青春18きっぷ長距離移動のコツ【青春18きっぷで行く博多―大津①】

 青春18きっぷで博多駅から大津駅まで移動しました。最初から最後まで乗り続けると苦行ですが、途中下車や一部新幹線利用などを挟むことで、楽しみながら実行することができます。

 

(山陽本線をワープする際に活躍する新幹線)

・青春18きっぷで長距離移動するときのコツ

 青春18きっぷはJRのお得きっぷの1つですが、その中でも最も有名な部類でしょう。春、夏、冬の年3シーズンの発売で、1枚当たり12,050円、これで5回まで利用できます。すなわち1回あたり2,410円です。2,410円でJRの快速列車と普通列車1日乗り放題になります。5回分は、1人で5回利用することも、5人で1日の旅行に利用することも可能です。ただし、グループで利用する場合は、全員が同一行程である必要があります。また、特急列車を利用することはできず、特急に乗車する場合は別途乗車券と特急券が必要です。

 

(「やくも」号を使わずに伯備線を乗り通すのは大変ですがそれもまた一興)

 

 青春18きっぷは、お手頃な価格設定と単純なルールから、長きにわたり長期休暇の友として若者のみならず、広い年齢層の方に愛されてきました。2,410円は、日帰りの往復なら70 km、片道なら140 km 分の運賃と同じぐらいであり、十分に元が取れる価格です。一方で、長時間普通列車に乗り続けるというのは、一部の鉄道マニア以外の方には苦行以外の何物でもありません。

 

(長時間ロングシートに乗り続けるのは大変です)

 

 青春18きっぷで長距離移動するときのコツは、ある程度乗車したら途中下車するなど、気分転換を挟むことです。列車に長く乗っていると、時々主要駅に停まったり、名前を聞いたことのある駅が出てくることがあります。そのような場合に、駅前をぶらついてみると新しい発見があるかもしれません。青春18きっぷは1日の乗り降りが何度でもできるので、このような行き当たりばったりの旅行にはぴったりです。ただし、ローカル線の場合は列車の運転本数が限られており、次の列車まで1時間以上空くということもあるので、注意が必要です。あらかじめ計画を立てておいたほうがよいでしょう。

 

(今回は特急列車(新幹線)にも乗車しました)

 

 また、短区間特急列車に乗ってみるのもいいかもしれません。途中下車を挟んだとしても、ずっと普通列車の堅い座席だと (車両によってはやわらかい座席もありますが) 腰やお尻が痛くなってしまいます。特急列車であれば快適なリクライニングシートが付いていて、快適に移動することができます。また、ローカル線であれば、特急列車は普通列車よりも高性能な車両で運転されることがほとんどなので、普通列車とは違うハイスピードな移動を楽しむことができるかもしれません。同じ路線でも車窓の流れが違うと異なる印象になります。

 

(今回途中で訪れたひろしま美術館の堀内誠一展)

 

 今回は青春18きっぷを使って博多駅から大津駅まで移動しました。博多駅から大津駅までは約670 km、運賃は10,010 円です。青春18きっぷなら2,410円なので、かなりお得ですね。福岡―関西の移動には新幹線や飛行機が一般的であり (博多駅―京都駅間の新幹線自由席はたったの5,390円!)、フェリーも就航しているので、普通列車で移動する方はまれかもしれません。それでも、上記のようなコツを押さえれば、青春18きっぷで楽しい行程にすることができます。