新大村駅前と長崎駅前をうろうろ【祝 西九州新幹線一周年⑦】

大村駅から再び新幹線に乗り長崎駅に移動します。長崎電気軌道に乗って長崎市の市街地を少しだけ散策しました。

 

(市街地を走る長崎電気軌道)

・新大村駅から再び長崎駅

 今回の旅行の趣旨は「Tシャツきっぷで西九州新幹線を巡る」ということなので、「ふたつ星4047」は新大村駅で下車しました。新大村駅には1605の到着です。新大村駅では、この日のイベントの締めくくりということで、「ふたつ星4047」のお見送りが行われており、たくさんの人が集まっていました。

 

(新大村駅ではたくさんの方々がお見送りしていました)

 

 せっかくなので新大村駅の駅前も見てみます。駅前には広場があり、大村の玄関にふさわしい立派な造りです。大村市の市章をモチーフにしたモニュメントもありました。この日の新大村駅でのイベントは16時までとのことだったので、私が着いた時にはすでに片付けが始まっていましたが、まだ呼び込みをしている出店があり、せっかくなのでそこで「丸ぼうろ」を買いました。長崎名物とのことで、いいお土産になりました。

 

(長崎土産として買った丸ぼうろ)

 

 新大村駅1612発の「かもめ」37号で長崎駅に向かいます。例のごとく自由席車両は混んでいるので指定席車両の通路に立って過ごしました。指定席のお客さんの邪魔にならないように大人しく立っていると、指定席にお座りの方から話しかけられました。「なんで赤いTシャツを着た人がたくさんいるの?」と聞かれたので、今日が西九州新幹線開業1周年で、この記念Tシャツを着ていると西九州新幹線が1日乗り放題になることを伝えました。新幹線が乗り放題になると聞いてその方はとても驚いていました。追加料金なしで新幹線を利用できるフリー切符としては、JR九州の「みんなの九州きっぷ」が期間限定で発売されているほかは、外国人旅行者向けの「ジャパンレールパス」ぐらいなので、確かに珍しいのかもしれません。質問者さんは新横浜から新幹線で長崎まで行かれるそうで、武雄温泉駅で赤いTシャツを着た人がたくさん乗ってきたので気になったとのことです。新横浜から新幹線と聞いて、私のほうも驚きました。質疑応答をしているうちに長崎駅に到着です。

 

長崎駅前散策

(長崎市電に乗りました)

 

 長崎駅には1624の到着です。この時間になると、他の駅でのイベントは修了になっていますが、長崎駅ではまだイベントが行われていました。とはいっても、朝に見られた行列などはなくなっており、各ブースにちらほら人がいるという落ち着いた雰囲気です。長崎駅の隣にある「出島メッセ」では、長崎県内の各自治体のブースが出ており、地元の紹介をしていました。壱岐の焼酎の試飲会をしており、飲ませてもらいましたが、軽く酔ってしまいましたね(笑)。

 

(長崎市電にはいろんなデザインの車両があります)

 

 まだ明るいので、少し足を延ばして、長崎県美術館に行ってみることにしました。「五島町」電停から路面電車に乗って、「出島」電停で降ります。長崎電気軌道路面電車は昔ながらの1両編成で、たくさんの人が乗っていました。長崎電気軌道2023年5月のダイヤ改正で減便になりましたが、コロナ前までは黒字経営を維持していました。持続可能な公共交通機関として頑張ってほしいですね!

 

(長崎県美術館は長崎港近くにあります)

 

 長崎県美術館は「出島」電停から歩いて5分程度です。江戸時代にオランダとの貿易が行われていたことで有名な「出島」があったあたりは、埋め立てが進んだこともあり現在は陸続きになっています。「出島」があったあたりには当時の様子を再現した観光施設である「出島」が営業しています。

 長崎県美術館へは「出島」とは逆の方向に歩きます。ここに行けば、シーボルト付きの絵師の川原慶賀の作品を見られると思っていたのですが、長崎歴史文化博物館のほうに多く所蔵されているそうです。

 

(ほろ酔いできれいな景色を見ていい気分です)

 

壱岐焼酎の酔いが回っていて勘違いしたのでしょうか(笑)。せっかく来てしまったので、屋上で港の様子を観察することにしました。長崎県美術館の屋上は庭園として開放されています。美術館の建物は長崎港のフェリーターミナルに面しているので、港を発着するフェリーは高速船を見ることができます。長崎県五島列島をはじめとする多くの離島を抱えているので、長崎港には県都長崎と離島を結ぶ多くの船便が発着しています。

 

(ジャイアント・カンチレバークレーン!)

 

 いい時間になったので、再び路面電車に乗って長崎駅に戻ります。往路で乗ったのとは異なるカラーリングの車両でした。長崎電気軌道では車体広告も大きな収入源となっています。長崎駅の駅前は、西九州新幹線開業に伴って再開発中です。長崎駅前は「100年に1度」といわれる再開発の最中であり、その中の目玉の一つである「アミュプラザ長崎」の新館は202311月に開業予定です。

 

(再開発中の長崎駅前エリア)