「山陰めぐりパス」の旅 1日目② (鳥取砂丘を観光、米子を経由し、境線に乗車)

鳥取駅から鳥取砂丘へ向かいましたが、砂丘に怖気づいてすぐに「砂の美術館」へ避難。鳥取駅に帰って「すなば珈琲」に入りました (鳥取は「砂」をプッシュしますね)鳥取駅から「スーパーまつかぜ」号に乗り、米子を経由して境線の「鬼太郎列車」に乗車しました。境港から「水木しげるロード」を見ながら本日の宿に向かいます。

 

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(境港駅に停車する「ねずみ男列車」。境線には6種類の「鬼太郎列車」が走っています)

 

鳥取砂丘を観光

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(鳥取砂丘。砂と海・空の対比が美しい)

 14:35鳥取着。駅から路線バスに乗って鳥取砂丘へ。鳥取砂丘までは約20分、20分間隔で運転されているのでそれなりに本数があります。鳥取砂丘は言わずと知れた日本最大級の砂丘。日本三大砂丘 (後の2つは諸説あるらしい…)、山陰海岸国立公園、国の天然記念物、ユネスコ山陰海岸ジオパークなど様々な肩書を持ちます。鳥取砂丘ではラクに乗ることができます。料金は1300円で数分の乗車。割高に感じる方もいるかもしれませんが、私はせっかくなので乗ってみることにしました。歩みがゆっくりで、軽速歩の馬や像よりは乗り心地が良かったです (比較対象がわかりにくいですね…、馬は歩いているときは快適に乗れますが、軽速歩で乗るには訓練が必要です。また、タイで像に乗ったことがあるのですが、これは像が歩く振動がじかに伝わってきて、とても揺れました)。ラクダは動物園から連れて来たらしいですが、その時1頭が妊娠していて、今では親子でお客さんを乗せているそうです。ラクダの人工保育はとても難しく、お母さんが子育てをしてくれてとても助かったそうです。

 

 

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(らくだの看板があったので…)

 

 

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(ラクダに乗りました)

 

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(乗車券は1300円)

 

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(ラクダの上から写真を撮ることができるぐらい安定していました)

 

 ラクダに乗ったあとは、思った以上の砂地で砂丘内を歩く気力が失せたのと、とにかく暑かったので屋内に避難。鳥取砂丘に行く際は適切な靴を用意したほうがよさそうです。ということで、「砂の美術館」に入りました。

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(砂でできた「砂の美術館」の看板)

 

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(こちらはコンクリート)

 

「砂の美術館」は砂で作ったモニュメントを展示している美術館です。展示内容は一定期間で変わり、今回は「砂で世界旅行―北欧編―」でした。入場料は600円、一見の価値ありだと思います。穴の開いたバケツに砂をつめ、上から水をかけることで砂を固めて砂像を作るそうです。デンマークイーエスコウ城のミニチュアや北欧神話をモチーフにした砂像、ムンク「叫び」なんていうのもありました。どれもリアルで迫力がありましたが、この企画展が終わると元の砂に戻るようです。空想小説のようですね。

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(イーエスコウ城では記念撮影をする観光客の姿が見えました)

 

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(大迫力のオオカミ)

 

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(砂の美術館 全景)

 

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(砂の美術館を出ると、ラクダが回送されているところでした)

 

 17時過ぎに鳥取駅に戻り、小腹がすいたので飲食店を探しましたが、なかなか見つかりません。飲食店を物色する輩から隠れるようにして「すなば珈琲」があるのを見つけました。入るとすぐにマツコデラックスがお出迎え。床はすなばになっています。ここですなばカレーを注文しました。早めの夕食です。

 

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(大衆から隠れるようにしてたたずむ「すなば珈琲」)

 

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(マツコデラックスさんの助言で開店したそうです)

 

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(「すなば珈琲」は床がすなば)

 

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(すなばカレー)

 

 「すなば珈琲」を出て、次の列車まで時間があったので、鳥取駅周辺を散策しました。駅から少し歩くと廃駅跡のようなものが…。どうも昔の鳥取駅跡が公園になっているようです。短いホームと線路、行先案内がかつての面影を残しているようです。

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(鳥取鉄道記念公園。これぞノスタルジック!)

 

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(短いホームと線路が残されています)

 

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(行先案内表示。切ない…)

 

鳥取→米子

 鳥取駅から「スーパーまつかぜ」号に乗車。18:42鳥取発のスーパーまつかぜ11号は通勤利用が多いようで、乗車口にはサラリーマンの方の行列ができていました。座席はほぼ埋まり、「山陰めぐりパス」で利用するのが申し訳ないぐらいでした。

 

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(キハ187系。写真は回送されるもの)

 

 「スーパーまつかぜ」に充当されるキハ187系は、山陰本線の高速化のために開発された車両で、制御付き自然振り子装置を搭載しています。381系と違って「制御付き」なので、乗り心地はかなり改善されています (鳥取―米子間はカーブが比較的少ないので、カーブの多い区間を走る381系「やくも」と比べて乗り心地が良く感じたのかもしれません)。制御自然振り子を搭載した気動車JR四国が世界で初めて実用化しました。振り子装置は電車に搭載するのはそれほど難しくありません。しかし、気動車はエンジンを積んでいますので、そのトルクによって左右で遠心力のかかり方が異なり、振り子装置の搭載が格段に難しくなります。JR四国はエンジンを2つセットにして互い違いに配置することでトルクを分散し、気動車に振り子装置を搭載することに成功しました。これがJR四国2000系気動車です。最初の編成はTSE (Trans SHIKOKU Experimental) と呼ばれ親しまれてきましたが、つい先日、2018年3月に定期運用から退きました。JR西日本キハ187系や「スーパーはくと」用のHOT7000 系気動車JR四国2000系の技術をもとに設計されています。また、山陰本線の高速化が鳥取県島根県の援助を受けて進められていることから、キハ187系の側面には鳥取県の花である「21世紀梨」か、または島根県の花である「牡丹」が描かれています。

 

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(今回乗車した車両には「21世紀梨」が描かれていました)

 

 18:42鳥取発。「スーパーまつかぜ」は気動車らしい重厚なエンジン音を響かせて夜の山陰本線を駆け抜けます。19:47米子着。1時間で米子についてしまいました。下級種別とは段違いの特急の走りといえます。

 

・米子→境港、鬼太郎列車に乗って

 米子駅には約50分の滞在。当初はここで夕食をと考えていましたが、鳥取で「すなばカレー」を食べてしまいましたので特にすることがありません。ホームをぶらついていると「サンライズ出雲」の案内表示が!19:56発の「サンライズ出雲」東京行が来るようです。ここで「サンライズ出雲」を見られるとは運がいい!しばらく写真撮影を楽しみました。

 

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(サンライズ出雲がやってくるようです)

 

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(米子駅に停車するサンライズ出雲)

 

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(大山開山1300年記念碑と共にもう1枚)

 

 米子―境港を結ぶ境線は米子駅0番ホームから発車します。目玉おやじが案内してくれます。境港市は「ゲゲゲの鬼太郎」の作者水木しげるの出身地であり、境港駅近くには「水木しげるロード」が整備されているほか、境線には「鬼太郎列車」が走っています。「鬼太郎列車」は6両あり、境線のほとんどは「鬼太郎列車」によって運転されています。「鬼太郎列車」が運用に入る列車は公開されているので、境線に乗車の際は参考にしてみましょう。ただ、6種類のうちどの車両が運用に着くかは公開されていません。おそらくランダムに運用されているのでしょう。

 

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(目玉おやじの案内に従って0番ホームへ)

 

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(ねずみ男列車)

 

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(内装も手が込んでいます)

 

 20:39米子発。私が乗ったのは「ねずみ男列車」でした。外装だけでなく内装も本格的であるほか、車内放送もねずみ男さんがやってくれます。ただ、乗車しているのはほとんど地元の方です。地元の方はどう思われているのでしょうか…。私の隣のボックスでは、地元の女子高生たちが列車そっちのけで恋バナに花を咲かせていました。境線は各駅に妖怪にちなんだ愛称が付けられているので、それを追うのも楽しいかもしれません。境線は全16駅なのでそれなりに多いですが…。ちなみに米子駅は「ねずみ男」、境港駅は「鬼太郎駅」になっています。21:24境港着。17.9 km を45分かけて走るのでかなりのんびりしたスピードです。

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(鬼太郎駅こと境港駅)

 

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(ライトアップされた水木しげるロードはなんだか妖怪が出てきそうな雰囲気)

 

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(街灯が目玉…)

 

 境港駅を降りると、駅から「水木しげるロード」が続いています。夜はライトアップされていてきれいですが、なんだか妖怪が出てきそうな雰囲気です。実際にたくさんの妖怪の影を見ることができました。沿道には「水木しげる記念館」もありますが、夜は怖い雰囲気です。この日の宿は水木しげるロードを途中まで行ったところにある「Destiny Inn SAKAIMINATO」というところ。ドミトリープランで1泊3612円でした。2日目は足立美術館松江城周辺を回って島根県大田市に向かいます。

 

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(夜はライトアップされる水木しげるロード)

 

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(目玉おやじ)

 

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(辻神)

 

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(猫娘とネコ)