上越新幹線「とき」号で新潟駅へ【週末パスで行く新潟福島旅行①】

JR東日本の週末パスは、8880円で、JR東日本管内のうち青森県秋田県岩手県以外の地域と、その地域の第三セクター鉄道を中心とする私鉄に2日間乗り放題になる切符です。ただし、利用日に制限があり、「週末パス」の名前の通り、週末または連休にしか使えません。土日であれば、日曜日に利用を開始することはできず、土曜日の利用開始となります。週末パスは一度利用したことがあり、その時は山梨県や長野県を中心に回りましたが、今回は新潟県福島県のほうに行きました。

 

f:id:tyoutyouuo:20211123195135j:plain

(新潟駅に到着したE7系「とき」号)

 

・「とき」号で新潟へ

 上野駅からE7系「とき」号に乗車するところから今回の旅が始まります。週末パスは普通列車が乗り放題になる切符ですが、特急料金を支払えば新幹線にも乗車できます。この辺は青春18きっぷと違って使いやすいですね。私が乗車した「とき」307号は、最近までE2系で運転されていましたが、いつの間にかE7系に置き換わってしまいました。この旅行は2021年10月に行ったのですが、つい先日の10月1日には、E4系Max が定期運用から引退しました。代わりに充当されているのがこのE7系です。E4系だけではなくE2系も置き換え、そのうちに上越新幹線を走るのはE7系だけになってしまうでしょう。悲観的に書いていますが、グランクラスが付いたりしていい事なのかもしれません。

 

f:id:tyoutyouuo:20211123194628j:plain

(途中駅でE2系「とき」号とすれ違いました)

 

 上野駅―大宮駅間は速度が低速に抑えられていますが、大宮駅を出ると急に加速して新幹線らしい走りになります。大宮駅で東北新幹線と別れて、上越新幹線区間に入りました。途中駅で、今や珍しくなりつつあるE2系とすれ違いました。確か熊谷駅だったでしょうか。

 越後湯沢駅のあたりまでは厚い雲が垂れ込めていましたが、塩沢トンネルを越えて日本海側に出ると、青空が広がっていました。太平洋側と日本海側ってこんなに違うものなのですね。山をバックに広大な水田を眺めながら、新潟駅に到着、新潟駅10:27着です。

 

f:id:tyoutyouuo:20211123194741j:plain

(日本海側は良く晴れていました)

 

・レンタサイクルで新潟観光に出発!

 今日1日はずっと新潟市の市街地を回るので、レンタサイクルを借りようと考えていました。新潟駅が工事中ということもあり、若干迷いましたが、無事にサイクルステーションにたどり着き、自転車を借ります。登録料200円、利用料金は6時間まで300円、その後1時間ごとに100円と、かなり安く設定されています。これは借りない手はないですね!新潟市のレンタサイクルは、放置自転車が活用されているらしく、車種はバラバラで、「お好きなものを選んでください」と言われました。適当に選んで最初の目的地である今世司 (いまよつかさ) 酒造に向かいました。

 

f:id:tyoutyouuo:20211123194820j:plain

(新潟駅前の地元愛が強い看板)

 

 自転車で10分も行くと今代司酒造に到着します。新潟市内には多くの酒蔵がありますが、その中でも今代司酒造は新潟駅に最も近い酒蔵です。その立地を生かして、今代司酒造は酒蔵見学に力を入れており、平日は1日4回、休日は1日7回、1時間に1回の頻度で見学ツアーが組まれています。

 

f:id:tyoutyouuo:20211123194909j:plain

(今代司酒造は新潟駅に最も近い酒蔵です)

 

 入り口から入ると、ちょうどツアーが始まったところのようで、1人ということもあり、飛び入りで混ぜてもらうことができました。予約推奨ですが、このように予約なしでも参加できるようです。酒蔵に入ると、酵母のためか、独特の匂いがします。奥に進むとたくさんのタンクが置いてありました。これは、酒を保存するためのタンクで、温度調節機能が付いているそうです。建物全体の温度を管理するより、タンクごとに管理したほうが効率的ということなのでしょうか。一方で昔ながらの江戸蔵もあり、こちらは建物全体で温度を管理しているので、中に入るとひんやりとしていました。

 

f:id:tyoutyouuo:20211123194958j:plain

(展示されていた自動湯かん装置)

 

 酒蔵の中には展示スペースもあり、昔の湯かん装置などが展示されていました。今見かけることはありませんが、昔はこれで、自動で一杯分だけ温めて提供していたそうです。酒蔵見学後、物販スペースで試飲することもできます。今代司酒造の日本酒と甘酒を楽しむことができます。自転車だったので日本酒は遠慮しましたが、甘酒はとても甘かったです (当たり前ですね…)。酒蔵見学ツアーは30分ほどで、試飲なども楽しんで、1時間ほど滞在していました。

 

f:id:tyoutyouuo:20211123195033j:plain

(今代司酒造は日本酒の楽しさを教えてくれる酒蔵です)