桜島の景観と温泉は素晴らしい【1泊2日JR九州周回の旅⑥】

「サクラジマアイランドビュー」は桜島の西側を廻るだけですが、それでも桜島雄大な自然と地熱を堪能することができます。

 

(湯之平展望所に停車する桜島アイランドシティビュー)

・「サクラジマアイランドビュー」で桜島観光

 本土側では曇っているながらも雨は降っていませんでしたが、桜島に着くと降り出してしまいました。桜島での移動には観光客向けの周遊バス「サクラジマアイランドビュー」が便利であり、おなじみ「キュート」でも乗車することができます。ただし、「サクラジマアイランドビュー」は30分間隔、桜島フェリー15分または20分または30分間隔の運行であり、場合によってはフェリーを降りてからバスに乗るまで時間があいてしまうことがあります。私の場合も、フェリーが桜島に入港したタイミングでちょうど「サクラジマアイランドビュー」が出発してしまい、次のバスまで30分待たなくてはいけませんでした。

 

(地味にすごい桜島ビジターセンター)

 

 そこで、歩いて10分ほどのところにある「桜島ビジターセンター」に行ってみることにしました。「桜島ビジターセンター」はその名の通り、旅行者に向けて桜島の自然や歴史について紹介している施設です。無料で入ることができるので気軽に(?)見学することができます。しかしながら、無料だからとあまり期待せずにはいると、展示の充実ぶりに驚かされました。火山噴火後の植生の遷移や、火山によって特徴づけられる鹿児島湾(錦江湾)の生物の紹介は、生き物好きにはたまらなかったですね!火山灰に対処するための「克灰袋」の展示も興味深かったですね。鹿児島市民の日常風景とのことですが、住民の方を撮影するのは遠慮しましょう。次のバスまで30分の時間つぶしにと考えていきましたが、30分では少し時間が足りないかなという感じでした。

 

(無料とは思えない充実の展示内容)

 

 「サクラジマアイランドビュー」は「桜島ビジターセンター」にも停まります。ここから乗車して桜島を一廻りしてみることにしました。こう書くと桜島を一周するようですが、「サクラジマアイランドビュー」で廻れるのは、桜島の西側だけです。大隅半島側まで行くには別の路線バスを利用するか、タクシーやマイカーが必要でしょう。

 「サクラジマアイランドビュー」は30分間隔での運行ですが、速達タイプのAコースと国際火山砂防センターなどを経由するBコースが交互に運行されます。私が乗車したのはAコースで、折り返し地点となる湯之平展望所まで速やかに登っていきます。Aコースのバスは湯之平展望所で長時間停車し、ここで観光しても同じ便で帰ってくることができます。

 

(サクラジマアイランドビューは湯之平展望所で長時間停車します)

 

私が乗った便は15分ほどの停車時間がありました。展望所からは、西側に錦江湾の景色、東側に桜島の姿を眺めることができます。曇り空の中でも、錦江湾には桜島フェリーが行き来しているところを眺める事ができ、反対側には雲を抱いた桜島を見ることができました。晴れていればもっと素晴らしい景色でしょうね…。湯之平展望所で10分ほど過ごし、乗ってきたのと同じ便で桜島港まで帰ってきました。桜島港には1255の到着です。

 

(桜島フェリーが島と市街地をせっせと行き来しています)

 

 当初の計画では、湯之平展望所で1本バスを遅らせてゆっくりする予定だったのですが、思いがけず乗ってきたのと同じ便に乗ることができたので、思ったよりも早く港に帰ってきてしまいました。時間に余裕ができたので温泉に入ることにします。やってきたのはその名も「桜島マグマ温泉」です。桜島港から歩いて5分強のところにあります。国民宿舎「レインボー桜島」が併設されており、宿泊することもできるようです。日帰り入浴は390円で、銭湯クラスの料金です。ちなみに、「キュート」の提示で90円引きの300円になります!

 

(その溶岩は天然のものか単なるオブジェか)

 

 お湯は立派な温泉(ナトリウム塩化温泉)で、桜島の地熱に温められた温泉を楽しむことができます。また、浴場には海に向かって大きな窓があり、温泉に浸かりながら錦江湾の景色を楽しむことができます。時間を気にせず海を眺めながら温泉でゆっくりするというのは最高でしたね!お風呂上りにはコーヒー牛乳を飲んで、たっぷり1時間過ごさせてもらいました。

 

(海側から見たレインボー桜島)