陸羽西線 (奥の細道最上川ライン) は最上川の舟運を引き継いだ路線で、経路を見ても最上川に沿って伸びています。歴史ある路線であり、車窓にも見どころが多いです。
(余目駅で並ぶ2本の列車)
陸羽西線は新庄駅と余目 (あまるめ) 駅を結ぶ路線です。山形県は南から米沢、山形、天童、新庄と内陸部に中心的な街が続きますが、これら内陸部の街は、最上川の舟運によって、河口の酒田と結ばれていました。米沢から新庄までの奥羽本線と、新庄―余目間の陸羽西線、余目―酒田間の羽越本線は、この最上川の舟運をなぞっており、陸羽西線も最上川に沿って通っています。
このような背景から、陸羽西線には「奥の細道最上川ライン」という愛称がつけられています。陸羽西線と最上川の関係がわかりやすいですね。ちなみに、1917年に陸羽西線が成立した際は新庄駅―酒田駅間の路線でしたが、その後、余目駅―酒田駅間は羽越本線に移り、現在の陸羽西線は新庄駅―余目駅間になっています。
(陸羽西線沿線の風車群)
2022-2024年まで、陸羽西線に隣接する道路トンネル工事のため、陸羽西線は運休しており、代行バスが運転されています。運休は2022年の5月からであり、たまたま運休の3か月前に陸羽西線に乗ることができたのでした!
(美しい陸羽西線の車窓)
13:10新庄駅発の列車で出発します。隣の線路には奥羽本線の普通列車が並んでいました。今まで乗ってきたものとぱっと見では変わらず、形式も同じ701系ですが、軌間が異なるため履いている台車は違います。また、反対側には「つばさ」号が停まっていました。普通列車用の車両と並んでいると新鮮ですね。
奥羽本線は電化されていましたが、陸羽西線は非電化です。架線がないためか、真っ白の雪原に伸びる線路が印象的です。乗っているキハ110系は、全面展望も楽しめる点がいいですね。
(あっという間に余目駅に到着)
列車は、最上川に沿って曲がりくねっている線路を快調に飛ばしていきます。余目駅で羽越本線に合流して、乗ってきたキハ110系を降ります。余目駅には13:57着、50分弱の乗車でした。
余目駅からは、羽越本線に乗り換えです。14:05発の酒田駅行き普通列車に乗車、ちょうどいい時間に列車がありました。この列車で少し移動すると酒田駅に到着です、14:21酒田駅着。
(まっすぐ伸びる羽越本線の線路)