総武本線で銚子駅へ【日帰り銚子電鉄観光①】

銚子電鉄銚子駅外川駅間を結ぶ小さな鉄道路線です。鉄道事業の収支が厳しく、奇抜な経営戦略をとっていることで有名です。今回は総武本線銚子駅まで行き、銚子電鉄を観光しました。

 

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(ピンクニュージンジャー号はみんなの人気者)

 

普通列車錦糸町駅から銚子駅

 今回は錦糸町駅からスタートです。錦糸町駅総武線快速電車を待っていると、255系の「しおさい」号が入線してきました。しおさい号は東京駅と銚子駅を結ぶ特急で、東京―銚子間を2時間弱で結びます。普通列車で行くよりも40分ほど短縮されるでしょうか。しかし今回はこの列車には乗りません。しおさい号には、後述のように、後でお得感のある方法で乗車します (このお得感はマニアにしかわからないかもしれません…)。

 

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(錦糸町駅に入線する255系しおさい号)

 

 房総半島を走る特急には、外房線の「さざなみ」号、内房線の「わかしお」号、総武本線の「しおさい」号がありますが、いずれも255系かE257系で運転されます。E257系は中央線や、最近では東海道線などでも走るようになりましたが、255系は房総半島だけで走っているので、なんだかスター感があります。255系の前面には「Boso View Express」のロゴがあり、房総半島を代表する列車であることを示しています。

 

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(Boso View Express)

 

 この列車は見送って、後続の快速列車に乗ります。やってきたのはE217系電車でした。E217系総武線横須賀線系統で活躍する電車で、E231系の原型となった車両です。今や、主役はE231系E233系となり、E217系が見られるのは総武線横須賀線系統のみです。また、E217系も寿命が迫っており、徐々にE235系に置き換わりつつあります。数年後には、E217系に乗った経験も貴重なものになるでしょう。

 

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(錦糸町駅に入線するE217系)

 

 錦糸町駅から私が乗車した列車は津田沼行きで、千葉駅の手前までしか行きませんでした。後続も回送列車が続き、快速線で千葉駅に着いた時には、錦糸町駅から各駅停車で言った場合と同じぐらいの時間になっていました。この辺の駅の並び順や、速度感は、普段総武線を使わない私にとっては難しいものでした (中央線側で「千葉行き」、「津田沼行き」などは見慣れているはずなのですけどね…)。

 

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(津田沼駅でしばし足止め…)

 

 千葉駅からは、209系電車に乗り換えて、1.5時間乗りっぱなしの旅です。千葉駅から銚子駅へは、総武線経由と成田線経由とがあり、普通列車で移動する場合、時間によってどちらが先着するかが変わります。ちなみに、特急「しおさい」号は総武線経由です。今回は、総武本線軽油が先着でした。車内では読書をするなどして過ごし、完全にローカル線を旅している気分でした。10時を少し過ぎて銚子駅に到着です。

 

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(千葉駅からは209系に乗車しました)

銚子電鉄に乗り換え

 銚子電鉄は、全長6.4 km、全10駅の短い路線を運行する鉄道です。鉄道事業の赤字を、ぬれ煎餅をはじめとする多数のグッズ販売の収益によって補っています。鉄道事業の売り上げよりもグッズ販売の売り上げのほうがはるかに大きく、2021年の株主総会では、株主から、「鉄道事業をやめて菓子類の販売に専念すべきだ」という提案が出たほどです。このようなユニークな経営状態であることも手伝って、銚子電鉄は鉄道マニアの間ではかなり有名です。乗客も、地元の方よりも観光で訪れた鉄道マニアのほうが多いぐらいです。

 

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(銚子駅から乗車したピンクニュージンジャー号)

 

 銚子駅では、JRから銚子電鉄に同じホームで乗り換えることができます。銚子電鉄への改札は特になく、列車内で車掌さんが切符を売っていました。銚子電鉄の観光には、1日フリー乗車券の「弧廻手形 (こまわりてがた)」がお得です。弧廻手形は700円、銚子駅外川駅間が350円なので、終点まで往復すると元が取れます。

 

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(ピンクニュージンジャー号車内で買った弧廻手形)

 

 銚子電鉄のホームには、何やらピンク色の派手な電車が留まっていました。これは「ピンクニュージンジャー号」というやつで、栃木県の岩下食品とのコラボ企画ということらしいです。これに合わせて、栃木市の新生姜ミュージアムでは銚子電鉄のグッズが販売されていたそうです。ピンクニュージンジャー号は、車内もピンク色でまぶしかったです。車内で、車掌さんから弧廻手形を買って、銚子電鉄の観光スタートです。