地球の神秘「青島神社」に参拝【1泊2日JR九州周回の旅⑩】

あいにくの雨でしたが、青島神社の絶景を楽しむことができました。

 

(ビロウ群落へと続く「御成道 (おなりみち)」)

青島神社に参拝

 この日は雨だったので、写真をとったらさっさと青島に移動しました。青島駅の駅前はロータリーのようになっていて、幹線道路に向かって通りが伸びています。これを突っ切っていくと青島にわたる橋が見えてきます。青島駅から青島までは徒歩で20分ほどです。

 

(青島には橋で入ることができます)

 

 青島は、砂岩と泥岩が交互に重なった地層が沈降して波による浸食を受け、その後わずかに隆起してできた「隆起波食台」と呼ばれる地形の上にあります。隆起波食台の上にはビロウの大群落があり、これは国の特別天然記念物に指定されています。隆起波食台のギザギザの地層の中央部にビロウの群落が広がる景観はとても美しく、幻想的でもあります。隆起波食台のギザギザの地層は、「鬼の洗濯板」とも呼ばれています。島には青島神社があり、その幻想的な景観もあってかパワースポットとしても注目されています。

 

(「鬼の洗濯板」と青島神社の鳥居)

 

 橋を渡ると奥に赤い鳥居が見え、そのまま参道に続いているようです。隆起波食台の岩の色とビロウの緑、鳥居の赤のコントラストが美しいですね。ビロウの群落を回り込んで神社に入るようです。ビロウの群落は神社の境内になっているのですね。入り口に解説板があり、それによると、ビロウの群落がある理由としては、種子が黒潮に乗って南方から流れてきて形成された帰化説と、かつて温暖だったころに繫栄したものが生き残って今に至るという遺存説があるそうです。

 

(ビロウ群落の参道「御成道 (おなりみち)」)

 

いずれにしても、亜熱帯性の植物群落がこの場所にあるということ自体が貴重ですね。ビロウ群落の先には青島神社の元宮があり、雰囲気からしてご利益がありそうです。ビロウ群落を経て元宮に至る道は、大正天皇が皇太子時代にお参りされた際に整備されたことから「御成道 (おなりみち)」という名が付いています。青島神社には大正天皇以外にもたくさんの後続の方々がお成りになっているそうです。当初の予定では青島でゆっくり散策するつもりだったのですが、雨がなかなかに強かったので、早々と青島駅に戻ることにしました。というのも、939発の上り列車があり、これで宮崎駅に戻れるからです。

 

(帰り道の「鬼の洗濯板」)

 

 やってきたのはキハ401両編成で、列車はなかなかの乗車率でした。宮崎駅に近づくにつれてさらにお客さんが増え、ローカル線特有の混雑を見せていました。1013宮崎駅着。宮崎駅では、これから出発する特急「海幸山幸」号がいました。いずれこちらにも乗ってみたいですね。

 

(「海幸山幸」号のロゴマーク)