東京発、アクアマリンふくしまを見学【青春18きっぷで日帰り旅行】

青春18きっぷを使い、日帰りでアクアマリンふくしまを訪れました。上野駅から列車で3時間半、そこからバスで20分、徒歩なら50分ほど。水族館を見学するだけで1日仕事になってしまいました。

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(アクアマリンふくしまの「潮目の海」)

 

 

・上野→水戸→泉→アクアマリンふくしま

 常磐線には大洗を訪れた時にも乗車しましたが、大洗編に引き続き、今回も普通列車のグリーン席に乗車します。

 

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7:03上野発、上野始発の列車に乗車しました。車内では熟睡していたようです。前日の睡眠時間が足りていませんでした。気が付くと水戸までもう少しのところを走っていました。9:00水戸着。大洗へ行くときは、ここから鹿島臨海鉄道気動車に乗り換えましたが、今回はここまでと同じE531系に乗り換えます。ただし、ここまではグリーン車付きの10両編成 (土浦まで15両編成) だったのが、ここからは普通車のみの5両編成になります。

 

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(上野からE531系には乗車、E531系交直両用なため高価なのだそうです)

 

9:09水戸発、の予定でしたが、東京方面からの特急列車が遅れていたため、私が乗車する列車も少し遅れて出発しました。この遅れを引きずったまま、10:36頃、泉着。泉駅は、アクアマリンふくしまの最寄駅です。上野から3時間半かかりました。やはり福島県は遠いですね (「ひたち」号で2時間なので特急に乗れよという話なんですが…)。

 

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(泉駅に着いたはいいが…)

 

さて、泉駅からアクアマリンふくしまに向かうバスは6分で接続の予定だったのですが、列車が遅れたために乗り損ねてしまいました。バスの時刻は列車への接続が考慮されているようだったので、遅延した場合も対応してくれればいいのに…。私以外にも同じ列車からバスに乗り遅れたと思われる方が何人かいらっしゃいました。

 アクアマリンふくしまの最寄駅は泉駅と案内されていますが、それはバスが出ているからであり、徒歩だと1時間程度かかります。1時間後のバスを待とうか迷ったのですが、駅前で時間をつぶせそうなスポットが見当たらなかったので、徒歩でアクアマリンふくしまを目指すことにしました!

 泉駅からアクアマリンふくしままでは、国道15号線に沿っていけばよさそうです。交通量はそれなりにあり、車社会という感じがしました。途中で線路を跨ぎました。また、しばらく行くと踏切も渡りました。しかし、経路検索では泉駅からアクアマリンふくしままで、バスか徒歩しか候補になく、鉄道での経路は表示されません。

 

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(途中、的場橋という橋で線路を跨ぎました)

 

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(踏切も渡りました。「水素正門前踏切」というそうです)

 

 この線路は福島臨海鉄道の線路だそうです。福島臨海鉄道は貨物専用線で、泉―小名浜間の貨物輸送を担っています。アクアマリンふくしまの向かいのイオンモール前には、機関車として使われていたDD51の台車 (なぜ台車だけ…?) が展示されていました。また、1972年までは旅客列車も走らせていたそうです。今日まで旅客列車が営業していれば1時間も歩くことなかったのにな…。アクアマリンふくしまには12時前に到着しました。

 

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(DD51の台車)

 

アクアマリンふくしま

 

 アクアマリンふくしまは2000年に開園した比較的新しい水族館です。新しめの水族館の特徴として、生物の生態を来場者にアピールする「生態展示」に力を入れていること、一方でイルカショーなどのショーの比重が低いことが挙げられます (ショーも、本来は、生物の生態・身体能力をお客さんにわかりやすく伝えるためのものです)。このような水族館として葛西臨海公園が代表的だと思います。アクアマリンふくしまでも、ショーでおなじみのイルカは飼育しておらず、水生生物をありのままに見せる工夫がこらされていました。例えば、熱帯魚の展示では魚だけでなく熱帯植物も同じ空間に展示して「熱帯」の環境を再現していたり、日本淡水魚の展示では、カエルやイモリなど魚以外の水辺の生物も展示されていました。片側が黒潮水槽、もう片側が親潮水槽になっており、暖流と寒流の境目を再現した「潮目のトンネル」は有名です。

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(ウツボカズラ)

 

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(なんというカエルだったかな)

 

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(潮目のトンネル)

 

 アクアマリンふくしまでは、水産物食文化の紹介にも力を入れているようで、食卓を再現した展示がありました。水槽で泳ぐ魚を見ながら、お寿司を食べることもできます (高めの値段設定のようで、誰も頼んでいませんでしたが…)。また、クジラの骨格標本があり、捕鯨についても紹介されていました。

 

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(クジラの骨格標本)

 

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(昭和の食卓が展示されていました)

 

 アクアマリンふくしまは「環境水族館」を標榜しています。園内には、縄文時代の風景を再現した「縄文の里」や、里山環境を再現した「BIOBIOかっぱの里」といった大規模なビオトープがありました。アクアマリンふくしまの順路は「縄文の里」から始まり、「いきなり縄文時代から?」とかなり衝撃を受けました。

 

・湯本→勝田→東京

 アクアマリンふくしまには15時ごろまでいました。もう少し長くいてもよかったのですが、朝食後何も食べていなかったので、おなかが空いてしまったのです。アクアマリンふくしまはとても規模が大きい水族館なので、空腹がなければ半日ぐらいは楽しめると思います。

 向かい側のイオンモールのフードコートで遅い昼食をとりました。昼食を食べながら、どうやって駅まで戻ろうか検索しました。泉駅に向かうバスと、1つとなりの湯本駅に向かうバスがあるようです。15:52発、泉行きのバスがあったので、それに乗ることにしました。ところが、バス停で待っていてもバスが来ません。遅れてるのかな?と思いながら待っていると、それらしいバスが1つ前の交差点を曲がって、視界から消えてしまいました。なんと、アクアマリンふくしま最寄りの「支所入口」バス停は、時間帯によって場所が異なるのです。15:52発のバスは、経路の都合上、私が待っていたのとは別の場所から出たのでした。往復共にバスを逃すことになるとは…。また、1時間歩く気にはなれなかったので、足ではなく頭を使って、湯本駅に向かうバスが通るバス停まで行き、湯本駅へ向かうことにしました。

 

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(湯本駅は観光地として整備されているようでした)

 

16:37湯本駅着。泉駅よりも湯本駅の方が整備されている印象です。「湯本」の名の通り、この辺りは温泉地で、映画「フラガール」でも描かれた「スパリゾートハワイアンズ」の最寄でもあります。駅前には足湯もありました。

 

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(湯本駅前の足湯)

 

17:03湯本発。列車はガラガラで、ボックス1つを占領することができました。しかし、途中の日立で大量の乗車があり、一気に立ち客が出るほどになりました。皆さん「HITACHI」にお勤めの方なのでしょうか。恐るべしHITACHI。乗っている列車は水戸行きでしたが、一つ手前の勝田で乗り換えました。18:25勝田着。こうすることで勝田―水戸間の1区間分、長くグリーン席に乗ることができます。勝田では普通列車化された651系が停まっていました。18:32勝田発。グリーン席で東京駅まで2時間半の乗車です。20:54東京着。この夏も無事に青春18きっぷを使い切ることができました。

 

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(651系電車)

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(この夏も5回分使い切ることができました)