青春18きっぷで日帰り旅行 (ムーンライト信州→長野・新潟・群馬を巡る旅②)

 直江津駅について、上越市立水族館 「うみがたり」を見学しました。その後、直江津を観光し、「超快速スノーラビット」に乗りました。今回はその模様を記事にします。

f:id:tyoutyouuo:20180907000945j:plain

(日本海をイメージした「うみがたり大水槽」上は「日本海テラス」、下はトンネルでくぐれるようになっていて「うみがたりチューブ」と呼ばれています。)

 

 

上越市立水族館 うみがたり

 今回の旅は「ムーンライト信州81号」の指定券が取れたことに端を発していますが,直江津は近々訪れたいと思っていました。直江津には上越市立水族館 うみがたり」という水族館があります。じつはこの「うみがたり」は2018年6月26日にグランドオープンしたばかり。開館したての水族館をぜひとも見学してみたいと思い、この夏は直江津に行く機会がないかと考えを巡らせていたところだったのです。

 

f:id:tyoutyouuo:20180906234049j:plain

(直江津駅も開館祝福ムードに包まれていました)

 

9:36直江津着。この日は暑く、この時点で水筒の水を飲みきってしまっていました。そこで、駅で水を買って手持ちの水筒に移し替えました。ペットボトルだとすぐにぬるくなってしまいますが、水筒に入れ替えると長時間冷たいままで持ち歩くことができます。直江駅から「うみがたり」までは徒歩で15分程度。駅の外に出てみると、とにかく暑い…。何か涼しげなものはないかと思いながら歩いていると、とても涼しげな池がありました。後で調べてみたところ、観音寺の兜池という池だそうです。

 

f:id:tyoutyouuo:20180906234222j:plain

(住宅街を歩いていると異世界が現れた! 観音寺というそうです。)

 

f:id:tyoutyouuo:20180906234334j:plain

(兜池に咲くアジサイ)

 

せっかくなので日本海が見えるところまで行ってみました。海からの風も生ぬるい…。

 

f:id:tyoutyouuo:20180906234435j:plain

(日本海に出ました!)

 

結局、駅から30分ぐらいかけて「うみがたり」に着きました。うみがたりは6月26日にオープンしたばかり。こんなに立派な水族館が市立であるなんて、上越市民がうらやましいですね。ちなみに「うみがたり」ができる前からもともと市立水族館があり、そこが建て替わる形で「うみがたり」ができたそうです。早めに行ったつもりでしたが、もう行列ができ始めていました。暑いので早々と館内に入って入場券を買います。入場券は大人1800円でした。

最初の水槽は「日本海テラス」と呼ばれる日本海をイメージしたものです。水槽に「佐渡島」が浮かんでいることから日本海をモチーフにした水槽であることがわかります。また、ホンモノの日本海を「借景」にしており、趣のある演出がなされています。

 

f:id:tyoutyouuo:20180906234550j:plain

(「日本海テラス」奥に本物の日本海が見えます。手前には佐渡島が見えますね。)

 

日本海テラス」は3階部分にありますが、同じ水槽を2階からは大水槽として下から眺めることができます。「うみがたり」のもう一つの特徴はマゼランペンギンの飼育に力を入れていることです。マゼランペンギンの飼育数は世界一を誇り、アルゼンチンのマゼランペンギン生息地と連携して繁殖にも力を入れているということです。飼育施設も生息地を再現したものとなっており、ペンギンの自然な姿を間近で観察することができます。

 

f:id:tyoutyouuo:20180906234721j:plain

(カメラ目線のペンギンさん)

 

f:id:tyoutyouuo:20180906234744j:plain

(通路はペンギン優先です。人間の皆さん、交通ルールを守りましょう。)

 

また、1階には錦鯉の飼育池があり、新潟では錦鯉の養殖が盛んであることを思い出させてくれました。

 

f:id:tyoutyouuo:20180906234933j:plain

(色とりどりの錦鯉、太陽光によく映えます。)

 

そのほか、日本海をバックにしたイルカショーもあったのですが、混んでいたのでスキップしてしまいました。開館して間もない日曜日ということもあるのか、館内はすごい混雑でした。開館してすぐの水族館は軽い気持ちで行くものではありません…。いつもは水族館に入ると半日ほど滞在するのですが、今回は1.5時間ほどで出てきてしまいした。

 

f:id:tyoutyouuo:20180906235237j:plain

(ニシキアナゴも大勢の人に困惑気味…(白地に黒の斑点ならチンアナゴ、オレンジと白の縞模様ならニシキアナゴです))

 

直江津観光いろいろ

人の少ないところに行こう!と思い、五智国分というお寺に向かいました。「うみがたり」から五智国分寺も徒歩15分ほどです。五智国分寺は、「国分寺」というからには奈良時代聖武天皇の一声で建立されたのでしょうが、現在の建物は上杉謙信が再興したもので、それ以前のことについてはわからないそうです。また、五智国分寺は親鸞ゆかりのお寺らしく、親鸞聖人の座像が安置されているほか、立像もたっていました。解説を読むだけだと立派なお寺 (実際立派は立派ですが…) のように見えますが、実際に訪れてみると観光客はおろか、ひとかげのない静かなお寺でした。

 

 

f:id:tyoutyouuo:20180906235257j:plain

(お参りする人を見守る親鸞聖人)

 

f:id:tyoutyouuo:20180906235622j:plain

(三重塔。1835年に着工されて、実はいまだに未完成なのだとか。)

 

この時点で12時ごろ。直江津駅から乗車予定の「超快速スノーラビット」は13:57発。まだ時間に余裕があります。「うみがたり」に時間をかける予定だったので、速く出てきて時間が余り気味なのです。観光地図を見ると直江津駅の近くに御館の乱の舞台 御館跡」というのが目についたので、そこに向かうことにしました。「御館の乱」は上杉謙信の死後、謙信の姉の子である上杉景勝と、北条氏康の子である上杉景虎 (北条氏からの人質として謙信の養子になっていた) との間で起こった後継者争いです。この戦いは景勝が景虎を討って約1年で終わりますが、両勢力が拮抗したため上杉氏の勢いは衰退し、配下の豪族が自立するなど影響は長引きました。で、「御館跡」を訪れてみたところ、ただの児童公園になっていました…。直江津は良くも悪くも観光地化が進んでいないようです。

 

f:id:tyoutyouuo:20180906235834j:plain

(何の変哲もない児童公園ですが…)

 

f:id:tyoutyouuo:20180906235846j:plain

(実は上杉氏を揺るがした大事件の舞台なのです!)

 

一度駅に戻り、観光案内所でランチのお店を尋ねました。そこで「ホワイト焼きそば」なるものの存在を知り、気になったので昼食は「ホワイト焼きそば」にしました。「ホワイト焼きそば」が食べられるのは「鳥まん」というお店。直江津駅から徒歩2分です。「ホワイト焼きそば」は、見た目は地味ですが、野菜と海鮮と麺に塩味が効いていて、汗をかいた体に沁みました。これで疲れも回復。

 

f:id:tyoutyouuo:20180907000024j:plain

(ホワイト焼きそば。見た目以上にうまい!)

 

f:id:tyoutyouuo:20180907000039j:plain

(鳥まんさん、ごちそうさまでした!)

 

13時過ぎに店を出て、まだ時間があったので直江津港に行ってみることにしました。「鳥まん」から直江津港までは徒歩20分。行って帰ってくるとちょうど「超快速スノーラビット」の発車時刻になるので直江津港に滞在する時間はありませんでしたが、案の定こちらも観光地化されていなかったのでちょうどよかったですね。直江津港佐渡島への出発口。

f:id:tyoutyouuo:20180907000257j:plain

(佐渡汽船のターミナルが見えてきました。)

 

f:id:tyoutyouuo:20180907000306j:plain

 (ターミナル内には鳥のモニュメントがありました。「瑞鳥」というそうです。)

 

直江津→越後湯沢

 直江津13:57発。直江津からは「超快速スノーラビットに乗ります。この電車は直江津犀潟信越本線犀潟→六日町は北越急行線、六日町→越後湯沢は上越線を走ります。北越急行 (ほくほく線) はもともと関東地方から北陸地方へのバイパス線として計画されました。狭軌 (在来線のレール幅) ですが高速運転に対応し、信号やポイント設備は新幹線と同等のものが採用されています。北陸新幹線が金沢まで開通する前は681・683 系の「はくたか」号が時速 160 km で走り、狭軌の営業速度では日本最速を誇っていました (いわゆる「スーパー特急」)。ちなみに狭軌日本記録は六合―藤枝間で時速 175 km を出したクモヤ 93 形です (当時の世界記録)。北陸新幹線開通と共に「はくたか」が廃止されてしまいました (いまでは新幹線の列車名になっていますね)。その代わりに、関東と直江津の連絡用として「超快速スノーラビット」が走っているというわけです。ちなみにほくほく線には通常の「快速」もあり、「超快速スノーラビット」は「快速」の上位種別です。「超快速スノーラビット」は、見た目は頼りない感じで最高速度も時速 110 km ですが、それでも直江津--越後湯沢を1時間弱で結んでいます (この日乗車したのは途中十日町しか止まらないという、スノーラビットの中でも最速達の便でした)。実際に乗車してみると、田園風景がすさまじい勢いで流れていきます。また、今回乗った編成にはイベント列車「ゆめぞら」が連結されていました。「ゆめぞら」は列車内でプラネタリウムを上映することができます。これはトンネルの多いほくほく線内で乗客を飽きさせないための工夫と言えます。乗車した感想は、何とも言えないシュールな感じでしたが…。プラネタリウムのハイテンション菜放送に乗客が全く無頓着なのです…。1時間の乗車なら普通に乗っていても飽きないかもしれませんね。14:55越後湯沢着。ここから上越線に乗り換えです。なお、犀潟―六日町間は北越急行線なので青春18きっぷでの乗車はできません。乗車券は970円です。

f:id:tyoutyouuo:20180907000620j:plain

(Cho-Rapid スノーラビット)

f:id:tyoutyouuo:20180907000700j:plain

(超快速スノーラビット)

 

f:id:tyoutyouuo:20180907000723j:plain

(ゆめぞら)