大和ミュージアムにて呉の歴史を知る【松山・広島割引きっぷの旅④】

呉が誇る一大観光スポットである大和ミュージアムに行きました。自治体が企画した博物館としては大成功ではないでしょうか。

 

(大和ミュージアムには1/10大和以外にも充実した展示がありました)

大和ミュージアム

 大和ミュージアムは、戦艦大和1/10スケールの模型があることで有名であり、全国から多数の観光客が訪れます。コロナ禍前の年間来館者数は安定的に70万人以上を達成しており、年間10万人集めれば成功とされる地方の歴史系博物館としてはずば抜けた人気です。ちなみに、計画時の年間来館者予想は40万人だったそうです。

 

(大和ミュージアムのシンボルである1/10戦艦大和)

 

 大和ミュージアムの正式名称は「呉市海事歴史科学館大和ミュージアム」と言い、こちらも入船山記念館と同じく、呉市の施設です。調べたところ、片方の入場券をもう片方で見せると、入館料が割引になるそうです。大和ミュージアムで入船山記念館の入場券を見せればよかったですね。

 

(大和ミュージアムでは企画展も盛んです)

 

 ちょうど企画展「日本海軍と航空母艦」が開催されており、常設展+企画軒のセット券を買って見学することにしました。大和ミュージアムは常設展示に加えて企画展示室も備えており、定期的に企画展を開催しています。1/10スケール戦艦大和ミュージアムの目玉ではありますが、それだけが売りにミュージアムではありません。

 

(充実の企画展示)

 

 展示の詳細をここに書くのは控えますが、旧大日本帝国海軍で建造された航空母艦が丁寧に紹介されていました。現代においても航空母艦を運用する国は数えるほどですが、旧大日本帝国海軍では複数の航空母艦を運用し、当時の大日本帝国は五大海軍大国として世界に君臨していました。なお、現代の海上自衛隊でも、全通甲板を備えたいずも型護衛艦ひゅうが型護衛艦保有しており、世界有数の海軍力を保持しています。

 

(戦艦大和全景)

 

 続いて常設展示を見ます。こちらも1/10スケール戦艦大和零式艦上戦闘機ゼロ戦)などの現物があるだけでなく、呉鎮守府や旧帝国海軍の歴史が豊富な資料とともに紹介されていました。1/10スケール戦艦大和があるだけと思って見に行くと、あまりのボリュームに圧倒されてしまいます。

 

(零戦も展示されていました)

 

 また、戦艦大和は史上最大の戦艦であり、全長263 m もあったため、1/10スケールにしても26.3 m あり、こちらもかなりの迫力です。いろいろな角度から眺められるようになっているので、これをじっくりと見るだけでも十分に楽しむことができそうです。私もそうしたかったのですが、松山への船の時間が迫っていたので、また次の機会にし、お隣の呉港に移動することにしました。