「あしがくぼの氷柱」開催期間中は一部の特急「ちちぶ」が芦ヶ久保駅に臨時停車します。私も芦ヶ久保駅で降り、氷柱を見学した後、西武秩父線で一駅移動して、横瀬駅の武甲温泉に立ち寄りました。氷柱で冷えた体が暖まって気持ちよかったです。
・芦ヶ久保の氷柱を見学
「あしがくぼの氷柱」は、2011年に埼玉県横瀬町の町民の提案によって始まったもので、2014年から一般公開されています。この氷柱と、「三十槌 (みそつち) の氷柱 (つらら)」、「尾ノ内氷柱」を合わせて、「秩父三大氷柱」と呼ぶそうです。このうち、「三十槌の氷柱」のみが天然の氷柱で、「尾ノ内氷柱」と「あしがくぼの氷柱」は人工的に作られたものです。
(氷柱との距離が近い!)
「あしがくぼの氷柱」は、井戸水を散水して作ったもので、散策路から近いため、氷柱を間近に観察することができます。また、三つの氷柱の中で、鉄道からのアクセスが最も良く、「あしがくぼの氷柱」公開期間中は一部特急列車が芦ヶ久保駅に臨時停車するほか、車窓からも氷柱が見えるため、特急列車が徐行運転を行ったりします。
(奥の線路を列車が通らないかなと待っていましたが、さすがに通りませんでした…)
芦ヶ久保駅から「あしがくぼの氷柱」会場までは徒歩で10分ほどです。駅からほぼ一本道で、受付を済ませ、そこから少し歩いたところから氷柱が始まります。駅から氷柱が見えるまで、(私の早歩きで) 15分ほどでしょうか。会場までの道中には全く雪がないのに、会場に入ると一面の氷柱だったのでかなりインパクトが大きかったです。
(会場は一面の氷柱!)
氷柱 (つらら) という感じではなかったですが、これはこれで独特の景色でしたね。20分ほどで会場を後にし、電車で横瀬駅に向かいました。氷柱で体が冷えたので、温泉に浸かりたくなったのでした。
11:24発の列車で一つとなりの横瀬駅に向かいます。やってきたのは西武4000系電車、秩父線は基本的にこの車両で運転されています。数分で横瀬駅に到着、このあたりは駅間が長いので一駅でも徒歩で移動しようとすると長時間を要し、鉄道のありがたみがわかります (横瀬駅―西武秩父駅間は近いですが)。横瀬駅から武甲温泉に向かいます。
(西武秩父線は基本的に4000系によって運転されています)
武甲温泉は横瀬駅から徒歩で15分ほどのところにあり、宿泊施設ですが日帰り入浴もできます。料金は平日だと700円、休日だと900円ですが、「あしがくぼの氷柱」のチケットを見せると少し安くなりました!広い内湯と露天風呂に浸かって、すっかり温まりました。1時間ほどで秩父駅に向かおうとしていたのですが、ちょうど武甲温泉から横瀬駅に向かう無料送迎バスがあるのを見つけて、これで横瀬駅まで戻りました。バスだとほんの数分で駅に着いてしまいます。
(武甲温泉)
横瀬駅には横瀬車両基地が併設されており、「ちちぶ」号の運用の合間に休んでいるLaview や2000系電車、Sトレインなどに使用される4000系電車などが停まっていました。横瀬車両基地では1年に1度公開イベントが開催されており、多くの観光客を集めています。鉄道マニアにはたまらないスポットですね。
(横瀬駅を発車する Laview と車庫留置車両の並び)