西鉄バスは天神から香椎宮へも路線を伸ばしており、都市高速を経由してスムーズに移動することができます。香椎宮も福岡市内なので、「福岡市内1日フリー乗車券」で乗ることができます。
(高速道路出口に連なる西鉄バス)
福岡市博物館を出て、「博物館北口」からバスに乗って天神を目指します。西鉄バスは博多・天神のバスターミナルから各地に路線を伸ばしています。福岡市博物館がある百道浜エリアから香椎宮へ行く場合も、一度天神に戻り、天神から香椎宮へ向かうバスに乗ることになります。百道浜エリアから天神に向かうバスには複数の系統があります。私が乗ったバスは天神まで30分ほどかかりましたが、「にしてつバスアプリ」によるともっと早く着くはずでした。どうも乗る系統を間違えたようです。それでも福岡高速道路を経由し、一般路線バスで高速道路を走るという珍しい体験はできましたが。
(天神までの路線でも都市高速を経由します)
「天神北」で降りて、香椎宮方面のバスに乗り換えます。ここまで乗ってきたバスは、福岡高速道路を境に系統が変更され、5系統「博多駅」行きとなっていました。さて、ここからは「にしてつバスアプリ」によると、「天神中央郵便局」から28B系統「みどりが丘団地入口」行きに乗り換えです。「天神北」と「天神中央郵便局」は違うバス停名ですが、歩いて５分もかかりませんでした。
(直方行きのバスに続いて高速に乗ります)
16：15発のバスに乗って香椎宮に向かいます。再び福岡高速道路に乗り入れます。一つ前も西鉄バスで、こちらは直方へ向かうようです。前の車両も高速バス仕様ではなく一般型の車両のようでした。直方まで一般路線バスの路線が整備されているのですね。なかなかの長距離路線だと思います。私が乗るバスは、博多港の港湾地帯を高速道路で走り抜けます。この車窓を見るだけでも十分に価値がありますね。
(都市高速から見える博多港湾地帯の景色)
高速道路を降りると、もう香椎駅の近くなのですが、そこは路線バスなだけあり、こまめにバス停に停車していきます。途中、西鉄貝塚線の高架や、JR鹿児島本線の踏切、JR香椎線の踏切を通って、目的地の「香椎宮しょうぶ園前」に到着です。「香椎宮しょうぶ園前」16：49着、時刻表からは少し遅れ気味でしたが、天神から35分ほどで香椎宮に着くことができました。鉄道とも十分競争になりますね。
・香椎宮にお参りして天神に戻る
香椎宮は仲哀 (ちゅうあい) 天皇とその皇后である神功 (じんぐう) 皇后を祭る神社で、日本書紀にも登場する歴史ある神社です。戦前の社格では最高位の官幣大社とされ、現在でも10年に一度、天皇からの勅使 (天皇の名代) を迎えています。これにちなみ、香椎宮の参道は「勅使道」と名付けられています。現在の本殿は江戸時代に再建されたもので、「香椎造」と呼ばれる独特な造りになっています。本殿は国の重要文化財に指定されています。
(香椎宮にお参り！)
香椎宮の境内にも桜が植えられていましたが、こちらは舞鶴公園よりも早くに見頃を迎えたようで、すでに散り始めていました。ぼちぼち日が傾いてくるころであり、境内は人が少なくて静かな雰囲気でした。お参りをして、帰りのバスを待ちます。
(本殿は香椎造と呼ばれる造りです)
帰りは、「香椎台一丁目」から27N系統「大濠公園」行きのバスに乗ります。香椎宮に来るときは「香椎宮しょうぶ園前」で降りましたが、「香椎台一丁目」は「香椎宮しょうぶ園前」で横に折れて少し進んだところにあるバス停です。「香椎宮しょうぶ園前」からそのまま香椎線に沿って進む系統を28B系統、横に折れて「香椎台一丁目」に進む系統を27系統、27B系統、27N系統と言うようです。では27A系統や28A系統、28系統はないのか？、と疑問は尽きません…。まだまだ勉強が足りませんね…。
(香椎宮は人が少なく落ち着いた雰囲気でした)
17：23発の27N系統「大濠公園」行きのバスに乗って「香椎台一丁目」を出発します。もと来た道を戻り、福岡高速道をに乗り入れます。行きは海側の景色を見ていましたが、帰りは陸側の席に座ってこちら側の景色を見ることにしました。陸側には福岡貨物ターミナルや、筥崎宮を見ることができます。
(都市高速からの福岡貨物ターミナルの景色)
これらも福岡を代表する景色であり、やはり西鉄バスに乗るだけでも、福岡観光を楽しむことができるようです。17：55に「天神中央郵便局」に戻ってきました。やはり約30分で帰ってくることができました。
(都市高速からの筥崎宮の景色)
