「SLばんえつ物語」号乗車記【週末パスで行く新潟福島旅行⑤】

「SLばんえつ物語」号は客車7両を蒸気機関車がけん引する計8両編成で、国内で運転されるSL列車としては最長の編成です。乗車時間も3時間以上と長く、とても乗りごたえのある列車です。

 

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(「貴婦人」とも呼ばれるC57)

 

・「SLばんえつ物語」号で新津駅→会津若松駅を移動

 新津駅のホーム上では駅弁を売っていました。せっかくなので「SLばんえつ物語弁当」を買って乗車します。「SLばんえつ物語」号は10:05に新津駅を出発します。出発時には汽笛を大きく鳴らし、沿線の方からも多数のお見送りを受けました。

 

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(新津駅に停車する「SLばんえつ物語」号」)

 

走行中も沿道に多数のギャラリーがいて、この列車がいかに地域に愛されているかということがわかります。7両編成のSL列車なんて、今ではほかの地域では見られないですものね。磐越西線阿賀野川に沿って走るため、車窓からも阿賀野川の景色が見え、窓の外を見ていて飽きません。「SLばんえつ物語」号では、窓を開けることができるため、蒸気機関車の煙を五感で感じながら、車窓を楽しむことができます。

 

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(阿賀野川の景色 (のはず…) )

 

 1時間ほど走って、津川駅では、SLの給水と点検を行うため長時間停車します。津山駅のホームは、SLの停車する位置で低くなっているため、SLの動輪や点検作業の様子を間近で見ることができます。この日も多くの乗客が客車から降りて、SLの点検作業を見学していました。低い目線から見るSLはかっこいいですね。

 

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(津山駅に停車する「SLばんえつ物語」号)

 

また、跨線橋の上からは、作業員の方が石炭を平らにならす作業をしている様子を見ることができました。SLを運行するのには手間がかかるということがわかりますね。津山駅では多くのお客さんが下りていきました。何か観光スポットでもあるのだろうと思っていたのですが、後で調べてみたところ、「越後ワンデーパス」を利用する場合、津山駅で1時間ほど待つと、快速「あがの」号で新潟方面に折り返すことができるようです。

 

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(炭水車の上では係員さんが石炭を均していました)

 

「越後ワンデーパス」の範囲は日出谷駅までで、ここにも「SLばんえつ物語」号は停車しますが、日出谷駅で降りると折り返しまでかなり時間が空いてしまうそうです。「SLばんえつ物語」号は、快速列車として運転されているので、「越後ワンデーパス」+指定席券でも乗車することができます。

 

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(蒸気を噴き上げる C57 180号機)

 

 津川駅には16分間停車して、11:28発、「SLばんえつ物語」号は磐越西線を東に向かいます。相変わらず阿賀野川に沿って走り、景色がいいです。この辺で、新津駅で買った駅弁を食べました。SLに揺られながら食べる駅弁は最高ですね!1時間ほど走り、山都 (やまと) 駅でも給水のために長めに停車します。SLは蒸気を動力源とするため、たくさんの水を消費します。SL列車がいくら良くても、長時間乗っているだけだと飽きてしまうので、こまめに体を動かす機会を設けてくれるのはありがたいですね。

 

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(山都駅に停車する「SLばんえつ物語」号)

 

 山都駅を出ると、喜多方駅からは電化区間になり、終点の会津若松駅まではもうすぐです。喜多方市会津盆地に位置し、先ほどまでの山と川の景色とは打って変わって、車窓が拓けてきます。喜多方駅会津若松駅間は、近いうちに非電化化されるということでニュースになりました。SLはあまり関係ないですけどね…。喜多方駅からは何人か乗車がありました。30分だけSLを楽しみたいという需要があるのでしょうか。会津若松駅に近づくと、車窓が街らしくなり、しばらくすると会津若松駅に到着です、会津若松駅13:35着。