平戸ザビエル記念教会と松浦史料博物館【松浦鉄道1日乗車券の旅④】

平戸城を降りた後は、平戸ザビエル記念教会と松浦史料博物館に行きました。お寺ごしに見える平戸ザビエル記念教会はSNS映え写真スポットになっています。

 

(寺院と教会の見える風景)

・平戸ザビエル記念教会へ

 平戸城を降りて、次の目的地に向かいます。登城の時は、大手御門を通って亀岡神社のほうから来ましたが、下城の時は平戸港に向かって降りていきます。通る道の名前は城内通りと城下通りです。そのままですね(笑)。

 

(振り返ると平戸城)

 

 平戸港にかかる橋を渡って対岸に移り、上り坂を登っていくと、お寺ごしに教会が見えてきます。ここはフォトスポットになっており、ここから撮った写真が各種SNSにあがっています。その名も「寺院と教会の見える風景」と言い、目印の石柱も建っていました。奥に見える協会は平戸ザビエル記念教会で、寺院は光明時と瑞雲寺です。

 

(平戸が誇る一大写真スポット)

 

 平戸ザビエル記念教会は1913年に仮聖堂が建てられ、1931年に現在の教会堂が建てられました。建築様式はゴシック様式です。平戸は、日本にキリスト教を伝えたことで有名なフランシスコ・ザビエルが布教に訪れた地であり、平戸島生月島では多くのカトリック信者が生まれました。豊臣秀吉の禁教令が出て以降は殉教者も出ましたが、江戸時代においても隠れキリシタンとして信仰が受け継がれ、1913年の教会建設につながっています。「寺院と教会の見える風景」は、そんな平戸の歴史を象徴する景色ですね。

 

(切り取り方によっては純和風にもなります)

 

 平戸ザビエル記念教会は、ゴシック様式の美しい建物ですが、現役の宗教施設でもあり、内部の写真撮影は控えました。外観も写真の通り美しいですが、内部も素晴らしかったです!

 

(ゴシック様式の教会)

 

松浦史料博物館

 平戸ザビエル記念教会は高台の上にあり、次の目的地である松浦史料博物館へ行くには、少し坂を下ることになります。坂道からは、平戸港を挟んで平戸城が見えました。

 

(平戸城はどこからでも見えます)

 

 松浦史料博物館への道中には、立派なソテツの木がありました。何やら南国っぽいですね。ソテツは九州以南に分布しています。この道はその名も大ソテツ通りというそうです。平戸には分かりやすい名前の通りが多いですね(笑)。

 

(大ソテツ通りの大ソテツ)

 

 松浦史料博物館は、元々平戸藩の藩庁があったところで、明治時代には松浦氏の私邸が建てられました。現在は、その明治時代に建てられた私邸が、博物館として公開されています。展示物は松浦氏の歴代当主・藩主ゆかりのものであり貴重なものが多いですが、建物自体も貴重ですね。

 

(松浦史料博物館に続く階段)

 

 平戸藩の藩主であった松浦氏は松浦党の中では傍流ですが、松浦党としては平安時代にまでさかのぼることができます。そのため、松浦史料博物館の展示物も江戸時代だけにとどまらず、長い時代にわたっていました。歴史の教科書によく出てくる「蒙古襲来絵詞」なんてものもありましたね。平戸藩は江戸時代初期から明治維新まで一貫して松浦氏が藩主であり、治世が安定していたこともあって様々な調度品がよく残っていたのかもしれません。

 

(オシドリのつがいのお皿)

 

 松浦史料博物館を満喫した後は、松浦港に降りて昼食を摂りました。港の食堂は海鮮がおいしいですね。たくさん歩いたので、海鮮定食が体にしみます(笑)。昼食の後は、平戸港のバスターミナル「平戸桟橋」バス停からバスに乗って駅に戻ります。このターミナルは、バスだけでなくフェリー・観光船のターミナル、観光案内所が一体になっており、観光の拠点としても利用できるようになっているようです。レンタサイクルもあり、平戸周辺を回りたい観光客にとってはありがたい場所ですね。

 

(本日のランチ)