遊覧船で大歩危峡を観光【JR四国バースデイきっぷの旅⑪】

大歩危駅から徒歩20分ほどのところから、遊覧船に乗ることができ、大歩危峡の景色を満喫することができます。せっかくなので、列車から眺めるだけでなく、船に乗って間近に見てみることにしました。ジビエハンバーガーも堪能し、最後は高知駅に抜けて旅行終了です。

 

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(大歩危駅に停車する2700系気動車)

 

大歩危峡舟下り

 大歩危駅を降りて、吉野川にかかる「大歩危橋」を渡ります。この橋から大歩危駅を見下ろすと、吉野川の崖の上に大歩危駅があります。大歩危駅がいかにすごいところにあるかがわかりますね。

 

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(大歩危駅吉野川の崖と集落の間にあります)

 

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(大歩危橋から大歩危峡を望む)

 

 大歩危駅から大歩危橋を渡って吉野川沿いに20分ほど歩くと、「大歩危峡まんなか」というドライブインがあります。ここではレストランのほかに、遊覧船が営業しており、大歩危峡の雄大な景色を船に乗って間近に見ることができます。

 

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(大歩危峡の雄大な地形)

 

遊覧船といっても大きな船ではなく、船頭さんが一人で操る小さな船です。小さいのでたくさん運行されており、船が満員になると順次出港するような形でした。そのため、私が乗ったときは待たずに乗ることができました。一人で行ったので、前席1のところにうまく滑り込めたというのも大きかったと思いますが。公式サイトには、「不定期運行で1時間に2~3本程度」とあります。繁忙期は増便しているようです。

 この時、出港する船から上を見上げると、こいのぼりが上がっていて、風をはらんで揺らめいているこいのぼりが、吉野川を泳いでいるようできれいでした。こいのぼりを眺めながら、大歩危峡観光に出発です。

 

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(この日はこいのぼりが上がっていました)

 

大歩危峡は、あたり一面大渓谷なのですが、船頭さんが一つ一つ見どころを教えてくれます。大歩危峡のこの辺りは、流れが緩やかで、大歩危峡の激しい地形と緩やかな流れの対比が面白いです。ある程度のところまで川を下ると、船のエンジンをつけて港まで戻ります。

 

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(復路の船とすれ違い、帰りはエンジンの力で遡上します)

 

往復30分間たっぷりガイドしてもらって、料金は1,200円なので、大歩危峡観光としてはとても良いコストパフォーマンスだと思います。

 

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(こいのぼりが見えるともうすぐ下船です)

 

 遊覧船を降りて、大歩危駅まで戻ろうと思ったのですが、ちょうどおなかが空いていたので、途中にあるハンバーガー屋さんに立ち寄りました。「cafe&ジビエ」というお店です。せっかくジビエが食べられるということなので、「イノシシバーガー」を注文しました。

 

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(絶品のジビエバーガー)

 

オープンデッキ席では、大歩危峡を眺めながら食事を楽しむことができます。とてもおしゃれで、「イノシシバーガー」もおいしく、東京近郊にあれば連日行列ができそうなところなのですが、場所が場所だけに空いていました…。それなりにお客さんは入っていましたが。オープンデッキ席には「「四国まんなか千年ものがたり」に手を振ろう」という看板がありました。そういえば昨日手を振ってもらったような気がします。ちょうど特急「南風」号が対岸を走り抜けていきました。

 

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(「南風」号が通り過ぎるのは一瞬でした)

 

対岸からはこういう風に見えているのですね。時間が迫っていたので、「イノシシバーガー」を早めに食べて、「cafe&ジビエ」を後にします。

 

・「南風」号で高知駅

 私が乗る「南風」5号は4両編成でやってきました。2両編成だったり4両編成だったり、気動車は編成を簡単に組み替えることができます。

 

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(大歩危駅に到着する「南風」号)

 

JR四国では、多客期には普通列車や特急列車を増結することがよくあります。それだけ普段の編成が短いということでもありますが…。11:41大歩危駅発。大歩危駅を出発してもしばらくは山の中ですが、徐々に景色が開けてきます。土佐山田駅まで来ると、田園の中を走るようになり、完全に平野部に出てきたという感じがします。土讃線は景色の変化が楽しいですね。土佐山田駅の次は後免駅に停車します。後免駅土佐くろしお鉄道との合流の駅でもあります。後免駅を出ると、すぐに終点の高知駅に到着します。

 

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(完全に平野部に出てきました)

 

高知駅周辺は高架されており、都会に出てきた感があります。駅舎も新しく、現代的な感じです。入線するのはすべて気動車ですが…。それも2000系が2700系に置き換わっているので、最近は雰囲気が変わってきています。12:29高知駅着。今回の旅行は高知駅で終了です。高松空港から四国入りし、高知空港から帰るという旅程なのでした。

 

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(高知駅から気動車のエンジン音が途絶えることはありません)