琴平駅から「しまんと」号に乗り換え、土讃線を大歩危駅まで移動します。この区間は昨日も「四国まんなか千年ものがたり」号で乗車しましたが、振り子装置を持つ2700系気動車に乗っていると全く異なる雰囲気になります。
朝の琴平駅はいろんな列車がやってきて忙しいです。私が乗車する「しまんと」5号は2700系気動車2両編成でやってきました。土讃線の特急で最も本数が多いのは、岡山駅―高知駅間を結ぶ「南風」号ですが、高松駅―高知駅間を結ぶ「しまんと」号も何本か走っています。
(今度の「しまんと」号は2両編成)
土讃線の特急列車用には、もともと2000系気動車を置き換えるために2600系気動車を導入する予定でしたが、カーブの多い土讃線では空気ばね用の空気が足りなくなるという問題点がありました。そこで、空気ばねによる車体傾斜装置ではなく、振り子装置を搭載した2700系が開発され、2000系を置き換えることになりました。
(四国の山景色はどこも美しいです)
琴平駅を9:01に出発し、エンジンフル稼働で四国山地を登っていきます。この辺りは、昨日「四国まんなか千年ものがたり」号でゆっくりと走り、景色がきれいでしたが、そんなことはお構いなしに、「しまんと」号は振り子装置を駆使して、トップスピードで駆け抜けていきます。
特急列車は、「しまんと」号が高松―高知間、「南風」号が岡山―高知間の都市間輸送を担っており、少しでも早く結ぶために、速度を緩めることはありません。土讃線は、乗る列車によって雰囲気が大きく変わります。
(尾根に沿った集落が一瞬だけ見えました)
特急列車のスピードと振り子装置を体感すると、JR四国がいかに都市間連絡に力を入れているかがわかります。昨日「四国まんなか千年ものがたり」号で3時間近くかけて走った道のりを「しまんと」号では1時間足らずで走破してしまいます。大歩危駅9:42着。