日田彦山線、後藤寺線、筑豊本線、篠栗線を乗り継ぎ【福岡県内JRローカル線の旅⑦】

日田彦山線後藤寺線筑豊本線篠栗線と乗り継ぎ、石炭の歴史に思いをはせながら博多駅に帰りました。

 

(香春駅を発車するキハ40系)

・再び日田彦山線に乗る

 南小倉駅から再び日田彦山線に乗ります。今回もやってきたのはキハ4047形の2両編成でした。大都会の街中から国鉄気動車に乗れる北九州市は良いですね!

 

(小倉駅からやってきた気動車)

 

しばらく乗っていると、白い山肌をさらした香春(かわら)岳が見えてきます。香春岳は石灰石の採掘によって、山の形が大きく変わってしまいました。香春岳における石灰石の採掘は現在でも続けられています。

 

(白いところは石灰石なのでしょうか)

 

 せっかくなので香春駅で降りてみることにしました。香春駅はかつては2面3線だったそうですが、現在は中線が撤去されて2面2線になっています。また、国鉄末期までは、香春駅添田駅間を短絡する添田線が分岐していたそうです。

 

(かわいい香春駅の駅舎)

 

添田駅には日田彦山線でも行けるのですが、田川後藤寺駅を経由しない分、添田線のほうが短距離で添田駅まで行くことができました。このように、石炭需要が旺盛だったころは、筑豊地方の鉄道も華やかだったのでした。

 

(香春駅の謎の空き地)

 

 香春駅では特にやることもなく、駅前を一回りして次の列車に乗ります。再びキハ47形の2両編成に乗って、田川後藤寺駅に向かいます。

 

(田川後藤寺駅に到着)

 

 田川後藤寺駅では、後藤寺線に乗り換えです。田川後藤寺駅からは、日田彦山線後藤寺線のほかに、平成筑豊鉄道の線路も伸びています。平成筑豊鉄道の線路ももともとは石炭輸送のために活躍した路線であり、かつての栄光の時代を物語っていますが、今やすっかりローカル線の雰囲気です。

 

(田川後藤寺駅には平成筑豊鉄道も乗り入れます)

 

 田川後藤寺駅からは単行のキハ40形に乗車します。後藤寺線田川後藤寺駅―新飯塚駅間を結ぶ短い路線で、30分ほどで新飯塚駅に着いてしまいます。途中で見える石灰石(?)輸送のためのベルトコンベアーがハイライトでしょうか。

 

(のんびり気動車に乗っているといきなり現れるベルトコンベアー)

 

 新飯塚駅からは筑豊本線に乗り換えて、博多駅に帰ります。筑豊本線も石炭輸送で活躍した路線ですが、博多駅桂川駅折尾駅にかけては電化されており、都会的な電車が走っています。

 

(新飯塚駅に到着)

 

筑豊本線と言えば若松駅折尾駅桂川駅原田駅と行く路線ですが、若松駅折尾駅間と桂川駅原田駅間は非電化のままであり、切り離されたような状態になっています。博多駅(正確には吉塚駅)―桂川駅間は篠栗線ですが、2001年に篠栗線が電化されて以降、博多駅桂川駅折尾駅黒崎駅は「福北ゆたか線」と呼ばれて一体的に運行されています。

 「福岡県内JRローカル線の旅」は後日に続きます。

 

(新飯塚駅からは電車に乗り換え)