サンライズ出雲で東京→米子へ【「サンライズ出雲」と隠岐汽船で行く東京―隠岐出張①】

東京から隠岐に出張する機会がありました。飛行機で移動する場合、隠岐空港は東京への直通便が就航していないため、伊丹空港出雲空港で乗り継ぐことになります。羽田空港を9:30発の便で出ると、伊丹空港乗り継ぎで、隠岐空港には昼過ぎにつくことができます。しかしこれでは、羽田空港に1時間前につくとしても、それなりに早起きしなくてはなりません。また、まとめサイトには最安値1万4千円台と出ていましたが、私が調べたタイミングでは3万5千円程度の便しかなく、この記事を書くときに調べたところでも、同じようなものでした。最安値が実現するのは、それなりに限られた条件のようです。

東京から出雲市へは寝台特急サンライズ出雲」が直通しています。言わずもがなですが、「サンライズ出雲」は「サンライズ瀬戸」とともに、日本で最後の定期寝台特急です。

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これを利用すれば、隠岐まで鉄道(と船)で行くこともできます。東京から境港まで、乗車券11,660円、境線への乗換駅である米子駅まで「サンライズ出雲」のシングル利用で寝台・特急料金9720円、境港から隠岐の島西郷港まで高速船で6,170円です。この経路で行くと合計28,550円となり、場合によっては飛行機で行くよりも安くなります。また、この経路の場合、東京22:00発、隠岐の島西郷港13:13着であり、前日の夜に東京を出発すれば睡眠時間を確保しつつ、朝一の飛行機を利用した場合よりも早く隠岐に着くことができます。今回は東京―隠岐を「サンライズ出雲」と船で往復することにしました。

 

 

・「サンライズ出雲」で東京→米子

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(「サンライズ出雲」、東京駅にて)

 

 「サンライズ出雲」の中にはいくつかのタイプの客室がありますが、今回私が利用したのは「シングル」です。シングルは、「サンライズ出雲」の中でも席数が多く、最も一般的なタイプといえます。ただし、「シングル」の中にもいくつか種類があり、具体的には1階席、2階席、平屋席の3種類があります。「サンライズ出雲」はオール2階建てのため、各車両の各タイプの席に1階席と2階席があります。2階席のほうが目線が高く、展望がよいため人気です。同じ理由で1階席のほうが比較的空いています。また、2階席は台車から遠いため静かで、ぐっすり眠りたいという方にも2階席がおすすめだと思います。一方で、2階席は一般的な平屋の車両とは違った揺れ方をするため、揺れが気になるという方は1階席がいいかもしれません。車両の中央部は台車から遠いため音と揺れが軽減されるので、酔いやすい方は車両中央部の1階席がおすすめです。日本の一般的な鉄道車両は車両の両端に台車があるため、この部分は2階建てにすることができません。この部分に配置されるのが平屋席です。「サンライズ出雲」の平屋席は1階席・2階席と比べて天井が高くなっているため、1階席・2階席が狭く感じるという方には、この平屋席がおすすめです。ただし、台車の直上にあるため、音と揺れが大きいです。また、平屋席は席数が少ないため、平屋席を狙いたい場合は注意が必要です。

 

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(「シングル」の平屋席は1階席・2階席に比べて天井が高くなっています。個人的にはあまり差が実感できなかったのですが、伝わるでしょうか…)

 

 「サンライズ出雲」は連休前後やお盆・お正月といった繁忙期には予約が取りにくくなりますが、今回私が利用した平日は(ガラガラといってもいいほど…)空いていました。というわけで、今回は珍しい平屋席で往復することにしました。

21:55、東京駅9眼線ホームにあがり、記念撮影をして「サンライズ出雲」に乗車。平屋席は初めて利用しますが、あまり違和感は感じませんでした。身長が高くないからですかね…。22:00東京駅発。次の日はお仕事ということもあり、この日はきっぷを確認してもらってすぐに就寝しました。

 

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(この日はきっぷ入鋏後、すぐに就寝しました)

 

 平屋席はやはり台車が近く、走行音と振動がダイレクトに伝わってきて、2階席ほどぐっすりとは眠れなかったような気がします。早朝に一度目覚めたのですが、眠り足りない気がして二度寝し、結局米子駅に着く直前まで(写真も撮らずに)ベッドに横になっていました。伯備線の車窓については、「山陰めぐりパス」の記事を参考にしてください。9:14米子駅着。

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