吉井川橋梁で松浦鉄道の列車を撮影【松浦鉄道1日乗車券の旅⑥】

吉井駅周辺には松浦鉄道の吉井川橋梁や御橋観音寺の天然の「石橋」など見るべきものがたくさんあります。

 

(吉井川橋梁と松浦鉄道の列車)

・吉井駅周辺散策

 福井洞窟ミュージアムには1時間ほどいて、次の目的地に移動します。次の目的地は、ミュージアムの裏手の橋です(笑)。ここから、松浦鉄道の吉井川橋梁を見ることができます。

 

(吉井川橋梁を通過する佐世保方面行の列車)

 

 吉井川橋梁は佐々川にかかるコンクリート4連アーチの橋梁で、1944年に建設されました。現代であれば、コンクリートの強度を増すために鉄筋が入りますが、吉井川橋梁には鉄筋が入っておらず、建築史上貴重な橋梁です。したがって、同様の作りの福井川橋梁、吉田橋梁とともに国の登録有形文化財に指定されています。一説には、橋の強度を強くするために、鉄筋ではなく竹筋が使われたとも言われています。

 

(線路ごしの景色もきれい)

 

 この時間帯の松浦鉄道1時間に1本の頻度なので、そろそろ次の列車が来るはずです。ここから、吉井川橋梁を通る松浦鉄道の列車を撮ることにしました。少し待つと、時間通り佐世保駅行きの列車がやってきました。この時間帯は、吉井駅で上下列車交換のダイヤになっているので、もう少し待てば反対方向の列車も通るはずです。実際に、5分ほど待つと反対方向の伊万里駅行きの列車もやってきました。松浦鉄道の列車は塗装が何パターンかあるので、便によって違う塗装の列車が通るのも楽しいですね。

 

(伊万里方面行の列車もすぐに来ます)

 

 さて、今日は松浦鉄道を乗り通し、佐世保駅まで向かう予定なのですが、先ほど撮影した佐世保駅行きの列車はもう行ってしまったので、次の列車が来るのは1時間後です。1時間空いてしまったわけですが、調べたところ「御橋観音寺」なる名所があるので、そこに行ってみることにしました。

 

(御橋観音寺の本堂)

 

 御橋観音寺までは、佐々川に並行する道を20分歩いていきます。上り勾配になっており、夏の暑い時期だったので良い運動になりましたね。お寺の方に、奥にある「石橋」をおすすめされたので、そちらにも行ってみました。「石橋」は、人が作ったものではなく、天然の地形とのことですが、アクセス路が崩れて立ち入り禁止になっていました。望遠レンズごしに遠目に見たのですが、天然の石橋と光線のコントラストが素晴らしかったです!

 

(天然の「石橋」)

 

 また、アクセス路には水の流れがあり、シダ植物が鬱蒼と茂っていて涼しげでした。アクセス路への入り口のところには「国指定天然記念物 御橋観音シダ植物群落」の石碑がありましたが、こちらも天然記念物に含まれているのでしょうか。御橋観音寺ではいいものを見せてもらいました!

 

(会談は「緑のトンネル」みたい!)

 

 御橋観音寺からは、再び歩いて吉井駅に戻ります。道中、先ほどとは反対側から吉井川橋梁を見ることができました。奥に見えるバイパスのコンクリート橋との対比もまた良いですね。

 

(吉井川橋梁とバイパスのコンクリート橋)