夜の「きりしま」号で宮崎へ【1泊2日JR九州周回の旅⑧】

鹿児島中央駅宮崎駅間を結ぶ特急「きりしま」号は787系で運転されています。日中は鹿児島―宮崎間の都市間輸送を担うのかもしれませんが、夕方の便は鹿児島中央駅から郊外への帰宅客を運ぶのがメインのようです。

 

(ガラガラで宮崎駅に到着した「きりしま」号)

・「きりしま」号で宮崎へ

 今日の移動は鹿児島までで終わりではありません。そもそも朝に鹿児島に着いて一日中鹿児島観光をしていたわけですが…。いおワールド鹿児島水族館からバスで鹿児島中央駅に戻ります。もちろんこのバスも「キュート」で利用できました。駅ナカの食堂で晩御飯を食べて、改札内に入ります。ここからは特急「きりしま」号に乗車して宮崎駅に向かいます。

 

(鹿児島中央駅で発車を待つきりしま号)

 

 特急「きりしま」号は鹿児島中央駅宮崎駅間を結ぶ特急列車で、110往復運転されています。鹿児島中央駅宮崎駅間の所要時間は2時間と少しです。使用車両は7874両編成で、グリーン車半室、指定席半室、自由席3両という自由席メインの編成です。鹿児島近郊と宮崎近郊の通勤利用がメインなのでしょうね。それを反映して、朝夕は1時間に1本の運転がありますが、日中は3時間程度間隔が空くことがあります。日中に鹿児島―宮崎間を移動する際には注意が必要ですね。

 

(「きりしま」号の中でも鈍足な「きりしま」16号)

 

 改札口を入ってホームに降りるとすでに私が乗車する「きりしま」16号が停車していました。「きりしま」16号は宮崎駅行きの便の中で停車駅が最も多い便で、宮崎駅まで2時間36分もかけて走ります。鹿児島―宮崎間の都市間輸送というより、鹿児島市街からの通勤輸送を担う便なのでしょうね。鹿児島中央駅18:28の発車です。鹿児島中央駅を出た時点では指定席も自由席もなかなかの乗車率でした。鹿児島中央駅を出るとまずは鹿児島駅に停車し、隣の竜ヶ水駅を通過したと思うとまたすぐに重富駅に停車します。その後も姶良 (あいら) 駅、帖佐 (ちょうさ) 駅と続けて停車し、錦江駅を通過するとまた加治木駅隼人駅国分駅霧島神宮駅と停車します。霧島神宮駅までのうち、通過駅は竜ヶ水駅錦江駅2駅しかありません。特急料金とは速達のためではなく快適性のために払っているのだということがよくわかりますね ()

 

(787系の完成された座席)

 

お客さんは鹿児島中央駅から徐々に減っていき、自由席の乗客は国分駅でほぼいなくなりました。一方で、指定席にはちらほら乗客が残っており、この方たちは大体が宮崎駅まで乗車していました。鹿児島中央駅宮崎駅間の都市間輸送は指定席半室で足りてしまうほどの需要だということでしょうか。

 霧島神宮駅を出た後は、特急らしい走りを見せて、西都城駅まで一気に駆け抜けます。この後は都城駅清武駅に停車し、ここまで来ると宮崎市都市圏に入った印象があります。清武駅を出ると南宮崎駅、終点の宮崎駅と停まります。宮崎駅2044着。夜の宮崎駅に停車する787系はかっこよかったです。この日は宮崎駅から歩いて15分ほどの宿に泊まりました。

 

(宮崎駅に到着)