バースデイきっぷとは【JR四国バースデイきっぷの旅①】

 JR四国が発売しているサービスきっぷ「バースデイきっぷ」を使って、四国を旅行してきました。JR四国の観光列車「藍よしのがわトロッコ」号と「四国まんなか千年ものがたり」号に乗車したほか、四国水族館と大歩危峡を訪れました。

 

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(高松駅に停車する普通電車と気動車特急「うずしお」号)

 

バースデイきっぷ

 JR四国は、JR旅客6社の中で圧倒的に経営基盤が小さいです。JR化以降、鉄道事業単体で黒字になったことがないうえに、このコロナ禍でかなり打撃を受けており、経営が危ぶまれています。2021年9月、国はJR四国に対して10年間で1000億円の支援を行うことを決めました。

 JR四国は経営が苦しいながらも、観光需要を拾うために様々なお得な切符を発売しています。その一つが「バースデイきっぷ」です。この切符は、誕生月の出発限定で、連続する3日間、JR四国普通列車と特急列車が乗り放題になる切符です。また、土佐くろしお鉄道JR四国の路線バスにも乗車できます。普通車自由席用とグリーン車用があり、それぞれ9,680円、13,240円です。JR各社が発売しているフリー乗車券や青春18きっぷと比べてもかなりお得な切符と言えます。JR四国は、単線区間が多いながらも、特急列車のネットワークが充実しており、3日間あれば四国全土を回ることができます。

 

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(JR四国の特急ネットワークを象徴する連結面)

 ちなみに、2021年の10月から12月には「四国デスティネーション」が開催され、「バースデイきっぷ」なみにお得な切符が多数発売されています。「四国DC満喫きっぷ」は、9,000円でJR四国普通列車と特急列車自由席、土佐くろしお鉄道JR四国の路線バスが連続3日間乗り放題であり、「バースデイきっぷ」とほぼ同じ条件です (デジタルチケット9,000円、紙の切符は10,000円)。「setowa香川愛媛ワイドパス」は6,000円で愛媛県香川県普通列車と特急列車自由席が連続3日間乗り放題、「四国西南周遊レール&レンタカーきっぷ」は6,000円で愛媛県高知県JR四国土佐くろしお鉄道普通列車と特急列車自由席が連続3日間乗り放題、「香川・徳島フリーきっぷ」は6,000円で香川県徳島県普通列車と特急列車自由席が連続3日間乗り放題になります。

 

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(8600系「いしづち」号と8000系「いしづち」号)

 

さらに、「香川・徳島フリーきっぷ」では、「藍よしのがわトロッコ」と「四国まんなか千年ものがたり」に、追加料金なしで1回ずつ乗車することができます。かなりの大盤振る舞いですね。2021年の10月から12月は四国に行きましょう!

 

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(「四国まんなか千年ものがたり」号と8000系電車)