3日目も同じく「しおかぜ・いしづち」6号で出発しますが、多度津駅で乗り換えて、土讃線に入ります。土讃線は琴平駅まで電化されており、日によっては面白い光景が見られます。
この日も、7:22新居浜駅発の「しおかぜ・いしづち」6号に乗りました。やってきたのは昨日と同じく8600系でした。8600系は固定運用についているようです。2日続けて同じ列車に乗るなんて、特急で通勤するサラリーマンのようですね。実際に、JR四国の特急列車は通勤・通学にもよく利用されています。
(予讃線の山と田園)
昨日とは反対側の座席に座ってみました。相変わらず田園風景や海の景色が美しいです。2日目でも眺めていて飽きません。予讃線は平野部を走ることが多いですが、カーブが多く、車体傾斜が感じられて、その点も面白いところです。多度津駅には1時間ほどで到着します、多度津駅8:16着。
多度津駅からは土讃線の普通列車で琴平駅に移動します。土讃線はほどんどの区間が非電化ですが、多度津駅―琴平駅間は電化されています。そのため、高松方面から琴平駅までは、電車による普通列車が直通しています。
しかし、この日乗車した琴平駅行きの普通列車は気動車でした。ステンレス車体でぱっと見は電車とあまり変わりませんが、れっきとした気動車です。なぜ、電化区間で完結する普通列車に気動車が充当されているのでしょうか。
(気動車普通列車のすぐ後を追いかけて琴平駅に入る「サンライズ瀬戸」号)
その理由は、後から琴平駅に現れた列車にあります。私が乗ってきた普通列車の6分後に、東京駅から直通してきた「サンライズ瀬戸」号が、入線してきました。「サンライズ瀬戸」号は高松駅行きですが、休日などは琴平駅まで延長運転されることがあります。
「サンライズ瀬戸」号は7両編成で運転されるため、大きな電力が必要です。一方で土讃線は、特急列車が気動車で運転されていることもあり、多度津駅―琴平駅間の電化は簡易的なものにとどまっています。そのため、「サンライズ瀬戸」号が入線すると、電力が足りなくなり、ほかの普通電車を運転することができません。したがって、電車の代わりに気動車で普通列車を運転しているというわけです。「サンライズ瀬戸」号の延長運転がない日は、気動車による普通列車が運転されることはなく、代わりに高松駅から直通する普通電車が運転されています。
(改札口越しの「サンライズ瀬戸」号)
「サンライズ瀬戸」号はしばらく琴平駅に停車していたので、様々なアングルから写真を撮りました。前述のとおり、琴平駅の駅舎はなかなか歴史あるものなので、「サンライズ瀬戸」号を撮っても絵になります。ホームをいっぱいにふさぐ「サンライズ瀬戸」号7両編成はとてもかっこよかったです。
(6両編成の「南風・しまんと」4号)
反対側から「南風・しまんと」4号6両編成もやってきました。高松駅―高知駅間を結ぶ「しまんと」号は5往復しかなく、そのうち3往復が「南風」号と併結します。今回は「南風」号4両編成、「しまんと」号2両編成のようでした。琴平駅に長編成の列車が入線することは珍しいので、長編成が2本も見られてラッキーですね。