越後湯沢からは温泉街に向かうバスが多数出ていますが、駅舎の中でも温泉を楽しむことができます。その施設の名前は「ぽんしゅ館」、日本酒を試飲できる施設として有名ですが、温泉も備えています。大人800円で酒風呂を楽しむことができます。銭湯感覚ですね。
(「ぽんしゅ館」では日本酒の試飲だけでなく入浴もできます)
透明のお湯でお酒感はそれほど強くありませんが、なんだか血行が良くなった気がします (笑)。ぽんしゅ館でお風呂に入って1時間ほどのんびりし、帰りの新幹線に乗ります。
新幹線は越後湯沢―高崎間の2駅のみの乗車、ここで自由席特急券を越後湯沢―上毛高原と上毛高原―高崎に分割して買うところがポイントです。新幹線の自由席特急券には、「特定特急料金」という制度があり、隣接駅間の自由席特急料金が割引になります。越後湯沢―上毛高原、上毛高原―高崎間はともに880円ですから、越後湯沢―高崎間の自由席特急料金1870円に比べて110円だけ安くなります!
ホームに上がると「現美新幹線」が来ていました。「新幹線で芸術鑑賞!」という斬新なコンセプトの観光列車ですが、2020年の12月で引退してしまいました…。暗めの外観がかっこいいですね。
(ちびっこも見とれる現美新幹線)
私が乗車した「とき」号はE7系による運転でした。E7系は北陸新幹線用に開発された車両ですが、今後上越新幹線にも導入され、2階建てのE4系を置き換えるそうです。そんなE4系も反対側のホームにいました。
(E4系Max)
新幹線の車内では、越後湯沢駅で買った肉まんを食べ、これを食べるとすぐに高崎駅に到着です。越後湯沢駅―高崎駅間は在来線だと2時間近くかかりますが、上越新幹線だと30分もかからずに着きます (在来線の越後湯沢駅―水上駅間はそもそも本数が少ない…)。
(「とき」カラーのE7系)
高崎駅には18:03に到着、ここから高崎線の普通列車グリーン席に乗って大宮駅に向かい、東京に帰ってきました。
(大宮駅には回送の185系がいました)