博多駅、久留米駅から由布院駅へは、「ゆふ」号が3往復、「ゆふいんの森」号が3往復出ています。今回は「ゆふ」号に乗って由布院駅に移動し、由布院温泉を観光しました。「ゆふいんの森」号にはその後、由布院駅―別府駅の移動で乗車しました。
久留米駅からは「ゆふ」号に乗車します。「ゆふ」号は久大本線の特急列車で、鹿児島本線、久大本線、日豊本線を直通して博多駅―別府駅間を結びます。2020年7月の豪雨で久大本線が長期運休したため、長らく途中の豊後森駅までの運転でしたが、2021年3月1日から全線で運転を再開しています。
(こちらは久大本線のキハ200系)
「ゆふ」号は、基本的にキハ185系2両編成での運転で、ワンマン運転を行っています。同じ区間を走る特急列車としては、「ゆふいんの森」号の方が人気であり、内装も豪華ですが、「ゆふ」号も赤い塗装でなかなかかっこいいです (「ゆふいんの森」号には後で乗車します)。
久留米駅に発着する列車を撮っていると、私が乗車する「ゆふ」1号が入線してきました。ホームの端の方にいたのですが、「ゆふ」号は2両編成なのでホームの中央部にしか停まりません。急いで乗車します、8:23久留米駅発。
(2両編成の「ゆふ」号)
久大本線は、西側は筑後川とその支流の玖珠川、東側は大分川の流れに沿っており、たびたび水害によって長期運休します。最近でも、2020年7月の豪雨によって豊後森駅-由布院駅間が運休し、20201年3月1日に運転再開したところでした。私はこのことを乗車してから知りましたが、いいタイミングできたものですね。
(天ケ瀬ストアの方が手を振ってくださいました)
途中、天ヶ瀬駅で沿線の方が手を振ってお見送りしてくれました。看板の観光列車というわけでもない「ゆふ」号に手を振ってくれるなんて、「ゆふ」号は地域の方に愛されていますね。1時間40分ほどで由布院駅に到着です。
・ゆふいんにて温泉観光
「ゆふ」1号は、10:02に由布院駅に到着しました。ところで、「ゆふいん」の漢字表記には湯布院と由布院があります。ゆふいん温泉は、もともと由布院温泉と書きました。昭和30年の昭和の大合併で旧由布院町と旧湯平村が合併し、湯布院町が誕生しました。これ以降、由布院温泉や由布院駅など、もともと旧由布院町にあったところは「由布院」を使い、湯布院町全体を指す場合は「湯布院」を使うようになりました。
(「ゆふいん駅」はひらがな表記でした)
ところが、平成17年の平成の大合併で、湯布院町、庄内町、挾間町が合併し、由布市が誕生したため、さらに話がややこしくなりました。由布院温泉の住所は由布市湯布院町となっています…。どちらにしても、読みは「ゆふいん」なので、話す分には問題ないのですが…。
(売り物の傘も絵になります)
うんちくは置いておいて、由布院温泉の温泉街を歩きます。由布院の温泉街は、駅を起点にして徒歩15分ほど続きます。食べ物やお土産物、ブランド物などいろいろなお店があって、活気がありました。この温泉街を抜けて向かったのは、共同浴場「下ん湯」です。由布院には共同浴場が多数あり、温泉宿に泊まらなくても温泉を楽しむことができます。下ん湯はそのシンボル的な存在で、200円を払えば誰でも入浴することができます。
(シンプルなつくりの「下ん湯」)
脱衣所と内湯が一体化した造りになっており、男女混浴なので、女性が入るのはかなり勇気がいります。実際、私が入った時も男性しかいませんでした。というか、内湯からの視線を浴びながら脱衣することになるので、慣れていないと男性でもそれなりに勇気がいります…。
(金鱗湖から下ん湯方向を望む、ちゃんと目隠しされていますね (当たり前))
下ん湯は、湯布院温泉を代表する景勝地である金鱗湖の畔であり、金鱗湖には多くの観光客が訪れます。そのため、下ん湯の露天湯に出るのもそれなりに勇気がいります…。何かと試される温泉ですね…。私はビビってしまい、露天湯には出られませんでした… (男なのでビビることもないのですが)。内湯はかなり熱めなので、少し浸かって暖まったところで次の目的地に向かいます。
(健康温泉館クアージュゆふいん)
下ん湯から20分ほど歩き、「健康温泉館クアージュゆふいん」に向かいます。「健康温泉館クアージュゆふいん」は、これまた男女混浴ですが、水着着用での利用なので安心です。ドイツの温泉療法を取り入れた施設で、プール浴、サウナ、打たせ湯などがあり、運動しながら健康増進を図っています。観光施設として紹介されることも多いですが、私が利用したときは、地元の方の利用が多いようでした。ここで1時間ほど滞在し、由布院駅に戻ります。途中桜が満開で、春を感じさせてくれました。
(由布岳、ゆけむり、桜)