FDA「どこでも1万円」プランとは【FDA「どこでも1万円」プランと「みんなの九州きっぷ」で行く熊本・大分の旅①】

コロナ禍で観光需要が失われ、GO TO トラベルキャンペーンも再開されないことから、観光地から観光客がいなくなって久しいですが、いくつかの旅行会社では、旅行需要を刺激するための格安プランが提供されています。今回はフジドリームエアライン (FDA) が旅行会社を通じて提供している航空券+宿のパッケージツアーを利用し、熊本と大分を旅行しました。

 

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(FDA機はカラフルなのが特徴です)

 

FDA「どこでも1万円」プラン

 フジドリームエアラインズ (FDA) は、静岡市に本社を置く航空会社であり、静岡空港県営名古屋空港神戸空港を拠点として、各地の地方空港間を結んでいます。FDA県営名古屋空港とも浅からぬ縁があります。

 

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(NAGOYA の看板、ここだけ見ると主要空港の貫禄があります (?))

 

県営名古屋空港は、戦後長らく国内の主要空港の一つとして発展し、国際線も就航していました。しかし、21世紀初頭に需要が限界に達すると予測され、一方で市街地に近接するという立地から発着枠の拡大が難しかったため、新たに伊勢湾の常滑沖に中部国際空港を建設することになりました。中部国際空港は2005年2月に開港し、それに伴って県営名古屋空港 (当時名古屋空港) に発着していた便は中部国際空港に移管されました。また、空港を指定するIATAコードは、元々はNGOでしたが、これも中部国際空港に譲り、現在の県営名古屋空港のIATAコードはNKMになっています。このタイミングから県営名古屋空港という呼称が使われるようになり、その所在地から小牧空港、名古屋 (小牧) 空港とも呼ばれるようになりました。

 

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(オレンジ色のFDA機)

 

 中部国際空港開港後は、JALの関連会社であるジェイエアが、小型機を中心にして運行していましたが、2011年に完全撤退し、それに代わってFDA県営名古屋空港拠点空港にするようになりました。FDAは、2007年に設立後、2010年に名古屋 (小牧)-福岡線を就航させていましたが、ジェイエアと入れ替わりで県営名古屋空港発着便を多数就航させるようになりました。2021年4月現在で県営名古屋空港を発着する定期路線は、FDAによるもののみで、青森、花巻、山形、新潟、出雲、高知、福岡、熊本の8路線となっています。年間の利用者数は90万人程度で、これは奄美空港や釧路空港と同規模です。

 

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(空色のFDA機)

 

 FDA ではユニークな旅行プランを多数提供しています。例えば、「夢の乗り放題プラン」は、1泊2日26000円、または2泊3日42000円で、FDAの便が1日8便まで乗り放題になるプランです (しかもホテル付!)。飛行機好きにはたまらないですね!「どこでも1万円」プランもそのような企画の1つで、往復の飛行機とホテルがセットで1万円~という超お得なプランです。GO TO トラベルキャンペーンが再開されるまでの旅行需要喚起策で、ラド観光またはローソントラベルから発売されていました。私が予約したのは、名古屋 (小牧) -熊本1.8万円というプランで、正確には1万円ではありませんが、それでも十分にお得です。

 

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(ピンク色のFDA機)

 

・早朝の名古屋駅からスタート

 今回の飛行機は県営名古屋空港発着だったので、前日に東京から青春18きっぷで移動して、名古屋のカプセルホテルに前泊しました。県営名古屋空港8:05発の飛行機に乗るために、6:50名古屋駅発のリムジンバスに乗車しました。乗り場があっているか自信がありませんでしたが、数名の列ができていて、無事に乗車することができました。県営名古屋空港までは20分ほどで到着します。

 

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(早朝なので名古屋駅前のロータリーも車がまばらです)

 

 飛行機に乗るときの常識で、国内線なら1時間前に着いておけば大丈夫だろうと思っていましたが、空港が思った以上でこぢんまりとしていて、もっとギリギリでも全然大丈夫でした (笑)。少し時間ができたので、展望デッキで飛行機の様子を見てみました。県営名古屋空港に就航する定期便は FDA のみであり、当然ながら旅客機は FDA の飛行機ばかりでした。FDA の飛行機はカラフルなので、見ていて飽きないですね。

 

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(緑色のFDA機)

 

また、セスナ機もたくさん停まっていました。出発30分前ぐらいに保安検査が始まり、10分前ぐらいから搭乗が始まりました。保安検査場から搭乗まで階段を上り下りすることなく、徒歩で行くことができました。このようなコンコースを「フィンガーコンコース」といい、小型機がターミナルビルのすぐ近くに駐機し、乗客は上下移動なしで飛行機に搭乗できるという、日本で初めてのシステムだそうです。

 

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(ゴールドのFDA機、待ち合い所から飛行機まで徒歩で移動します)

 

 私が搭乗した飛行機はゴールドの塗装で、機内では東北のPRが行われていました。4列シートで特急列車のような雰囲気です。

 飛行機は1時間半かけて熊本空港に向かいます。熊本はあいにく雨がパラついていましたが、初めての熊本県にテンションが上がります、熊本空港8:35着。

 

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(機内から熊本城が見えました)