新幹線「こだま」号と「ワイドビューふじかわ」号乗車記【新幹線と「ワイドビューふじかわ」で浜松→東京を節約移動②】

 

新幹線「こだま」号で、浜松→静岡、「ワイドビューふじかわ」号で静岡→富士を移動し、富士からは普通列車で東京駅まで向かいました。東海道新幹線「こだま」号と「ワイドビューふじかわ」号は、どちらもすごく快適でした。JR東海は、新幹線も在来線も素晴らしいサービスを提供しています。

 

・浜松→こだま658号→静岡→ワイドビューふじかわ9号→富士→普通列車→東京

 新幹線と「ワイドビューふじかわ」号の特急券は、JRのみどりの窓口で「浜松―静岡の新幹線席、乗り継ぎで富士までの「ワイドビューふじかわ」自由席をお願いします」と言えば、発券してくれます。長々と前置きを書いてきましたが、「特定特急料金」は隣駅同士の自由席であれば自動的に適応されますし、「乗り継ぎ割引」を何も言わなくても適応されます。ただし、「乗り継ぎ割引」は新幹線と同時に発券しなければ適応されないので、その点は注意が必要です。つまり、先に新幹線の特急券を買っておいて、後から在来線の特急に乗ることにして特急券を買っても「乗り継ぎ割引」は適応されません。

 

f:id:tyoutyouuo:20190929105102j:plain

(「こだま」号の青い表示)

 

 浜松駅14:51発、こだま658号に乗車しました。途中、掛川駅で1本抜かれたあと出発し、30分ほどで静岡駅に到着しました。在来線の普通列車だと1時間以上かかる道のりですが、やはり新幹線だと早いですね。青春18きっぷではなくて、普通の乗車券を持っているのなら、980円課金して新幹線に乗るべきだと思います。車窓を流れる茶畑がきれいでした。

 

f:id:tyoutyouuo:20190929105233j:plain

(静岡県西部では美しい茶畑を見ることができます)

 

静岡駅15:19着。乗り継ぎが20分ほどあったので、静岡駅前に出てみました。静岡駅の駅前は浜松駅と似たような感じですが、静岡駅前には美術館があったりして、県庁所在地っぽさがあります。また、1日の駅の利用者は静岡駅が5万9千人、浜松駅が3万7千人で、静岡駅のほうが多いそうです。ただ、浜松駅のエキナカには、静岡県を代表する企業であるヤマハとスズキの展示スペースがあって、浜松駅のほうが時間をつぶせそうでした。

 

f:id:tyoutyouuo:20190929105326j:plain

(浜松駅にはスズキの自動車が展示されています)

 

発車5分前には「ワイドビューふじかわ」号が入線していました。「ワイドビューふじかわ」号に充当される373系は、特急型車両の中でも少し変わっています。373系は特急型車両でありながら、普通列車としても運用できる汎用型車両として設計されました。そのため、お客さんの乗降に便利なように、扉が両開きとなっており、車両の両側に設置されています。JRの特急型車両の中で、車両の両端に扉を持つものは、同じコンセプトで設計されたJR東日本185系がありますが、両開き扉を持つ車両は373系だけです。また、373系は特急型でありながらデッキが省略されています。したがって、一応仕切り板はありますが、扉を入ると直接客室に抜けることができます。もう一つの特徴として、373系にはコンパートメント席が設置されています。このコンパートメント席は、「ワイドビューふじかわ」号とは別列車として設定されているらしく、窓口で「ワイドビューふじかわ、コンパートメント席で!」と言わないと取ることができません。

 

f:id:tyoutyouuo:20190929105453j:plain

(373系の独特なコンパートメント席)

 

このような汎用性の高さを生かして、373系は「ワイドビューふじかわ」や「ワイドビュー伊那路」といった特急列車のほかに、「ホームライナー浜松」、「ホームライナー沼津」といったライナー列車、「さわやかウォーキング」号などの臨時急行列車など、幅広い場面で活躍しています。まつては「ムーンライトながら」号にも利用されていました。373系の「ムーンライトながら」号はかなり豪華ですね。

 

f:id:tyoutyouuo:20190929110734j:plain

(時代を感じさせる幕式表示器)

 

静岡駅15:40発、車内に入ると、コンパートメント席などの独特な構造が目を引きます。特急列車の車内というとどれも似たようなものであり、特にJR東海383系キハ85系も内装はよく似ていますが、この373系はいろいろと変わったところがあって面白いですね。「ワイドビューふじかわ」号は、富士駅スイッチバックするため、静岡駅発車時は、座席が反対向きにセットされています。私は富士駅しか乗車しないので、車端部の座席を確保して座席を回転させ、進行方向に向けさせていただきました。「ワイドビューふじかわ」は、途中清水駅に停車し、30分弱で富士駅に到着。富士駅16:07着です。富士駅に3両編成の「ワイドビューふじかわ」が停まると、完全にローカル線の雰囲気ですね…。「ワイドビューふじかわ」はここでスイッチバックし、身延線に入っていきました。

 

f:id:tyoutyouuo:20190929105720j:plain

(富士駅スイッチバックする「ワイドビューふじかわ」号、車両の両端にある両開き扉が特徴的です)

 

富士駅からは東海道線普通列車に乗車します。16:16富士駅発。313系と211系の併
結編成でした。ここから熱海駅まではロングシートの旅です。なんだか青春18きっぷ感がただよいます。

熱海駅17:01着。熱海駅では3分の乗り換えです。ホーム上でグリーン券を買いたかったので、まったく余裕がありませんでしたが、伊豆急行線の「黒船電車」が停まっていたので、早歩きしながら写真を撮りました。

 

f:id:tyoutyouuo:20190929105855j:plain

(熱海駅には「黒船電車」が来航していました)

 

熱海駅からは快速アクティーグリーン車で一気に東京まで行きます。熱海駅17:04発。211系のロングシートからグリーン車に乗り換えると、毎回とても幸せな気分になります。東京駅18:38着。浜松から東京まで4時間近くかかり、新幹線にも在来線特急にも乗車して、大旅行をした気分です。まともな一般人なら新幹線、乗り鉄青春18きっぷユーザーなら普通列車での移動が多いかと思いますが、今回のような移動経路もありだと思います。

 

f:id:tyoutyouuo:20190929110003j:plain

(熱海駅からは毎度おなじみのグリーン車に乗車しました)

 

f:id:tyoutyouuo:20190929110008j:plain

(新幹線には何本か抜かれています)