観光列車「いろは」号で日光に移動【東武株主優待乗車券で行く宇都宮・日光めぐり節約旅④】

朝に宇都宮を出発し、JR日光線の観光列車「いろは」号で日光に移動しました。日光では日光東照宮に参拝しました。

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(日光線の看板列車である「いろは」号)

 ・観光列車「いろは」で日光へ

 翌朝はJR日光線の観光列車「いろは」に乗車しました。JR日光線宇都宮駅日光駅間を結ぶ路線です。開業は1890年と古く、当時から東京と日光を結ぶ足として利用され、戦後には東京方面からの直通優等列車も運行されましたが、東武鉄道との競争に敗れ、現在ではローカル輸送が主となっています。東京民にとっては、日光と言えば東武特急で行くものというイメージが定着していますよね…。

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(宇都宮駅に入線する「いろは」)

 

 その一方で、外国人観光客はJRが特急列車も含めて乗り放題になる「ジャパンレールパス」を利用することが多いため、空港からJRを利用して日光まで向かう場合が多いと考えられます。近年の日光線は地元の需要を重視して通勤列車が充当されていましたが、外国人観光客に向けてこれでは味気なさすぎるとJRが気を回したのでしょうか、通勤列車の205系を改造した観光列車「いろは」がデビューしました。

 「いろは」は元は205系ですが、片側2扉に改造され、内装も中禅寺湖日光東照宮をモチーフにしたインテリアがちりばめられ、趣のある雰囲気です。座席はクロスシートで、モケットも暖色系で観光列車らしい装いです。

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(車両真ん中の扉は改造されて締め切られています)

 

 宇都宮駅8:40発、日光線は宇都宮から日光に向けて、緩やかに登っていきます。車窓からは田植えしたての水田などが見え、田舎らしい雰囲気です。40分ほどで日光駅に着きます。

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(沿線の田園風景)

 

 日光駅は、現在では普通列車しか来ませんが、東京からの直通列車や修学旅行のための臨時列車が多く入線した実績もあり、駅前には広いスペースがあります。また、2階には貴賓室が復元されており、シャンデリアなどを見学することができます。

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(JR日光駅一等待合室 (貴賓室) のシャンデリア)

 

日光東照宮

 日光駅からは、日光東照宮を目指します。路線バスも出ているのですが、節約旅行ということで、徒歩で移動することにしました。JR日光線日光駅東武日光駅よりも下側にあり、少し坂を上ると東武日光駅に出会います。JRの日光駅もきれいですが、こちらの立派なつくりです。

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(東武日光駅前には、以前日光を走っていた路面電車が展示されています)

 

 JR日光駅から東武日光駅まで徒歩5分、東武日光駅から日光東照宮まで徒歩30分といったところでしょうか。ずっと登坂なので結構な運動になります…。徒歩で登っていくと、宝物館の脇に出て、そこから参道の途中に合流しました。

 まずは表門をくぐり、神厩舎 (しんきゅうしゃ) の三猿の彫刻や、陽明門など有名どころを見学しました。2018年まで復元作業が行われており、三猿の彫刻は色鮮やかになっていました。陽明門も金箔の装飾が復元され、まぶしかったです。

 

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(右から「見ざる、言わざる、聞かざる」)

 

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(鳥居越しの陽明門)

 

日光東照宮には、竜や狛犬といった有名どころのほか、猿や象といった様々な動物の彫刻が施されていますが、それはたくさんの生き物が暮らせるほどの平和を象徴しているらしいです。

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(江戸時代の人々もゾウは知っていたのでしょうね)

 

 この日は、五重塔の内部が特別公開されており、せっかくなのでこちらも見学しました。五重塔は、1650年の小浜藩 (福井県) 藩主の酒井忠勝によって奉納されたもので、一度火災に遭いましたが1818年に同藩主の酒井忠進によって再建されたものです。五重塔一階の側面には十二支にちなんだ彫刻が施されています。

 

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(五重塔のヒツジの彫刻はヤギにも見えます)

 

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(特別公開されていた五重塔、外からはいつでも見られます)