大多喜駅前散策記【サンキューちばフリーパス体験記⑥】

大多喜駅いすみ鉄道の運航の拠点であり、沿線の主要駅でもあり、街もなかなかの規模です。近くには房総中央鉄道館や大多喜城といったスポットがあり、見どころがたくさんあります。

 

(大多喜駅に保存されているキハ20)

 

大多喜駅で途中下車し房総中央鉄道館へ

 上総中野駅1400に出発した列車は、ゆっくりとしたペースで走り、1423大多喜駅に到着します。私はキハ52形の現役時代を知りませんが、モケットなど内装もよく保存されており、走行のペースもゆっくりで、なんだか懐かしい気分になりました。

 

(旧型気動車の旅情たっぷりに大多喜駅に到着)

 

国鉄型キハ52形の運転は大多喜駅までで、乗り継ぎの列車は1440にありましたが、私は大多喜駅で途中下車することにしました。大多喜駅は、いすみ鉄道の本社があり、車庫などもあり、運行の拠点にもなっているようです。

 

(遮断機が目を引く房総中央鉄道館)

 

 大多喜駅を出て、少し歩くと、房総中央鉄道館があります。房総鉄道中央館は、民間によって運営されている鉄道館で、N ゲージと HO ゲージのジオラマセットがあるほか、様々な鉄道関係品が展示・販売されています。入館料200円で見学することができます。

 

(ジオラマにもたくさんのネタが仕込んでありました、是非現地へ!)

 

展示されている鉄道関係品は撮影禁止でしたが、ジオラマのほうは撮影してもよいとのことでした。N ゲージも HO ゲージも、鉄道模型が走っており、見ていて飽きませんでした。

 

大多喜城を見学

(大多喜城改め千葉中央博物館大多喜分館)

 

 房総中央鉄道館を後にし、次は、いすみ鉄道の線路をまたいで大多喜城に向かいました。大多喜城は、本多忠勝が初代藩主を務めた城です。本多忠勝は、酒井忠次榊原康政井伊直政とともに、徳川四天王と呼ばれ、徳川家康の天下統一を支えました。本多忠勝は、その後、伊勢桑名藩に移され、大多喜城にはその後も譜代大名が入って大多喜藩の政庁として機能し、明治維新を迎えます。

 

(道路と一体化した大手門)

 

現在の大多喜城は、本丸跡に博物館として再建されたものであり、千葉中央博物館大多喜分館になっています。300円の入館料で常設展と企画展を見学することができます。常設展示では江戸時代の甲冑や農具、日用品などが展示されており、江戸時代の暮らしについて知ることができます。最上階からは大多喜の街並みを見渡すことができます。また、大多喜城跡には千葉県立大多喜高校があり、高校の敷地内にも、大多喜城の門や井戸などが残っています。

 

(「急行いよ」改め「急行うち房」)

 

 大多喜城から大多喜駅に戻る途中、いすみ鉄道の車庫に人だかりができていました。車庫が公開されているようです。そんなイベントがあったなんてチェックしておけばよかったなと思ったのですが、近づいてみてみると、「京成トラベルツアー」の旗が見えたので、団体ツアーのお客さん向けに特別に公開されていたようです。先ほど乗ってきた国鉄型キハ52形には、急行「内房」号のヘッドマークが取り付けられていました。