吉野ケ里歴史公園を散策【佐賀の3大観光スポット吉野ケ里・唐津・伊万里を巡る①】

青春18きっぷを使って佐賀県の主要な観光地である吉野ヶ里唐津伊万里に行きました。

 

(長崎本線を快走する885系)

吉野ヶ里公園駅へ

 まずは最寄りの大野城駅から出発します。二日市駅で快速列車に乗り換えて鳥栖駅まで行きます。ここまでは鹿児島本線ですが、ここからは長崎本線の電車に乗り換えです。

 

(福岡方面から直通する、珍しい鹿児島本線熊本駅行き列車)

 

乗り換えたのは佐賀駅行きの普通列車で2両編成でした。長崎本線は特急列車の高速運転に対応した整備が行われているので、普通列車のスピードも速いです。目的地の吉野ヶ里公園駅までは20分ほどで着きます。

 

(吉野ヶ里公園駅に到着)

 

 吉野ヶ里公園駅では特急列車の通過待ちがあり、後から来た885系が普通列車を追い抜いていきました。ここから駅名にもなっている吉野ヶ里歴史公園まで歩きます。

 

(吉野ヶ里公園駅では特急列車を退避)

 

 駅から吉野ヶ里歴史公園までは歩いて20分ほどです。水田に挟まれた道をひたすら歩いていきます。吉野ヶ里公園に向かって歩いていると、またもや885系が長崎本線を駆け抜けていきました。今では長崎本線を走る特急列車は787系の「リレーかもめ」号がメインですが、この時はまだ西九州新幹線開業前であり、885系「かもめ」号がたくさん活躍していました。

 

(田んぼの中を駆け抜ける885系)

 

・吉野ケ里歴史公園を散策

 吉野ケ里歴史公園は、弥生時代の環濠集落跡である吉野ケ里遺跡の保存・公開を目的として整備された公園です。吉野ケ里遺跡は、弥生時代を代表する大規模な遺跡であり、今でも発掘調査が進められています。その大規模さから、邪馬台国の所在地だったのではないかという説もあります。

 

(なぜかイノシシがお出迎え)

 

 吉野ケ里歴史公園は、吉野ケ里遺跡の発掘調査の成果をもとにして、当時の環濠集落の様子を再現しており、弥生時代の暮らしを体感することができます。集落の住居や櫓も復元されており、住居の中に入ったり櫓に登ったりすることもできます。

 

(再現された環濠集落)

 

この辺りにはほかに高い建物があまりないこともあり、環濠集落を見る方向によっては、弥生時代の景色そのままのようにも思えます。また、展示施設も整備されており、吉野ケ里遺跡発掘調査の成果も紹介されています。そのほか、弥生時代の暮らしを体験するようなプログラムもあり、「弥生時代」をキーワードとしていろいろな楽しみ方ができます。

 

(櫓の中の様子も再現されていました)

 

 吉野ケ里歴史公園の池には、きれいなハスの花が咲いていました。これは首都圏で発見された弥生時代以前の「古代ハス」とのことで、公園で大切に維持されているとのことです。弥生時代に景観維持に力を入れているのですね。

 

(きれいな花だなと思ったら古代蓮でした)

 

 来たときは東側から入ったのですが、反対側の西側では地域のイベントが行われていました。吉野ケ里歴史公園は地域の賑わい拠点でもあるようです。私は西側から公園を出て、吉野ヶ里公園駅の一つ隣の神埼駅に向かいます。吉野ケ里歴史公園は、吉野ヶ里公園駅と神埼駅の、ちょうど中間地点にあるのです。神埼駅の駅前には、卑弥呼像がありました。

 

(神埼駅では卑弥呼増がお出迎え)