特急「あしずり」号と「南風」号で高知県を走破、「剣山」号で徳島へ【四国満喫きっぷの旅2日目③】

予土線内は「しまんトロッコ」号でのんびり移動しました。窪川駅からは特急「あしずり」号に乗って高知駅に移動しました。高知駅で夕食を取り、今度は特急「南風」号と特急「剣山」号を乗りついて高知県徳島県を駆け抜け、徳島駅まで行きました。

 

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(徳島駅に停車する特急「剣山」号)

 

・特急「あしずり」号で窪川駅→高知駅高知駅にてカツオの藁焼きを食べる

 窪川駅に到着し、乗り継ぎまで1時間ほど待ちます。駅前に観光案内所がありましたが、休日のためお休みで、することもなく、近所のカフェで休憩しました。なかなかおしゃれなカフェでした!

 

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(窪川駅にて入れ替え作業を行う「しまんトロッコ」号)

 

 窪川駅からは特急「あしずり」号に乗ります。特急「あしずり」号は土讃線の末端区間の輸送を担う列車で、窪川駅からは土佐くろしお鉄道に乗り入れ、高知駅中村駅宿毛駅間を結んでいます。

 

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(特急「あしずり」号は2000系気動車による運転です)

 

末端区間ながら、2時間に1本、ほぼパターンダイヤで運転されており、乗客が利用しやすいように工夫されています。運用には2000系気動車が充てられており、スピードはなかなかのもので、窪川駅―高知駅間を1時間で結びます。JR四国の経営努力には頭が下がりますね。高知県の美しい車窓を眺めながら高知駅に到着しました。「あしずり」号は高知駅で岡山行きの特急「南風」号との接続が図られており、同一ホーム上で乗り継ぐことができます。岡山行きの「南風」号は「アンパンマン列車」による運転でした。

 

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(アンパンマン列車で運転される特急「南風」号)

 

 高知駅高知県の威信にかけて整備されており、かなりきれいです。駅前には飲食店も多く、ここで夕食をいただくことにしました。高知名物の「カツオの藁焼き」と日本酒「酔鯨」と「土佐鶴」をいただきました。なんという贅沢…。高知県民の方には酒豪が多いらしく、日本酒も結構強めでした。

 

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(高知駅前で名産の日本酒をいただきました)

 

・特急「南風」号で高知駅阿波池田駅、特急「剣山」号で阿波池田徳島駅

 酔った勢いで特急「南風」号に乗ります。今日は2000系気動車によく乗りますね。「南風」号は、1972年のダイヤ改正によって「しおかぜ」号とともに登場した四国最初の特急列車です。

 

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(特急「南風」号)

 

現在は主に2000系気動車N2000系気動車が充当されており、1時間に1本と高頻度で運転されています。JR四国の特急列車のうち、岡山駅に乗り入れる「しおかぜ」号や「南風」号にはグリーン車が連結されています。機会があればグリーン車にも乗ってみたいものですね。

 

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(特急「南風」号の展望グリーン車、両側ともいい顔だと思います)

 

高知駅を出た時にはすでに日が沈んでいました。土讃線四国山地を貫く山越えのルートであり、景色は見ごたえがありますが、今日は真っ暗です…。この区間は明日も通るのでその時のお楽しみですね。1時間ほどで阿波池田駅に到着しました。

 

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(夜の阿波池田駅を発車する特急「南風」号)

 

阿波池田駅は、徳島県内陸部の中心となる駅であり、徳島線が分岐しています。ここからは徳島線の特急「剣山」号に乗車しました。特急「剣山」号は徳島駅阿波池田駅間を結ぶ特急列車です。基本的に「南風」号との接続が考慮されたダイヤ設定ですが、「剣山」号は2時間に1本程度しかないため、「南風」号の側からは、「剣山」号に乗り換えられない列車が存在します。その場合は高松から高徳線の特急「うずしお」号を利用するのが最速ルートになります。

 

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(キハ185系で運転される特急「剣山」号。キハ185系も185系もぼちぼち引退です)

 

特急「剣山」号はキハ185系によって運転されています。キハ185系は国鉄末期に作られた車両で、当初は「しおかぜ」号や「南風」号といった花形特急列車の運用に入っていましたが、現在JR四国の特急列車として走っているのはこの「剣山」号と、牟岐線の特急「むろと」号としてのみです。「むろと」号は現在1往復のみとなっており、いずれ廃止されてしまうのではないでしょうか。そうなればキハ185系の活躍の場は「剣山」号だけになってしまいますね。ただし、JR四国キハ185系には普通列車に改造されたグループもおり、こちらは予讃線宇和島―松山間などで走っています。

 

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(特急「剣山」号は「南風」号からの乗り継ぎ客を待って発車します)

 

夜の阿波池田駅は明かりが少なく、その中で特急列車の明かりがともっていて、とても風情があります。「南風」号と「剣山」号の乗り継ぎはすぐのため、急いで乗り継ぎました。

 

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(徳島行き特急「剣山」号)

 

2000系気動車で運転される「南風」号は曲がりくねった土讃線をなかなかのスピードで走ってきましたが、キハ185系の「剣山」はそれに比べるとおっとりとした走りです。2000系気動車キハ185系の高速化を目的として設計されたので、比較するのもかわいそうですね。「剣山」号は徳島線内の主要な駅にこまめに停車します。本数が限られている普通列車の補完の意味もあるのでしょうか。ちなみに、徳島線普通列車には新型の1500系気動車が優先的に投入されたため、普通列車には新しい車両が多いそうです。1時間と少しで今日の宿泊地である徳島駅に到着。徳島駅には気動車がたくさん停まっていて、古めかしい雰囲気です。

 

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(徳島駅に停車するキハ40系)