ランチに「ヨコスカネイビーバーガー」を食べ、浦賀駅に移動して観音埼灯台に行きました。横須賀地域は食べるものにも見るものにも困りません。
(トンネルに挟まれた横須賀中央駅)
・「ヨコスカネイビーバーガー」で昼食
横須賀のご当地グルメといえば、「よこすか海軍カレー」が有名です。これは、旧日本海軍で食べられていた海軍カレーが横須賀鎮守府発祥であることから、横須賀の町おこしのために「よこすか海軍カレー」として売り出されたものです。「ヨコスカネイビーバーガー」はこれと対をなすもので、横須賀が米海軍第7艦隊の本拠地であることから、米海軍で食べられているハンバーガーを「ヨコスカネイビーバーガー」として売り出しています。
(アメリカンな「ヨコスカネイビーバーガー」)
アメリカ海軍では、もともと艦艇の見張り要員のために、栄養価が高くて手軽に食べられるハンバーガーを提供していました。これは「ネイビーバーガー」として定着し、次第に各艦でレシピに工夫するようになり、軍隊食として発展していきました。「ヨコスカネイビーバーガー」は米海軍の軍隊食として食べられていたものを、在日米軍から提供されたレシピをもとに再現したものであり、日本で巷によくある「ハンバーガー」のイメージとは大きく異なります。
(アメリカンな雰囲気の「LAUNA」)
「ヨコスカネイビーバーガー」は横須賀周辺の十数店舗で食べることができますが、今回はその一つである「レストラン ラウナ (LAUNA)」に入ることにしました。横須賀の軍港・三笠公園エリアと横須賀中央駅のちょうど間にあるお店です (「ヨコスカネイビーバーガー」を提供するお店はたいていこの間にありますが)。「レストラン ラウナ」では「よこすか海軍カレー」を食べることもできます。ここで注文した「ヨコスカネイビーバーガー」は、パティの肉はステーキのようであり、バンズはカリカリで、「ハンバーガー」とは別の食べ物を食べているかのようでした。通常は1,800円程するようですが、「よこすか満喫きっぷ」の「食べる券」で決済することができました！ (←この情報は2022年2月現在のものです)。
お昼ご飯に「ヨコスカネイビーバーガー」を食べた後は、横須賀中央駅から京急線に乗って浦賀駅に移動します。ちなみに「京急本線」というと、快特が三崎口駅行きということもあり、泉岳寺駅―三崎口駅間と思われがちですが、京急本線とは泉岳寺駅―浦賀駅間のことです。堀ノ内駅から分岐して三崎口駅に至る路線は京急久里浜線と呼ばれます。基本的に快特や特急といった優等列車は三崎口駅方面に直通し、浦賀駅方面には普通列車しか来ないので、三崎口駅方面のほうが本線のような扱いですね…。とはいうものの、平日の朝に限っては、浦賀駅始発の快特や特急が少しだけ設定されています。
浦賀駅はこぢんまりとしたのどかな駅で、本線のターミナル駅といった雰囲気はありません。それは三崎口駅も同じですが…。また、浦賀駅は崖の上のようなところにあり、改札口は階段を降りたところにあります。改札前はバス停になっており、ここからバスに乗って観音崎のほうへ向かいます。
(すぐに浦賀駅に到着)
地名の「観音崎」と「観音埼灯台」は表記が異なり、「観音埼灯台」の「埼」は「土 (つち) 編」です! (笑)。観音崎へ向かいバスはフリーエリアに含まれており、「よこすか満喫きっぷ」を見せるだけで乗ることができます。ちなみに京急線の中では、京急本線の追浜駅から浦賀駅までと久里浜線の津久井浜駅までの区間がフリー区間で、乗り降り自由となっております。便利ですね！
(白がまぶしい観音埼灯台)
観音埼灯台は1869年に点灯した日本最古の洋式灯台です。当時の日本には洋式灯台を作るノウハウがなかったので、フランス人技師ヴェルニーによって設計され、レンズもフランス製フレネル式レンズが輸入されました。観音埼灯台は地震によって二度崩壊しており、現在の建物は1925年に再建された三代目です。1989年から無人化されていますが、東京湾の入り口に位置する重要な灯台であり、現在でも東京湾に出入りする船を見守っています。
(立派なフレネルレンズ)
観音埼灯台は全国に16しかない「登れる灯台」でもあります。せっかくなので私も登ってみました。最上階には現在使われているレンズがあり、なかなかの大きさでした。また、最上階からは浦賀水道を行き来する多数の船舶を見ることができ、観音埼灯台の重要性を実感することができました。ちなみに、首都圏近郊にある「登れる灯台」としては、千葉県の犬吠埼灯台などがあります。
(高台に建つ観音埼灯台)
