房総里山トロッコ乗車記【サンキューちばフリーパス体験記③】

里山ロッコは終点の養老渓谷駅まで乗ると2時間以上の乗車になり、寒い日には覚悟が必要です。

 

(上総牛久駅にて対抗列車と行き違う里山ロッコ)

 

・「房総里山ロッコ」で里山の旅に出発

 「房総里山ロッコ」は1023五井駅を出発します。「房総里山ロッコ」は4人掛けのボックスシートなので、当日券を買うと、ボックスが丸々空いていない限り、事前予約のお客さんと相席する形になります。事前予約をしていても、ボックスの空いている席は当日お客さんが来る場合があるので、相席が嫌な場合は4席丸ごと予約しなければなりません。私は当日券を買った時点で、その点は覚悟の上です。1人だと空いていればどこでもいいので、動きやすいですね。

 

(五井駅で出発を待つ里山ロッコ)

 

 五井駅を出て内房線を離れると、一気に里山感が出てきます。内房線を走っている時点で、なかなかの田舎感がありますが…。まずは上総牛久駅に停車します。ここでは反対列車との行き違いのため、停車時間が長く取られています。ホーム上では地元の方による物販があり、私もイチゴ大福を買って食べました。このような物販があると、長時間列車に乗っていても飽きないですね。上総牛久駅は観光の拠点になっているようで、駅前にはレンタサイクルと「里山トイレ」が整備されていました。「里山トイレ」は、里山の玄関口をイメージしたトイレで、様々な里山の風景が切り取られた設計になっています。こんなトイレも楽しいですね。休日には五井駅上総牛久駅間折り返しの「房総里山ロッコ」も運転されています。

 

(上総牛久の観光名所である「里山トイレ」)

 

 上総牛久駅の次は高滝駅に停車します。高滝駅で、向かい側に座っていたお客さんが降りたので、ボックスを占有することができました。ほかのお客さんが乗ってくるかなと思ったのですが、基本的には五井駅で乗って、途中駅でどんどん降りていくという流れのようです。向かい側のお客さんは事前予約の方だったので、もっと長く乗っているのかなと思っていたので意外でした。といっても五井駅から高滝駅まで1時間20分ほどかかっているので、十分長いのですが…。

 

(線路の上に架線がないといかにもローカル線という感じ)

 

 里見駅でも食べ物の販売があったので、ここで豚汁と稲荷寿司を買って昼食にしました。窓ガラスのない展望車に乗っていて体が冷えていたので、豚汁が体にしみましたね。豚汁を飲んでいる間も「房総里山ロッコ」はゆっくりと進んでいきます。小湊鉄道では沿線に花を植える活動を続けており、暖かい季節には色とりどりの花を楽しむことができるそうです。終点の養老渓谷駅には1238に到着しました。

 

(トロッコは窓ガラスがなくて風が冷たいので豚汁がありがたい)