西九州新幹線の観光といえば「ふたつ星4047」！【祝西九州新幹線一周年⑥】

西九州新幹線開業都ともに生まれた観光列車である「ふたつ星4047」に乗車しました。

(諫早駅に停車する「ふたつ星4047」)

・長崎駅から「ふたつ星4047」に乗車

　長崎駅からは観光列車「ふたつ星4047」に乗車します。これは「Tシャツきっぷ」では乗車できないので、別に乗車券と特急券を購入しました。

(長崎駅に停車する「ふたつ星4047」)

　「ふたつ星4047」は西九州新幹線の開業と同時に運行を開始した観光列車で、JR九州の「D&S列車」の一つです。もともと長崎駅には「36ぷらす3」が来ていましたが、西九州新幹線開業で長崎本線の一部区間が非電化になるために入線できなくなり、その後継として「ふたつ星4047」が発表されました。「36ぷらす3」は行先を変更し、現在は佐世保駅行きとして運行しています。

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　「ふたつ星4047」の「ふたつ星」は運行ルートである長崎県と佐賀県を、「4047」は使用車両のキハ40形とキハ47系を表しています。運行ルートは午前便が長崎本線経由で武雄温泉駅→江北駅→諫早駅→長崎駅、午後便が大村線経由で長崎駅→諫早駅→早岐駅→武雄温泉駅となっており、1日で長崎県と佐賀県を周回するようなルートになっています。また、往復の片方を「ふたつ星4047」、もう片方を新幹線といった利用も可能であり、このような事情もあってか、開業1年目の「ふたつ星4047」の乗車率は85％と好調です。

(いたるところに「ふたつ星」があしらわれています)

　出発まで時間があったので反対側のホームから「ふたつ星4047」を撮影しました。「ふたつ星4047」は3両編成で、1号車と3号車が「はやとの風」を改造したキハ47形・キハ147形、2号車が「いさぶろう・しんぺい」の予備車を改造したキハ40形です。キハ47形・キハ147形は片運転台なのに対し、キハ40形は両運転台であり、2号車には両側に運転台が付いています。

(先頭部にも「ふたつ星」があしらわれています)

「はやとの風」と「いさぶろう・しんぺい」は肥薩線方面で活躍したD&S列車であり、九州新幹線の新八代駅―鹿児島中央駅間開業の時に注目を浴びました。一部界隈では、両列車は山陽新幹線と接続せずに部分開業した九州新幹線への誘客を狙ったものともいわれており、時が巡って同じような性格の「ふたつ星4047」に転用されたことは興味深いですね。転用とはいっても、改造にはかなり手が込んでおり、「ふたつ星」や「TWO STARS」が車両のいたるところにあしらわれています。

(アイスソルベにも「ふたつ星」があしらわれています)

　「ふたつ星4047」は14：53長崎駅発です。この日は「ふたつ星4047」の運行開始1周年の日でもあるため、ホームでは出発式が行われ、たくさんの人が出発を見送ってくれました。また、乗客には私と同じく赤い「Tシャツきっぷ」を来た人がちらほら見られました。新幹線に乗っているだけというのも飽きてしまいますからね。考えることは同じということでしょうか。

(車内には木がふんだんに使われています)

　長崎本線の長崎駅―諫早駅間は長与駅経由と現川駅経由の2通りがあり、現川駅経由のほうが早いのですが、「ふたつ星4047」は長与駅経由の方を通ります。こちらのほうが大村湾の近くを通り、景色がいいからです。

(美しい大村湾の景色)

　長崎駅を出発すると、2号車のカウンターで車内販売が始まりました。JR九州のD&S列車では、車内販売で飲み物や軽食を楽しめるのがいいところです。私もさっそく「アイスソルベ」なるものを注文しました。要はアイスキャンデーですね（笑）。2号車にはフリースペースとして使える座席があるので、ここに陣取って車窓とアイスソルベを楽しみます。

(充実したフリースペース)

今回の「ふたつ星4047」は運行開始1周年当日ということもあり満席でした。私も通路側の席を確保していたのですが、やはり隣に知らない人がいる中で食べるよりも一人で食べるほうが気楽でいいですね。アイスソルベを食べながら大村湾の車窓を眺めていると諫早駅に到着します。

(諫早駅でのお見送り用の旗をもらいました)

　諫早駅では15分ほどの停車時間があり、ホーム上でイベントがあるとのことだったので降りてみます。イベントに人が集まっている間に「ふたつ星4047」の写真を撮ることができました。この停車は反対方向の列車との行き違いのためであり、しばらくするとホームの反対側に対向列車が入線してきました。その中でホーム上でイベントをするとは、諫早駅の係員さんの苦労は大変でしょうね。