今回の旅行はJR九州の路線で九州を1周するという趣旨ですが、この日は周遊ルートを外れて日南線で青島に行きました。
・日南線で青島へ
翌日は宮崎駅から日豊本線を北上し、小倉経由で博多方面に帰るという行程だったのですが、宮崎駅の出発が昼頃で、午前中は空いていました。そこで、少し寄り道をすることにしました。
地図を見ると、日豊本線とは別に南に延びる路線があります。これが日南線で、正確には宮崎駅の1つとなりの南宮崎駅を起点とし、大隅半島の根元あたりに当たる志布志駅に至る路線です。南宮崎駅の1つ先の田吉駅からは宮崎空港駅に至る路線が分岐し、これは宮崎空港線と呼ばれています。宮崎駅―宮崎空港駅間のみ交流電化されており、日豊本線から多数の特急電車や普通電車が直通してくるほか、一部宮崎駅―宮崎空港駅間の折り返し列車も設定されています。日南線は南宮崎駅―田吉駅間では空港アクセスも担っているわけです。日豊本線の田吉駅より先は単線非電化路線であり、完全にローカル線の雰囲気です。列車は1時間から2時間に1本で、短編成の気動車によって運転されています。このほか、特急としてD&S列車の「海幸山幸」号と快速「日南マリーン」号が運転されています。
(「海幸山幸」号には今回は乗りません)
今回私が発券した切符は九州新幹線、日豊本線、鹿児島本線で九州を1周するような経路で、日南線は経路に含まれていません。なので、日南線ではこの切符は使わず、別に切符を買って乗車することにしました。後述しますが日南線で利用する区間は短いので、ここだけ別で買ったほうがかなり安くなります。鉄道運賃は「長距離逓減制」といって、距離が長いほど割安になるような料金体系なので、できるだけ長い距離の切符を作ったほうがお得です。今回は株主優待で5割引にしているのでなおさらですね。
日南線を志布志駅まで乗り通そうとすると3時間ほどかかってしまい、とても午前中のうちに戻ってくることはできません。そこで、今回は途中の青島駅まで行き、宮崎周辺の観光地として人気の青島に行ってみることにしました。志布志駅は宮崎駅から91.5 km のところにありますが、青島駅は宮崎駅から15.3 km であり、比較的アクセスしやすいです。観光地として人気ということもあってか、青島駅折り返しの列車も設定されています。宮崎駅―青島駅間は片道380円です。青春18きっぷではなくきちんと乗車券を買ってローカル線に乗ると、なんだかいいことをしたような気分になりますね (!?)。
(青島定番の観光スポットである青島神社)
7:52宮崎駅発の普通列車に乗って、青島駅を目指します。非電化路線である日南線の列車は気動車で運転されます。私が乗車したのはキハ47の2両編成でした。この便は日南線の奥まで行くわけではなく、青島駅までの運転ですが、車内はボックスシートが埋まるぐらいの乗車率でした。宮崎市の近郊区間ではそれなりに需要があるということなのでしょう。途中駅にこまめに止まり、青島駅には8:20に到着しました。青島駅は2面3線の典型的な国鉄のローカル線の駅といった雰囲気で、ここにキハ47の2両編成が停まっていると様になります。