銚子電鉄で犬吠埼観光【日帰り銚子電鉄観光②】

銚子電鉄に乗って犬吠駅まで行き、犬吠埼を観光しました。

 

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(笠上黒生駅では列車交換が行われます)

 

・銚子の一大観光名所犬吠へ

 列車に乗って、まずは犬吠駅に向かいます。「まずは」といっても、犬吠駅は終点の外川駅の一つ手前なので、この段階でほとんど乗り通してしまうことになります。銚子電鉄は全区間単線で、朝夕は30分に1本、それ以外は1時間に1本の運転です。朝夕の時間帯は、途中の笠上黒生 (かさがみくろはえ) 駅で列車の行き違いを行うようです。一方、日中は1編成だけが銚子駅外川駅間を行ったり来たりするようです。

 

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(何やらありがたそうな駅)

 

銚子電鉄の駅にはそれぞれ通称名がついており、笠上黒生駅の通称は、髪毛黒生 (かみのけくろはえ) というありがたい名前でした…。冗談みたいな名前ですが、これもネーミングライツにより命名されたものであり、銚子電鉄の収益に貢献しています。ちなみに、笠上黒生駅のスポンサー企業は、発毛剤で有名な株式会社メソケアプラスだそうです。

 

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(笠上黒生駅で列車行き違い)

 

駅でしばらく待っていると、反対列車でやってきたのは、青色の3000形電車 (元伊予鉄道700形) でした。ちなみに私が乗っている「ピンクニュージンジャー号」は、2000形と呼ばれるもので、こちらは元京王2010形で、京王電鉄から伊予鉄道に譲渡され、さらに銚子電鉄に譲渡されたものです。地方私鉄から首都圏の私鉄に活躍の場を移すという例は、なかなか珍しいのではないでしょうか。

反対列車を見送ると、ピンクニュージンジャー号もすぐに発車します。笠上黒生駅を出ると、3駅で犬吠駅に到着します。ちなみに、犬吠駅通称名は「OTS沖縄ツーリスト犬吠埼温泉 犬吠駅」で、スポンサー企業は、沖縄ツーリスト株式会社だそうです。

 

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(犬吠駅の駅舎は立派です)

 

犬吠埼を観光

 犬吠駅から10分ほど歩くと、犬吠埼灯台に行くことができます。途中、世にも珍しい水族館の廃墟がありました。これは、「犬吠埼マリンパーク」の跡で、2018年に閉館しました。一応、再開に向けて補修工事が行われているそうです。

 

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(水族館の廃墟)

 

 犬吠埼灯台は、1874年に完成した日本の中でも古い灯台で、国の重要文化財に指定されており、世界灯台100選、日本の灯台50選にも選ばれています。犬吠埼灯台は、土木技師の中沢孝政の尽力によって、初の日本製レンガによって建設されました。この辺の経緯は、犬吠埼灯台に併設されている資料展示館で開設されています。外壁は白く塗られており、昼でも夜でも目立ちそうですね。

 

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(真っ白な犬吠埼灯台)

 

早速展望台に上ってみました。展望台に続く螺旋階段は99段あり、これは九十九里にちなんでいるそうです。上っていると目が回りそうです。展望台からは太平洋が一望でき、犬吠埼沖を航行するたくさんの船を見ることができました。また、反対側には房総半島の景色を見ることができます。

 展望台を降りて、資料展示館に移動します。資料展示館では、犬吠埼灯台の建設の経緯が解説されているほか、灯台海上交通について学ぶことができます。また、犬吠埼灯台の初代レンズ(フレネル式第1等8面閃光レンズ)を間近で見ることができ、これはかなり迫力があります。同じ敷地内にある旧犬吠埼霧信号所霧笛舎には、灯台に関する様々な機器が展示されており、こちらも犬吠埼灯台とともに国の重要文化財に指定されています。

 

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(展示されているフレネルレンズ)

 

 犬吠埼灯台の手前には、犬吠テラステラスなどの商業施設があり、たくさんの観光客でにぎわっていました。また、灯台付近には、白亜紀の地層が露出しており、地質学的にも興味深いエリアとなっています。

 地層や磯を眺めながら南に少し歩くと、リゾートホテルが立ち並ぶエリアに入ります。私は、その中の一軒である「銚子犬吠埼温泉ぎょうけい館」にて、温泉に入ることにしました。

 

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(ぎょうけい館の温泉はいいお湯でした!)

 

ぎょうけい館で弧廻手形を見せると、日帰り温泉の料金 (1000円) が300円引きになります。弧廻手形はこのような優待も充実しています。ぎょうけい館ではタオル類も貸し出してくれて、ホスピタリティが高くて驚きました!真昼間に入浴したということもあり、お風呂は貸し切りでした。露天風呂はしっかり目隠しされていましたが、目隠しの間から見える太平洋は素晴らしいものでした。また、内湯もガラス張りになっており、ここからも雄大な太平洋の景色を楽しむことができます。

 

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(ぎょうけい館前の海岸から見える犬吠埼灯台)

 

 ぎょうけい館の駐車場から海岸へ出られるようになっていたので、そこから再び海岸沿いを歩き、南に向かいます。犬吠埼の一つ南の岬である長崎鼻というところまで行き、そこから西に曲がって外川駅まで歩きました。長崎鼻は、平地で最も早く初日の出を見られる場所だそうです。銚子の隠れた名所なのかもしれませんね。

 

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(お花越しに犬吠埼灯台)