養老渓谷は、関東で最も遅く紅葉を迎えるスポットとして紹介されています。私が訪れたときは秋が深まっていたころなのですが、養老渓谷の紅葉はまだ始まったばかりという感じでした。紅葉の時期には臨時バスもあり、ハイキングにぴったりです。
(冒険感満載の鉄橋)
・上総中野駅まで徒歩とバスで移動
「房総里山トロッコ」は、いすみ鉄道との接続駅である上総中野駅までは行かず、一駅手前の養老渓谷駅で終点です。小湊鉄道は本数が少なく (需要を考えれば当たり前なのですが…)、列車で上総中野駅まで行こうとすると、約1時間後の13:41まで待たなければなりません。
(養老渓谷駅はなかなかの人出)
養老渓谷駅から上総中野駅までは、道が迂回していることもあり徒歩では90分かかるため歩いて行けるところではありませんが、「サンキューちばフリーパス」の利用期間は、土日限定で臨時バス「房総さとやまGO」が運転されており、2駅の中間地点にある弘文洞入口バス停まで30分ほど歩いてそこから「房総さとやまGO」に乗れば、上総中野駅に連れて行ってくれます。ちょうど13:30に弘文洞入口に停車する便があり、歩いていくのにちょうど良い時間でした。というわけで、弘文洞入口バス停まで歩くことにしました。
(駅からの需要を見込んでか、養老渓谷駅にはたくさんのバスが来ていました)
「房総さとやまGO」は、例年11月から12月初めの紅葉シーズンに、久留里線の久留里駅・上総亀山駅と養老渓谷駅、上総中野駅を結んでいる臨時バスです。主に、各駅から養老渓谷へのハイキング客の輸送のために運転されているようです。ちなみに、久留里線の木更津駅-久留里駅間は毎時1本程度列車がありますが、久留里駅―上総亀山駅間は1日に7往復しかなく、日中は5時間間隔が開くこともあるので、「房総さとやまGO」の久留里―上総亀山間は、その補完も兼ねているようです。「房総さとやまGO」には、「サンキューちばフリーパス」で乗車することができます。まさに私にぴったりのバスですね。
養老渓谷駅からの道は山道で、途中紅葉が見られるかなと思ったのですが、養老渓谷の紅葉はもう少し先だったようです。養老渓谷は首都圏で最も遅く紅葉するといわれており、2021年の見ごろは12月になってからで、私が訪れた11月半ばは、まだ早かったようです。
(うっすらと色づいている養老渓谷の木々)
アップダウンの多い細い道をしばらく行くと、広めの県道に出て、養老川と並走するようになります。養老渓谷キャンプ場へ続く道を降りると、養老川の河原に降りられるようになっていて、この辺りの木々は早めに紅葉していました。寄り道したのでバスの時間がぎりぎりになってしまいましたが、なんとか「房総さとやまGO」に乗ることができ、上総中野に着くことができました。弘文洞入口―上総中野駅間の所要時間は、時刻表では20分となっていましたが、10分ほどで着きました。余裕をもってダイヤが設定されているようです。
(余裕で上総中野駅に到着)