トロッコ列車で保津峡観光【1日京都散歩⑤】

山陰本線旧線の眺めは素晴らしく、この区間トロッコ列車に乗って保津峡をさかのぼり、山陰本線で京都駅に戻るというだけでもいい観光体験になります!

 

(鵜の川を渡ってトロッコ嵯峨駅に向けて出発する上り便)

嵯峨野観光鉄道トロッコ列車保津峡観光

 トロッコ列車の出発時刻が近づくと、改札が始まります。私が乗るのは1602発の嵯峨野15号です。1555頃に上り列車として入線してきた便が、折り返し嵯峨野15号になるようです。上り列車の先頭にDE10形が連結されており、下り便では一番後ろに付いて、推進運転を行うようです。

 

(DE10形を先頭にトロッコ列車が入線してきました)

 

 トロッコ客車に乗り込んで1602トロッコ嵯峨駅を出発、私があてがわれたのは2号車でした。当日に駅窓口で予約したのですが、そうすると空いている席が割り振られるようです。嵯峨野観光鉄道は全線にわたって単線であり、トロッコ嵯峨駅トロッコ嵐山駅間はJR山陰本線の下り線を走行します。1編成で折り返し運転を行っているのですから単線で十分ですね。

 

(トロッコ客車でトンネルをくぐるといい雰囲気ですね)

 

 トロッコ嵐山駅の手前でJR山陰本線と別れ、トロッコ嵐山駅のところからトンネルに入ります。トンネルを出ると左手に桂川の流れを見つつ、保津峡を抜けていきます。この日は、午前中に訪れたお寺では桜が見ごろになっていましたが、保津峡のあたりは気温が低いためか、桜はまだのようでした。トロッコ保津峡駅の手前で桂川を渡ってトンネルをくぐり、トロッコ保津峡駅からは右手に桂川を見て進みます。

 

(車窓の両側に桂川の流れを見ることができます)

 

このように、嵯峨野観光鉄道では車両の両側から保津峡の車窓を楽しむことができます。また、途中、何回か現在の山陰本線の線路を見ることができます。それだけ旧線が桂川に沿って曲がりくねっており、新線が直線的に走っているということですね。私の乗る嵯峨野15号は1625トロッコ亀岡駅に到着、23分間の小旅行でした。

 

(トロッコ亀岡駅の直前で山陰本線と並走します)

 

山陰本線で京都駅に戻る

 私が乗った嵯峨野15号は、折り返し嵯峨野16号として、1630トロッコ亀岡駅を出発し、トロッコ嵯峨駅に向かいます。こちらのほうが機関車が先頭になるので、より列車っぽいですね。トロッコ亀岡駅を出るとすぐに桂川を渡るので、その姿を撮影しました。ちょうど見頃になっている桜の木があり、よい記念写真が撮れました。

 

(トロッコ亀岡駅の桜が見事でした)

 

 トロッコ亀岡駅JRの最寄り駅は馬堀駅であり、徒歩で10分ほどの距離です。夕方の運転本数の多いタイミングだったようで、あまり待たずに乗ることができました。やってきたのは221系の普通電車です。馬堀駅から嵯峨嵐山駅の間が嵯峨野観光鉄道との並走区間に当たりますが、この区間もあっという間に通過し、所要時間は8分間でした。

 

(山陰本線を走る221系)

 

トロッコ列車の約3分の1であり、ものすごい時間短縮効果ですね!だからこそ新線に切り替えたということなのでしょう。嵯峨嵐山駅では通過する特急列車退避のために何分か停まり、退避後に出発しました。その後、京都の中心部を抜けて、朝に降りた花園駅にも停まり、京都駅に帰ってきました。1日で京都を全て回りきることはできず、今回は京都の北側と嵐山を見ただけなのですが、1日京都を満喫したという感じがします(笑)。

 

(1日お疲れさまでした)